2013年9月25日水曜日

JR北海道の脱線事故

なかなか根の深い問題のようだ。

JR北海道脱線事故 ココがありえない レールの異常放置97カ所

2013.09.24

 単なる事故ではなかった。北海道七飯町(ななえちょう)の函館線大沼駅構内で発生した貨物列車の脱線事故は、レール幅の異常な拡張を放置するというJR北海道の杜撰な運行体制が、招いた人災だった。事故をきっかけに国土交通省に指示され、レールを調べ直したところ、100に迫る計97カ所に異常放置が判明。国交省は24日までに同社に事業改善命令を出す方針を固めた。安全を軽んじる企業体質に怒りが渦巻いている。

ある意味、起こるべくして起こった事故だろう。


 JR北海道のレールの異常放置は、線路の保守管理をする44部署のうち15部署に集中。なかでも大沼駅構内での脱線事故現場を担当する部署の放置数が、97カ所のうち23カ所と突出していた。

JR北海道は基本的に赤字路線である。

 「国鉄末期に採用を抑制し、人員整理も進めた。民営化後も人員整理と採用抑制を継続し、人手不足が深刻な状況になっている。そのため、現場をとりまとめる中間管理職がほとんどいない。50代以上の幹部と40代以下の若手に二極化し、鉄道マンの技術・常識が受け継がれていない」
 もう1つ、本州とは違う北海道ならではの事情もある。「人口密度が低い地域を走るため、大半が赤字路線になっている。厳しい自然環境に対応するためのレールの保守管理も欠かせないが、長年の赤字体質のために人員にコストを割けない」と川島氏。

そして、企業としての体質改善も見込めない。

何故なら、JR北海道は利用客が少なく、運行ダイヤも利便性を確保出来るだけの本数が出せていない。

その結果、人員を雇うだけの利益か出せない。

 

一人当たりの作業量は膨大になり、技術も知識も受け継がれていない。

作業は非効率になり、企業内のモラルも士気も低下が著しい。

 

ある意味、詰んでいるのだ。

 

無論、だからといって人命に関わる線路の点検、補修を疎かにして良い理由にはならない。が、改善しがたい問題であることも事実だ。

北海道と言い、沖縄と言い、担当大臣が用意されるほど深刻な経済問題を抱えている。

JR北海道「信頼裏切る失態」陳謝

9月25日 12時15分

JR北海道が基準を超えたレールの幅などを補修せずに放置していた問題で、基準を超えているレールが新たにおよそ170か所で見つかったことを受けて、JR北海道は記者会見で「信頼を裏切る失態で、深く深くおわび申し上げます」と陳謝しました。

本部長が頭を下げているが、頭を下げれば済む問題でも無いことは、誰の目にも明らかだ。

しかし、JR北海道自体、事業収益の改善はほとんど見込めない。今後、地方の高齢化に伴って更に、人材不足人手不足が加速するのは必至だ。 そして、地域的に事情によって路線距離は長く、毎年積雪や凍結などの問題。野生生物の飛び出しなどの問題など、様々な要素が多くの予算を必要とする状態としている。JR北海道は、毎年241億円もの赤字を垂れ流しており、鉄道の安全性改善は即ち、この赤字を更に膨らませるだけである。

かといって、廃線にしてしまい、収益を確保出来る地域だけの路線を維持するというのもまた、北海道の過疎化に拍車をかける結果になりかねず、結局、後手、後手で対応していくしか、取り得る方向性が無いのが現実なのだ。

 

未確認情報だが、JR北海道のような赤字路線は、ファンドから資金供与を受けており、その資金の源泉は税金であるという。これが本当か否かはともかく、それでは民営化の意義はない。国鉄民営化とは、企業体質改善と経営のスリム化の実現にあった。だが、現実問題、それが可能なのはJR東海とJR西日本、JR東日本くらいだった。

それ以外は軒並み赤字すれすれか、巨額の赤字垂れ流し状態にある。その状態でも潰れない企業、それはすなわち国営化していてもなにも変わらないことを意味する。経営努力は、競争原理が働いてこそ成り立つ話。きっと、JR北海道内では血が滲むような努力はなされているとは信じたいが、現実問題として、危険性が放置されてきた。

 

なにもかも政府に押し付けるのは無理があるのだが……、こうした過疎の問題は日本各地に今後起こりうる事態であるので、安倍政権の課題の一つ、と言えるのかもしれない。

 

追記

先日書いたこの記事、一見するとJR北海道擁護の記事にも読める。

確かに、JR北海道の運営実態は酷く、改善の見込みは無い。

そして、国営化しても意味が無いことは言及した。

 

……が、旧国鉄から革マル派の血を受け継いだJR総連が、この事態に深く影響していることも又事実だ。JR総連の内情については、Wikipediaにも簡単に紹介されている。

簡単に言えば、左翼の巣窟だ。そして、その本質は浅間山荘事件など、血で血を洗うような内部抗争を良しとする、イデオロギーに殉じることができれば他人の生命さえ軽くなるような団体なのだ。

つまり、民営化したところで、合理化など不可能な理由は、JR総連のような存在が内部に蔓延っていることにもある。

経営陣がどれ程頑張っても、JR北海道の社員の意識改革など出来ない。思い切った経営の合理化や業務実態の改善が見込めないのは、こうした部分も大きく影響している。

過疎地域の戦略: 新たな地域社会づくりの仕組みと技術

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