福島第2原発を何故廃炉にするのか?

意味が分からない。

福島第2原発:廃炉検討の考え示す 茂木経産相

毎日新聞 2013年09月30日 20時10分(最終更新 09月30日 22時40分)

 茂木敏充経済産業相は30日、東京電力福島第1原発の汚染水問題を巡る衆院経済産業委員会の閉会中審査で、福島第2原発について「福島県の皆さんの心情を考えると、現状で他の原発と同列に扱うことはできない」と述べ、廃炉を検討すべきだとの考えを示した。福島県は県内全原発の廃炉を求めており、県民感情に配慮した形だ。

茂木氏もこの程度の政治家だと言うことか。


新聞やテレビの切り取り報道を見る限り、確かに福島第2原発の廃炉の可能性について言及している。そして、「福島県の皆さんの心情」などというよく分からない根拠で廃炉にする等と言う有り様だったようだ。

 茂木氏は同時に、廃炉にするかどうかの判断について「今後のエネルギー政策全体の検討、新規制基準への対応、地元のさまざまな意見も総合的に勘案して、事業者が判断すべきものだ」と述べ、最終的には東電が判断するとの立場を強調した。

同委員会では、このような発言もしているようなので、「福島県の皆さんの心情」が、どの程度の重みを付けた発言かは分からないが、少なくとも経産大臣の立場でこのような発言をするのはどうにも理解に苦しむ。


確かに、福島第1原発1号炉から4号炉までは事故により大きなダメージを負っている。再稼働は不可能だ。

だから廃炉にする。

それは分かる。

だが、5号炉、6号炉を廃炉にする等と、安倍氏が要請したらしいが、その根拠もかなり意味不明だ。

「汚染水処理などの事故対応に集中するため」と発言されたと言われているが、5号炉6号炉を廃炉にしなければ汚染水処理が出来ないとでも言うのだろうか

 

確かに、事故のあったら福島第1原発、という括りで見られれば、5号炉6号炉の再稼働のハードルは高いだろう。地元の理解云々の前に、汚染水処理や瓦礫処理の問題が未だに対策中であるからだ。

少なくとも、放射性廃棄物と化した瓦礫の撤去をしない限り、5号炉6号炉の再稼働は出来ないだろうし、非常電源などの対策もこれからだろうから数年単位どころか10年以上再稼働できない可能性だってある。

だが、それでも、廃炉を決定づけるだけの要因は無い。

そして、今、廃炉を決定するメリットも、東電としては見当たらない。政府側だって、イメージ戦略以外の意味は無さそうである。

 

そして、それ以上に意味が分からないのが福島第2原発の廃炉だ。

震災にも耐えた原子炉であり、安全停止をすることが出来た原発である。どう考えたって他の原発と同列に扱うべき発電所では無いか!

だってそうだろう?震災で破損し、再稼働が絶望的になった、なんて話は福島第2原発では一切聞いていないのだ。それどころか、女川原発同様に震災に耐え、安全停止出来た原発であるとして、評価されても良いくらいでは無いか。


自民党の政治的意図としては、第2次世界大戦の後にドイツが行ったように、ナチスに全ての原因をなすりつける手法と同じなのだろう。

 

福島の原発と他地域の原発とを切り離すことで、再稼働を加速させようという狙いがあるものとみられる。

伝え聞いた感じだと、自民党は年内には原発再稼働に漕ぎ着けたい考えで、今のところ柏崎刈羽原発辺りが有力だと思われる。

その為には、どうあっても福島の原発と切り離す事が必要で、東電の決断は多分、「廃炉」ではなく、無期限凍結といった感じの先送りの対応だと思われる。

 

これが政府主導の政治だとしたら、僕としては割り切れないものがある。


一応、このブログでは何度か言及しているが、僕の立場としては再稼働容認派であるが、原発そのものには積極的には賛成していない。

幾つかあるウチの発電方法の1つという位置づけだ。

そして、みんなが騒ぐほど危険視もしていない。いや、危険ではあるのだろうが、危険だからこその設計思想となっているし、停止手順が適切であったならば、福島第1原発だってあのような無残な状態にはならなかっただろうと、そう思っている。

 

よって、僕としては、現状の問題を解決するのに、安倍氏が記者会見を開いて、「法令に基づいて原発の再稼働を行います」とし、「アルプスで処理した『処理水』は海に流します」「トリチウムの濃度は、**レベルに抑えるようにコントロールします」と、その様に表明するだけで良いと考えている。

いや、「将来的な原発ゼロ」を明言したって良いだろう。どのみち、現在日本国内で新規原発の用地取得などほぼ不可能だ。新型原子炉、と言われたって日本人の原発アレルギーは深刻なレベルなのだから、理解を得るには相当な時間が必要だ。

だったら、現状の軽水炉型原発は将来的にゼロにする、その代わりに7年間程度の期間を区切って、国内の全ての原発を再稼働する。それくらいの決定をしたって良いだろう。

原発問題は実はそれ程難しい話では無い。


どのみち、現状、日本国内にある原発は製造から40年経てば廃炉となる(法律的に延長は認められているが、現状で例外を認めるのはかなり困難だろう)。ついでに、放射性廃棄物処理方法が決定されていないので、燃料プールが一杯になれば原発停止は避けられない。それが7年後だと、そのように試算されているので、4~5年動かせれば良いところだろう。

つまり、新たな進展が無い限り原発産業は先細りで、他の発電手段に頼るしか道は無いのだ。

一方で、新たな火力発電所を建設するにしても(既に震災後、新たな発電所建設が始まっているが)、最短で2~3年はかかるのだ。また、その燃料にしてもシェールガスなど今より安価な燃料が調達可能になるのは数年先だ。

少なくともそれまでは、電力をどこかで調達しなければならない。だったら、安全性が高く、今すぐにでも再稼働できる原発を期間を区切ってでも再稼働するのが妥当な措置ではないのか?

 

結論なんて、分かっているのだから、さっさとその様に事を運べば良いのだ。

ただ、その先、安倍政権の舵取りが非常に難しくなるのは避けられないだろうが。

 


3.11: Disaster and Change in Japan

ランキングへの応援クリックよろしく!
人気ブログランキングへにほんブログ村 ニュースブログ 時事ニュースへ