支那製ARJ21はMRJのライバルになるのか?

MRJの対抗馬?と鼻息を荒くしているARJ21だが、それなりに残念な機体である模様。
中国航空当局、国産リージョナルジェット「ARJ21」の形式認定
Posted 2 days ago, by Roy Fuller
ACACが開発を進め来た中国国産のリージョナルジェット機「Comac ARJ21」に関して、中国の航空監督当局となるCivil Aviation Administration of China (CAAC)による形式認定が得られたことがFlightglobal誌の報道により明らかとなった。
これが、この度めでたく量産体制に移行する事になった模様。


さて、ARJ21とは何ぞやという話を少々。
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まあ、何というか凡庸な感じのジェット機に見えるが、支那が生産する地域路線用のジェット旅客機がARJ21である。
仕様はMRJとモロ被りで、支那商用飛機有限公司(COMAC)が開発する支那国内用の旅客機で100席クラスのリージョナルジェットというから、MRJと競合する可能性は否定出来ない。

開発は2002年より始まり、初飛行予定の2005年に間に合わなかった為に計画は延期され、2008年11月28日にようやく初飛行が実現した。
そして、支那国内にて試験飛行が繰り返され、2010年末に成都航空へ納入される予定だったが……、残念ながら2014年12月30日まで型式認証の発行がされる事は無かった。どうやら、試験飛行中に部品が破損するなどの不具合が報告された為らしい。


まあ、開発の遅れに関してはMRJも似たようなもので、2002年にMRJ計画の前身となる「環境適応型高性能小型航空機」が検討され始めたので、今年5月に初飛行予定となればARJ21よりも更に遅れてしまったと言われても仕方が無い。
尤も、決定的に違うのは、2008年に初飛行が行われたARJ21はその後4年も型式認証が発行される事は無かった。MRJの本格開発開始は2008年で、詳細設計が煮詰まったのが2010年であることを考えれば、ARJ21は就航時には既に「型遅れ」と言われても仕方が無い状況になっている。
「8つの国内空港間で28ルート、81回のテストフライトを順調に終えた。累積飛行時間は172時間を超え、耐久基準をクリアした」
 ARJ21を開発する中国商用飛機有限公司(COMAC)は昨年11月末、耐久試験を終えたことで、いよいよ商業飛行の準備が整ったと発表した。それに先立つ同月12日には、珠海航空ショーでデモ飛行を披露。8の字飛行などで観客を沸かせた。着陸後の機内からタラップに降りたCOMACの金壮竜会長は、満面の笑みを浮かべながら手を振るパフォーマンスを見せた。
体制は万全だ!と言わんばかりの宣伝をする支那ではあるが、受注は支那国内のみ。
ARJ21に使われるパーツは、設計時に出回っていた欧米製のものが殆どと言われているので、ある意味仕方が無い。
加えて、今回の型式認証は支那国内のみであり、米連邦航空局(FAA)や欧州航空安全機関(EASA)の型式認証が得られる予定は今のところ無いのだとか。
日本で殆ど話題にならなかった理由はこの辺りにあるのだろう。


一方のMRJは全世界で既に200機以上の受注が決定しており、今後も受注は増える見通しである。
 MRJは、同型の競合機に対して燃費性能で20%程度優れ、貨物室の位置を工夫するなどして客室空間を広くするなど、日本の技術力を遺憾なく発揮した点が高く評価されている。
良いものは売れる、と言う事だろう。

ただまあ、MRJもまだ初飛行も終えていない状況であるので、気を引き締めて頂きたいと思う。
初飛行を終え、試験運行を行い、型式認証を得るためにはまだまだ時間がかかるのである。
スケジュール的には2016年上期に最終組み立て工場が稼働する予定で、初号機の納入予定は2017年以降になるとか。待ち遠しい話である。

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