アメリカでは原発がコストに見合わないと廃炉に

ふむ、サヨクが騒ぎ出しそうなネタですな。

米の古い原発 火力コスト減で運転停止

12月31日 8時06分
アメリカ東部にある古い原発がシェールガスなどで火力発電の発電コストが下がり、採算が合わなくなったとして営業運転を終えることになり、29日、原子炉に制御棒が入れられて40年以上続いた運転を停止しました。
こういうニュースは、もうちょっと数字的な話を載せてほしいものである。


新年1発目から原発ネタで申し訳ないのだけれども、このブログの中心テーマの1つなのだから仕方がない。
で、先に方向性だけ示しておくが、日本の原発とアメリカの原発を同列に考えるべきではない、という話。

記事にあるアメリカ東部にある原発は、バーモントヤンキー原子力発電所で、操業停止という流れになっている話は効いていたが、この度めでたく停止したようだ。
バーモントヤンキー原子力発電所はGEの設計した沸騰水型原子炉を使っており、620Mwの発電量を誇っていた。しかし、620Mwというと、例えば福島第1原発1号機が460Mw、2号機が784Mw程度である。日本最大の原発である柏崎刈羽原発の1号機は1100Mw、7号機は1356Mwなので、規模的にはあまり大きくはない。
型式からすると、福島第1原発2号機辺りとほぼ同じで、GEの設計というのも共通している。
だが、発電所の定めとして、発電規模が大きくなればなるほどコストは安くなる傾向にあるので(熱効率の問題などもあるので一概には言えないが)、老朽化した原発がコスト面で不利になるのは仕方がない部分はある。


で、まあ、サヨクの方々が「それ見たことか、原発のコストは高いんじゃん!」と、鬼の首でもとったかのように騒ぎ出す予感がするが……、実際の所、何をコストに含めるかで、発電コストは大きく左右される。
運転を終えた理由について、電力会社はシェールガスの生産などで火力発電の発電コストが下がるなか、安全基準を満たすうえで必要な設備投資がかさみ、採算が合わなくなったためだとしていて「運転停止は経済的な判断だ」と説明しています。
そして、アメリカで無尽蔵に湧き出ているシェールガスを利用することを考えれば、原発の制御、維持、修繕などのメンテナンスを含めたトータルコストを考えると、結果的に火力発電所よりコストアップになってしまうという現実は受け入れるべきだ。

資源のある国はやっぱり違うね
日本でも、メタンハイドレートあたりが安く採掘できるようなシステムが確立すれば、もはや原子力に頼らずとも安価な電気を生み出せるようになると期待はされるが、或いは、藻を使った油を作る手法が低コスト化できれば火力発電所バンザイ!という話になることが期待される。
が、しかし、現時点ではまだ商業ベースに乗っていないのだから仕方がない。

日本において原発に関しても「アメリカの真似をしろ!」というのは無理があるのだ。


確かに、日本でも原発のコストは高くなった。それは否定すべき話ではない。
事故が起こった時の対応などが問題となる他、廃炉や放射性廃棄物処理の問題が現実的になり始めている訳で、そうした費用が乗ってこれば、コストが高くなるのは当然である。

しかし、原発の再稼働という話はこうした原発のコストを考えるにあたり、建設費用などを考える必要がない。比較的新しい原発であれば、十分に安全な運用は可能だ。
火力発電に猛追されている状況は事実だが、既に建物として建設されて、実際に稼働実績のある原発なのだから、再稼働して有効に運用すべきだ。
尤も、再稼働なしに廃炉費用などがかさむことになれば、電力会社の事業は立ち行かぬといった状況にはなるのだろうが……。

何が一番現実的なのか、それを今一度考える必要がある。
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