トヨタの燃料電池車の特許は無償提供される?

あー、特許法93条の裁定通常実施権の設定を待つまでも無く、実施許可をするって話やね。

トヨタ、燃料電池車の特許約5680件を無償提供

朝日新聞デジタル 1月6日(火)11時2分配信
 トヨタ自動車は6日、世界初の市販を先月始めた燃料電池車(FCV)の関連の特許約5680件を無償で提供する、と発表した。他の自動車メーカーの参入を促し、FCVの普及を後押しする狙いだ。
競争が無ければ市場を広げる事が出来ず、インフラ整備が進まない。トヨタなりの計算なんだろうね。


ちょっと前にもこの関連話は書いたね。
燃料電池車を作って、トヨタは売り出すために各方面に働きかけを始めているって話だ。無論ソレは政府も例外では無い。
 
で、今回のこの話も、本来であれば、政府がこの様な決定をトヨタに促するという姿が、政府としての政策のあり方なわけで、国内の燃料電池車市場を広げるためのやり方だと思う。
だが、しかし、トヨタはソレを自分でやった。
トヨタとしてはそれ以上のメリットを得られるのだろう。
 トヨタが単独で持つ燃料電池関連の特許すべてが対象。燃料の水素と空気中の酸素を化学反応させて電気をつくる基幹部品「スタック」関連の約1970件や、高圧の水素をためるタンク関連の約290件などを含む計約5610件について、FCVの導入期と想定する2020年末まで無償で提供。水素ステーション関連の約70件は、期間を限らず無償とする。米ラスベガスで現地時間6日から世界最大の家電ショー「CES」が始まるのに合わせて発表した。
そして、微妙に小狡い感じがするのは、2020年末まで無償提供という期限設定だ。
これ、トヨタの技術を使ってのFVC及びFVC関連設備を製造というと、特許期間が例えば2010年からだと仮定すると、特許期間が完了するのは2030年。つまり、10年くらいはイイカンジで特許料を要求できるって話になる。
もう一つはトヨタの技術をベースに作るって事は、規格がトヨタの技術ベースで作られるって話になる。これもトヨタとしてはオイシイよね。

ま、それでも新しい技術が広まっていくことは、トヨタに対して利益がある一方で、デメリットもある。つまり、「無償提供技術」によって、外国にも技術がパクられるリスクは存在する。
その辺りをリスクヘッジできるのは特許法93条辺りの利用なのだろうが……、これって迂遠な上に一度も使われたことが無い法制度なので、色々と読み切れないみたいな判断はあるんだろうね。トヨタの判断は諸刃の剣のような気はするんだけど。

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