2015年2月19日木曜日

最高裁で判断する「家族のあり方」

何というか、やっていることは人権派(笑)弁護士の我が儘なんだよねぇ。

「家族のあり方」慎重議論進む 最高裁の憲法判断に注目

産経新聞 2月19日(木)7時55分配信
 家族のあり方をめぐる明治以来の2つの民法規定について、最高裁が大法廷で憲法判断する見込みとなった。時代に応じて、夫婦別姓導入や再婚禁止180日規定の見直しを求める声がある一方、これまでの家族のあり方に影響を及ぼす可能性もあり、その判断の行方が注目される。
そりゃあ、明治に作られた民法の規定だから、見直されてもおかしくは無いと思う。でも、未だに慎重論が多いのも事実なんだぜ。


この手の話は社民党辺りが得意とする分野なんだけど、基本的な認識の確認からしていきたいと思う。
2つの民法規定というのは、「夫婦別姓」と「再婚禁止180日」の規定だ。
(夫婦の氏)
第七百五十条  夫婦は、婚姻の際に定めるところに従い、夫又は妻の氏を称する。
(再婚禁止期間)
第七百三十三条  女は、前婚の解消又は取消しの日から六箇月を経過した後でなければ、再婚をすることができない。
 女が前婚の解消又は取消しの前から懐胎していた場合には、その出産の日から、前項の規定を適用しない。

今回問題になっているのはこの2つだね。


さてさて、原告はこれらについてどのような話をしているのだろうか?
「夫婦同姓を定めた民法750条は憲法違反」
この訴訟は、民法750条が「夫婦同姓」を定めているため、日常生活でさまざまな不利益を被ったとして、原告5人が国家賠償を求めて2011年に起こした。だが、原告たちが本当に求めているのは「夫婦別姓を選べる制度」を実現すること。つまり、民法750条の「夫婦は、婚姻の際に定めるところに従い、夫または妻の氏を称する」という規定を改正することだ。
榊原弁護団長は「いまの制度は、名前か、結婚かの二者択一状態だ。結婚前の姓を使えなくなることは、憲法13条の人格権を侵害する。結婚できなくなることは、憲法24条で認められている結婚する権利を侵害することになる」と述べ、民法750条が憲法違反だと強調した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150218-00002703-bengocom-soci
違憲だと来たか。
まず、民法750条についてだが、非常にシンプルな法律で、「夫婦」は、「婚姻」の際に、「どちらかの姓を選択」することになっている。
 
この考え方は、日本の結婚が古くから「家に入る」といった思想が強かったお陰で、夫婦は同姓だという認識が根強く残っていることに起因するようだ。
とはいっても、明治時代に入るまで、一部の人間を除いて姓を使わないケースが殆どであり、「歴史的重み」という話は少し違う様に思う。ただし、古代日本においても名字の様な使われ方をした氏は、氏族を示す重要な情報であるとして扱われていたので、そうした思想を受け継いでいるという考え方をすれば、「歴史的重み」は完全に的外れというわけでも無いだろう。
 
ただ、保守系の方々は日本の伝統を壊すみたいな主張をするケースもあるようだけど、僕はそーでも無いとは思うんだよね。子供がどちらの姓を名乗るかで又揉める話になりそうだけど。

で、翻って現代ではどうか?というと、核家族化が進み、個性を尊重する時代になったので、「名字が選択できたって良いじゃ無い!」という発想は分かる。
だが、実用面から考えると、些か混乱するのは事実だ。
日本には30万種の姓が存在すると言われ、同姓は珍しくは無いが個体識別としての機能は姓にもあると言って良いだろう。「佐藤さん」の奥さんが「伊藤さん」で、その子供は?という状態になると、混乱する訳で。
ただ、選択できるようになったとしても従来通りどちらかを選ぶという人は多い気がする。
 
だから、民法750条の改正に関する議論があっても良いとは思うわけだ。議論の過程で、子供の姓についてはしっかり話し合って欲しいと思うけど。


だけど、憲法13条はちょっとねぇ。
第十三条  すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。
前提として「個人として尊重される」のだけれど、姓を選択することが個人の尊重では無いという主張はちょっと無理筋だろう。
第十二条  この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。
そもそも前提として憲法12条があり、「濫用するな」と規定されているわけで。
憲法13条だけ取り上げて、「違憲だ」と騒ぐのはどうかと思う。だって、民法750条は選択の余地を与えているわけで、強制しているわけじゃ無い。二者択一を強制というのは、ちょっと無理筋だと思う。
どうしても別姓に拘るなら、結婚というシステムを使わなければ良い。それも選択肢なんだから。

そして、こちらの話もちょっとなぁ。
夫婦別姓を求める背景について、弁護団は、結婚後も元の名前を使いたいというニーズが高まり、「通称」を使える場面が増えているが、通称では結局2つの姓を使い分けなければならず、解決にはならないと説明。夫婦別姓制度へ向けた機運は十分に醸成されたとしている。
「使い分けなければならず解決にならない」って、それこそ離婚すれば良いじゃ無いか。
 大法廷回付を受けて東京・霞が関の司法記者クラブで会見した夫婦別姓訴訟の原告の加山恵美さん(43)は、「夫婦がどうするか、名前をどうするかは2人で決めることだ。結婚で名字が変わることや通称で生活することはつらい」と訴える。
結婚は制度上の問題であって、義務では無い。選べば良いと思うんだ。辛いなら続ける必要は無いと思うんぜ。


再婚禁止期間の規定は、更に意味不明である。
 女性の再婚禁止期間の規定をめぐる訴訟は、岡山県の女性が「離婚後、民法の規定によって再婚の時期が遅れ、精神的苦痛を受けた」として国に慰謝料165万円を求めたもの。この規定は、子の父親が誰かという推定が重なって混乱しないために設けられている。
http://www.asahi.com/articles/ASH2L5GV8H2LUTIL02J.html
いや、半年くらい結婚我慢しろよ。何だよ、精神的苦痛って。こんな下らない記事を読まされるこちらが精神的苦痛を受けてるよ!(笑

確かに6ヶ月という期間に根拠があるかというと、なかなか難しい。
もともとは、「子供の父親が誰か」という問題を回避する為に定められているようだが、不倫をしていて夫とはセックスレス状態ならば、父親推定規定など寧ろデメリットの方が大きいだろう。

だが、期間の長い短いはあるにせよ、不倫を推奨するような流れは望ましくないわけで。
だって、不倫でも無ければ、離婚してから直ぐ再婚とかちょっと考えにくいでしょうに。
男女平等に反するというのであれば、男性も再婚禁止期間を設定すれば良い。


この様な「家族のあり方」に関しての裁判は結構起こっていて、婚外子の遺産相続の取り分を実子の半分としていた規定を「違憲」と判断してしまうなど、ちょっとこの流れはどうなの?とため息が出てしまう。

そもそも婚外子が出来る様な状況が問題だと思うんだが、「恋愛の自由」は「不倫」に寛容というわけでも無かろうに。

もちろん、その子にしてみれば何の落ち度も無い話なので、差別されるのは不公平だとは思うんだけれども。

何れの問題も、「結婚」にまつわる話だけに、かなりシビアな問題のような気はする。
だが、こうした話の殆どは、個人の権利の濫用に起因するように思えて仕方が無い。婚外子の話はともかくとして、夫婦別姓や再婚禁止期間6月は民法を変える必要性を感じないんだけど、どうなんでしょうな。


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