インドから日本に「潜水艦を売れ」と打診

正確には潜水艦建造プロジェクトに参加しろって話なんだけど。

India asks Japan to offer Soryu subs for Project 75I requirement

Rahul Bedi, New Delhi - IHS Jane's Defence Weekly
29 January 2015
India has invited Japan to compete in the Indian Navy's (IN's) long-delayed INR500 billion (USD8.1 billion) Project 75I (India) requirement for six diesel-electric submarines with land attack and air independent propulsion (AIP) capabilities.

ビックチャンスではあるけれど、これでまた武器輸出三原則云々と騒ぐ人が増えそうだねぇ。


武器輸出三原則は、2014年4月1日に防衛装備移転三原則という名前に変わり、実質上中身も緩和された。
安倍政権の1つの成果である。

武器の高度化に伴って、国際開発が盛んに行われるようになってきた。
当然、技術力のある日本にも目がつけられる。
実のところ、日本の自衛隊が使用する武器の半分くらいはアメリカから輸入しているが、半分くらいは自前で作っている。が、その為に、高性能化、高コスト化が避けられず、果たして戦場で使えるのか?という疑念は常にあった。マニアックすぎる、華奢だ、等色々と言われてきたし、日本の防衛に特化したモノが多いので、海外での使用を前提としていない。
だから、海外に売れるかというと、なかなか難しい所なのだ。

が、武器はともかくとして、パーツに関して言えば、日本の工作精度は非常に優秀で、素材の品質は高い。
実際に、閣議決定されてから同年7月にはPAC-2に使うジャイロが輸出される事が認められている。


で、冒頭の潜水艦技術だが、これもオーストラリアを始めとして各国が目をつけている技術の1つである。
色々な事情があって、オーストラリアが現在運用するコリンズ級ではオーストラリア周辺海域で作戦は困難だと言われている。

で、原子力潜水艦であればアメリカや英国、ロシアなどの国が作っている実績があるのだが、オーストラリアは原子力アレルギーで原子力発電所すら持っていない。
だから、3000t超級の通常動力潜水艦を!とか言い出すと、もう日本くらいしか作っていないのである。この手の通常動力潜水艦は。
ロシアもキロ型潜水艦と呼ばれる3000t超級の優秀な潜水艦を持っているが、1982年頃から配備が始まった旧型のシロモノである上に、オーストラリアはアメリカ陣営に組み込まれている関係で、ロシアからの輸入は選択肢に入らない。
オーストラリアとしては、日本から輸入出来るのが一番望ましいんだよね。


で、ここに一枚噛んだのがアメリカで、潜水艦の中身に組み込む戦闘システムを作らせろとか言い出した。

中国、日本→豪州の潜水艦輸出に懸念か アメリカの“暗躍”への警戒も

2014年12月22日 11時30分
 日本の『そうりゅう』型が候補に挙がっているオーストラリアの次期潜水艦選定問題で、同国のアボット首相が、近日中に初めて公に方針を発表するようだ。地元紙『ザ・オーストラリアン』などが報じた。
~~略~~
また、アボット首相が今後、「海外で製造された船体と推進システムをオーストラリアで組み立て、アメリカが戦闘システムと武器を供給する」という“ハイブリッド案”を打ち出す可能性もあると、指摘する声もある。


いやはや(笑

実は、アメリカとしても通常動力潜水艦の需要はある。台湾辺りからも打診されているだけに、かなり本気だと思われる。


じゃあ、インドはというと、先日こんなニュースがあった。
実は、インド海軍、キロ型の潜水艦も持っているし、アメリカからアクラ型原子力潜水艦をリース契約で借りていたりもする。
何というか……、多国籍な国なのだが、それでメンテナンスが出来るのか?と不安になるな。
ちなみに、キロ型潜水艦派生のシンドゥゴーシュ級潜水艦だが、敵対国の支那よりも新しい仕様であるが、一方で爆発事故やらで沈んでいる艦もあるとか。穏やかでは無いね。
で、流石に韓国との共同開発は洒落にならないと思ったのかは定かで無いが、日本にもラブコールをかけてきたという話になる。

インドの次期潜水艦、日本の「そうりゅう」型か? 日米豪印の体制強化と現地紙報道

2015年1月30日 17時59分
 インドが、同国海軍の次期主力潜水艦候補に日本の「そうりゅう」型を検討していることが分かった。インド政府が日本政府に対し、同艦をインドで共同生産する可能性を検討するように要請したという。インド紙『タイムズ・オブ・インディア』(TOI)が29日、匿名ソースの情報として報じた。
……あ、こっちの記事は日本語訳版だった(汗
Project 75I envisages licence-building a submarine shortlisted from multiple contenders, including DCNS (France), TKMS subsidiary HDW (Germany), Navantia (Spain) and Rosonboronexport (Russia), under a joint venture (JV) with an Indian shipyard.
「Project 75I」というのが、インドの次期型潜水艦計画の名前らしいが、フランス、ドイツ、スペイン、ロシア辺りも交渉対象国にリストアップされている模様。


日豪印連合でアメリカが1枚噛んだ潜水艦事業は面白そうではあるが、しかし、多国籍での潜水艦開発というのが果たして現実味があるかはかなり微妙な感じだ。

日本が廉価版を作って海外に売る、という話が一番あり得そうな仕様だが、それだとオーストラリアもインドも納得はしないだろう。

注目すべきは、こうした話が出来る国になってきた、という点だろうか。
日本の安全保障を考える上では、重要な要素となることだけは間違いが無い。

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