2015年2月7日土曜日

韓国空軍のKF-Xは今度はエアバスにコナをかける

……ロッキードマーティン社もボーイング社も撤退したじゃん。

大韓航空・エアバス、韓国型戦闘機開発のパートナーシップ契約目前

2015年02月05日15時59分
  開発や生産費用など合計20兆ウォン(2兆1500億円)以上にもなる韓国型戦闘機の開発事業「KF-X事業」に大韓航空とユーロファイター製作会社「エアバスD&S」がパートナーシップ契約を締結して参入することが5日、発表された。
それが何故又エアバス社なのかと。


いつもおきまりのパターンではあるが、一応リンクを貼っておこう。
目眩がするね(苦笑


さて、リンク先を読めというのは時間のかかる話なので簡単に説明しておこう。
KF-Xというのは、韓国の次世代戦闘機事業であって、F-35Aを買う話とは少々異なる。韓国が自国で戦闘機を生産しようという話なのである。

まあ、現実を見ることができない国、韓国が、真面な戦闘機を作る能力があるかというと、今のところT-50という練習機と、FA-50というT-50をベースにした軽戦闘機を作った程度。
なお、T-50は米ロッキードマーティン社が、F-16戦闘機をベースに小型化した設計図を元に出来上がっており、練習機の域を出ない性能だ。
更に加えて、T-50を製造するに辺り、アメリカから部品の多くを購入して組み立てている状況なので、別の練習機を作れと言われて韓国が自前で作れるほどの能力は残念ながら無い。


そんな中でぶち上げられたのがKF-X計画なのだが……、実は2001年に金大中氏がぶち上げた計画なのだ。……立案から14年も経ってるね?

そして、これに関しては韓国が余りに壮大な計画をぶち上げるので、色々な国の色々な企業が一枚噛もうとしてきたが、どれも見切りをつけてきた経緯がある。
2014070311352320505_1
これが割と新しいスケッチなのだが、計画が紆余曲折しすぎて一体どんな戦闘機を作りたいのか、未だに誰も分からないという恐るべき戦闘機だ。
まさしくステルスだな!!


……まあ、冗談はさておき、現状で現実的な路線なのはT-50をベースにもうちょっと能力アップを図った戦闘機を作ると言うプランだ。
だが、何故か韓国はF-16戦闘機並みの双発エンジンを積んだ戦闘機が良いって駄々をこねており、作る目処すら立っていない。

で、現実路線で行けば、T-50を製造しているKAI(韓国航空宇宙産業)にやらせるのが設備面でも能力面でも一番順当だと思われる。
ところが、何故かここに大韓航空が首を突っ込んでいるのだ。

そして、去年の夏頃までは米ロッキードマーティン社に対して、「F-35Aを買うから、KF-Xを作る技術をクレ!」とKAIが駄々をこねていた訳だが、何故か冬に入ってから大韓航空が米ボーイング社と手を組んで、入札すると息巻き始めた。
ところが、今年初め、大韓航空はボーイング社にあえなく見捨てられる。


そこで、冒頭のニュースに戻るわけだが、仏エアバスD&S社と共同開発するという話になったわけだ。

このフランスのエアバスD&S社が如何なる会社かというと、エアバス傘下の兵器開発部門という位置づけであり、ヨーロッパ第2の兵器製造シェアを誇る。
エアバスはボーイングと世界シェアを2分する程の航空機メーカーだが、傘下の会社はユーロファイタータイフーン(ユーロファイター社)やミラージュやラファール(ダッソー社)といった戦闘機開発のノウハウがある。
Eurofighter_Typhoon_FIA_2012
こんな感じの戦闘機がユーロファイタータイフーンである。
実はこの戦闘機、自衛隊の第4次F-Xの俎上に乗った戦闘機(注:日本にはBAEシステムズ社が売り込みを行った。BAESはユーロファイター社の株式33%を保有している)でもある。
そして、今のところユーロファイター・タイフーンは販売不振ということもあって、売り手を探している状況でもある。トランシェ3という近代改修バージョンも開発が遅れている模様。


まあ、そんな訳で、エアバス社としては商売になるのであれば、大韓航空と組んでも良いとは思ったのだろうが……。
  大韓航空の関係者は同日、「今月2日、エアバスD&Sと韓国型戦闘機の共同開発に関して口頭で合意し、できるだけ早い時期に了解覚書(MOU)を締結した後、9日までに入札に共に参加する予定」と明らかにした。
えっと、未だMOUの締結やっていないの?
だとすると結構なフライング記事だよね。

蓋を開けたら、「やっぱり了解覚書(MOU)はもうやーめた」みたいな話になる可能性は否定出来ないわけで、週明けが楽しみだな。


まあ、仮に了解覚書を締結したとしても、KAIとの入札競争に勝てるかは結構微妙である事と、KF-Xの仕様ってまだ固まっていないんだよね?
え?もう固まってる?報道されないだけ?

まあ、それなら良いんだけど。
  これに伴い、この市場にすでに参入している次期戦闘機事業者のロッキード・マーティンと協力関係にある韓国航空宇宙産業(KAI)と大韓航空が激しい受注戦を繰り広げるものと予想される。
大韓航空がかなり資金繰りが厳しいだけに、博打に出るというのは分かるが……、これ受注しちゃうと変なところにお金を使って結局KF-Xは進まず、という結果に終わりそうな気がしてならないんだが。
  生産費用を除く開発費用だけで8兆6000余億ウォンが投入されるKF-X事業は、空軍の老朽戦闘機の代わりに未来戦場運営概念に見合う性能を備えた韓国型戦闘機を研究開発する事業だ。
開発費用だけで8兆6000億ウォンってあるけど、8600億円程度では戦闘機の本体の開発すら怪しいよね。

寄せ集めで完成させるならそれもアリだろうけど、F-16の亜種になるのかユーロファイタータイフーンの亜種になる程度の話にしたくないのであれば、この話はさっさと諦めて、本家を買うことをオススメする。
F-16にステルス性能を追加して双発にするくらいだったら、F-16Kの改修を真面目にやるか、F-15SEを買う方がマシだったと思うし、ユーロファイタータイフーンを電子戦対応にするのであれば、トランシェ3の開発に金を突っ込むのと同義になる。
いずれにしても、1兆円弱の予算でどうにかなる話じゃ無いよ。

KF-Xの話はまだまだ先が長そうである。

ランキングへの応援クリックよろしく!
人気ブログランキングへにほんブログ村 ニュースブログ 時事ニュースへ






0 件のコメント :

コメントを投稿

お気軽にコメントを!ハンドルネームは面倒でもお願いします。