AIIBの締め切りが終わり、日米は取り残され……

雪崩を打ってねぇ。

「戦わずして日米に勝つ」中国が狙う21世紀の“孫子の兵法” 雪崩を打って各国参加

2015.3.31 19:52

【上海=河崎真澄】中国主導の国際金融機関、アジアインフラ投資銀行(AIIB)をめぐり、日米を尻目に、アジアや欧州の国々が雪崩を打って参加を申請した。上海の大学教授は、「(日米に対抗する)21世紀の『孫子の兵法』だ」と評した。米ドルを基軸通貨とする既存の国際金融秩序とは別に、自国に有利なルールを作り上げたい中国は、潤沢な資金力を武器に多くの国々を陣営に引き入れ、「戦わずして日米に勝つ」との策を実行に移しつつあるからだ。
しかし、このAIIBという組織はまだ骨格すら出来上がっていない。

日本のマスコミの中では今年中にAIIBが立ち上がって、日米は指を咥えて新しい潮流を横から見つつ没落していく……、そんなイメージが作られつつあるが、本当にそれは実現出来るのか?

米財務長官、AIIBを「歓迎」 高い融資基準など条件

2015.4.1 10:24
 【ワシントン=小雲規生】ルー米財務長官は3月31日、カリフォルニア州で講演し、中国が年内の設立を目指しているアジアインフラ投資銀行(AIIB)について、既存の国際金融機関と補完的な関係となることや融資基準を高めることなどを条件として「歓迎する」と述べた。また30日に中国の北京で行われた李克強首相らとの会談について「中国の指導者たちが高い基準を目指し、共同事業を歓迎していることに力づけられた」とも発言し、中国の対応に一定の評価を与えた。
確かに、支那がAIIBを軌道に乗せられるのであれば、このアメリカ財務長官のコメントは負け犬の遠吠えなんだろうね。

ただ、支那が本当にAIIBに自信があるというのであれば、日本やアメリカに対して執拗に参加を求めたりはしないわけで。
実際に、AIIBの計画立案当初は、日本は外す方向で調整されていた。



だからさー、こんなコメント出さずに勝利宣言出しておけよ。

日米の参加待つ=中国


 【北京時事】中国の楼継偉財政相は20日、同国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)に関して談話を発表し、今月末の申請期限を過ぎても、日本と米国の参加を待ち続けると表明した。(2015/03/20-23:32)
多分だが、AIIBにアメリカか日本のどちらかを引きずり込むことが出来れば、支那の狙いは上手く行くだろう。
 
だが、少なくともアメリカはAIIBへの参加には非常に慎重だし、日本もアメリカが首を縦に振ったとしても参加するかどうかは怪しい。



習近平指導部はこんな事を言っているそうだ。
 習近平指導部はAIIBについて、「世界銀行やアジア開発銀行(ADB)への対抗組織ではなく、補完関係にある」などと繰り返し説明。だが、自らが最大出資国となり、銀行の本部を北京に置く意向とみられる中国の主張を額面通りに受け取る専門家はいない。
自国の経済についてさえ、透明性を確保できず信頼できる統計を準備できない国が、何故、主導するヤミ金融で透明性を担保できるというのか。

 創設メンバー国は承認作業を経て4月15日前後に正式決定する。その後、メンバー国で出資比率や組織運営の方法、インフラ建設のための融資制度や入札制度、評価方法などを取り決め、6月にも調印する。
ひとまずは4月15日に参加を表明した国がどこまで名を連ねているかが気になるところだが、現状は51カ国なんだそうな。でも、運営の方法などはこれから決めるんだそうだが。
6月に一体どんな形で運営出来る状態になると言うのだろう。
 31日までカザフスタンで開かれたAIIB準備会合をリードしたのは、元中国財政次官で、ADB副総裁も経験した金立群氏。中国紙は、金氏が初代総裁として最有力と報じている。
計画では、経験者を総裁に据えるつもりなんだろうけれど、所詮は支那の共産党の息がかかった人材である。共産党の意向に背くはずも無かろう。

イギリス、フランス、ドイツ辺りの欧州組は、AIIBの中に飛び込んで、自分たちの都合の良いルールを作る方向で調整するつもりなのだろうが……、そう簡単に行くかどうかは見物である。

 習指導部が2013年10月に提唱したAIIB構想に、「中国の事前想定すら大きく超えた参加国」(日中関係筋)が吸い寄せられた背景には、約4兆ドルの外貨準備高をもち、人民元の国際化も進めている中国の資金力への期待がある。
 途上国のインフラ建設をめぐっては、20年までに8兆ドルの資金需要が見込まれるが、世銀やADBの資金では不足とされる。また、環境評価や融資判断で世銀などの厳格な基準には途上国などの不満も根強い。
だいたい、支那が抱えていると言われている約4兆ドルという外貨準備高は、AIIBが本格稼働し始める前に、どれだけ残っているのだろうか?


追記
ちなみにだが、支那はADBに加盟しており、かつ、多額の借金もしている。
借金額
データが2002年と古いのだが、8,69億ドルの借り入れを行っている。
最近のデータはないかなーと探していたらこんな資料があった。
融資額
なんと、2014年の発行済融資残高で国別ランキングトップになっている。借入額は793億ドルの25.3%なので、200億ドルくらい融資を受けていることになる。

支那は自分で銀行を作ろうと言いながら、何故かこんな借金の山が。実は、支那は4兆ドルもの外貨準備高があると言われながら、ドル不足であっちこっちから借金をしまくっているのである。自転車操業というわけだ。それでも経済が順調なうちはマシだったが、それがここへ来て大きく狂い始めている。
実際、支那の外貨準備高はここの所減少が続いており、去年中に4兆ドル突破か?と言われていたが、今年初めには前年度より4000億ドル目減りしてしまっているのだ。

支那バブルが崩壊して、支那の富が海外に流出し始めている。

そして、AIIBが稼働し始めて債権を発行すると、支那はもっと困ることになるだろう。AIIBへ参加する面々の国名を眺めてみると国際的な格付けの低い国が目立つ。この結果、AIIBが発行する債権の国債格付けも下がり、債券発行の利息が高くなってしまう。運転資金に悪影響が出てしまう上、ADBを喰おうとしても叶わぬ夢になってしまう。
そうすると、投機的にも不利になり、支那の経済停滞はより一層拡大するということに……。
AIIBがどうなっていくのか、今後も目が離せないが、世界的な大恐慌を引き起こす切っ掛けになり得るだけに、対岸の火事と見ているわけには行かないだろう。


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