報道各社が参加せよと叫ぶAIIB

いや、オマエが思い込みを捨てろよ。

アジア投資銀 思い込み捨てて判断せよ

2015年04月11日(最終更新 2015年04月11日 10時29分)
 アジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加をめぐって、日本政府の対応が揺れている。
記事の始めから思い込み全開なんだが、大丈夫だろうか?日本政府の対応は揺れていないぜ?


このブログでもAIIBに関しては幾つか記事を書いた。
しかし、どこからどう考えても日本が参加することにメリットを見出せないのだが、何故メディアはAIIBへの参加を叫ぶのだろう?
メディアにとっては「AIIBへの参加」は利益があるのだろうか?
もちろん、メディアにとってメリットがあるから参加を主張している、それは間違い無い。
しかし、個人的に情報を集めた上で、日本はAIIBに参加する必要は無いという結論に達した。その辺りはリンク先の記事を参照頂きたい。


で、次に、日本政府のAIIBに関する考え方について説明しよう。

麻生財務相、AIIBの融資審査基準に懸念 「返ってこないお金は貸せない」

2015/4/10 12:29
   麻生太郎財務相は2015年4月9日の記者会見で、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)について、現段階での参加を見送った理由を改めて説明した。麻生氏はこれまでも「ガバナンスがしっかりすることが、この種の金融機関として必須」などと述べており、この日の会見では「返ってこないお金は貸せない」と融資の審査基準が不透明なことに懸念を示した。
先ずは、ガバナンスがしっかりしていない点について財務相の麻生氏が言及している。麻生氏の説明は非常に分かり易いので、傾聴する価値はある。
簡単に言うと、「AIIBには信用が無いので、金は貸せない」と、そういう話だ。
事実、AIIBを主催する支那がADBから巨額の融資を受けている立場にある。金を貸そうとする立場にもかかわらず、別口で巨額の借金を抱えているのである。その額なんと200億ドル以上に登る。

AIIB参加「1千億円単位の出資」 岸田氏、慎重姿勢

2015年4月7日19時51分
岸田文雄外相は7日の参院外交防衛委員会で、中国が設立を主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)について「日本が参画したならば、1千億円単位の大きなお金が求められる」と述べ、巨額の出資を伴う参加の是非は慎重に判断する姿勢を示した。
外相の岸田氏は、日本がAIIBに参加する場合に要求される出資額について言及している。AIIBの法定出資金は1000億ドル(約12兆円)で、日本は経済規模に応じて出資金を要求されるので、1000億円以上の出資金を求められるのはほぼ確実だと見られている(実際に、最大で1800億円程度になると支那のメディアが伝えている)。
 
巨額の出資金を要求されて、それが戻ってくる可能性はほぼ無い、と言う事を考えれば、出資するメリットは無いだろう。


じゃあ、西日本新聞が何を言っているかというと……。
 日本政府は当初、米国が圧力をかければAIIBの参加国は少数になると予想していたようだ。しかし、英国など多くの国が参加へと雪崩をうち、3月末の期限までに約50カ国・地域が参加を表明。逆に日米が取り残されてしまった。
→ みんなが参加しているのに、日本だけ参加していないよ!
 台頭する中国に対応するには、ヘッジ(防御)とエンゲージ(関与)のバランスが重要だとされる。安全保障で対峙(たいじ)しながらも、経済ではうまく関与し、共存共栄を図ることが可能だ。
→ 積極的に関与すれば、Win-Winになれるね!
 日本はAIIBが組織固めをする6月末までに追加参加を申し出ることができる。このままAIIBと距離を置くか。参加して発言権を確保し、内部からのコントロールを図るのか。今後、慎重に参加の是非を見極めることになる。政府は感情論や思い込みを排し、戦略的に判断してもらいたい。

→ とにかく参加しようね!


「赤信号、みんなでわたれば恐くない」というのがあったような気がする。これ、集団心理を突いたもので、確かにみんなで一緒に行動すれば「恐く」は無いかも知れない。が、みんなで渡ろうが、横からトラックに突っ込まれて「無事」である保証は無い。
みんなで雪山に登って遭難したら、一体誰が救助してくれるのだろう?

他のマスコミの論調も似たり寄ったりで、「みんなでバスに乗ろう」的な発想や、「透明性は十分にある」という根拠の無いもの、「内部から関与すれば良い」という意味不明な意見。様々だ。
だが、どれ一つとして説得力が無いのは、何故なんだろうな。

追記

朝日が面白い記事を出していたので、合わせて紹介しておこう。

ドイツ参加、官邸に衝撃 アジア投資銀ショックを検証

2015年4月12日14時21分

 3月17日朝、首相官邸に衝撃が走った。英紙フィナンシャル・タイムズ電子版が、中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)にドイツ、フランス、イタリアが参加を決めた、と伝えていた。

 正午過ぎ、慌ただしく官邸に駆けつけた財務、外務両省の幹部は、首相の安倍晋三に「これはアプローチだけの違いです」と説明した。官邸には、両省から当初、「主要7カ国(G7)から参加はない」との情報が伝えられていた。

なかなか面白いストーリー仕立てになっている。

だが、僕としてはこのような光景が繰り広げられた可能性はあっただろうと、そう思う。

3/9にメルケル氏が来日した際に、ドイツの動向が分かっていれば対応が違っただろうという読みも、それ程外れてはいまい。

 

ただ、この話はアメリカの戦略ミスという話だけで、日本としては対応のしようがあったのか?という気はする。

ドイツは日本が何か外交的なカードを用意していたとしても、AIIBへの参加に参加した可能性は強いだろうし、イタリアやフランスは言うに及ばずだ。何故かと言えば、ADBや世界銀行は日米が牛耳っているような形になっているので、欧州勢としては面白くない。別の形で圧力をかけたいという意向はあったとしても不思議は無いのだ。

 

まあ、日本政府の情報分析力の甘さは、猛反すべき点なのだと思うが。

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コメント

  1. 返済状況を見てからでも遅くない。破綻のケツ持ちは誰がするんでしょうね?

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    1. ケツ持ちをする気があるのかどうかすら怪しいですな、支那は。

      でも、日本が加入すれば間違い無く日本にケツ拭きをやらせることでしょう。

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