小水力発電の使い道

ちょっと面白い記事があったので紹介しておこう。

「小水力」発電に企業が強い関心 “安定電源”は環境への負荷低く、工費も低減

産経新聞 1月25日(月)10時15分配信
4月の電力小売り全面自由化も見据え、発電出力千キロワット未満の小規模な水力発電「小水力」の事業化に企業の関心が高まる。
小水力発電の話は随分前からでているのだが、あまり実用化の話を聞かない。


理由は簡単で、初期投資に対して得られる利益が少ないからだ。採算性が悪い、と言うことだね。まあ、それでも設備自体は作られていて、ニュース性が無いのが一番問題なのかも知れない。
 小水力は増加傾向だ。経済産業省資源エネルギー庁によると、全国でFITを活用した千キロワット未満の小水力導入は27年8月で263件にのぼり、25年8月の27件から10倍近く増えた。
この程度、ではあるが。

そうそう、小水力発電というのは、200kw未満の水力発電のことを指す事が多い。実のところ、この分野の技術は既に概ね確立されていて、北欧辺りでは活発に用いられている国もあると聞く。
日本は急峻な地形で河川は短く流れは速いことから、利用に適している場所も多いようだが、利水権などの問題があってなかなか普及していない。

原子力発電などもそうなのだが、初期投資に対して売電して得られる利益が安定的に確保できないと、なかなか継続しての運用は困難である。
原子力発電は、国の方針として発電所建設の気運が高まっており、電力会社が挙って投資した為に、国内に50基以上の原発がある状態にまで成長した。
だが、菅直人が法律無視の「お願い」という名の圧力をかけたために、電力会社は未だに原子炉の再稼働を出来ないでいる。
こうした特殊事情が無い限りは、原子炉は採算性という意味ではメリットが大きい。


では、小水力発電は?というと、電力会社にとってはメリットが薄い。
 太陽光や地熱発電など再生エネに取り組む新電力の洸陽電機(神戸市)は、岩手県八幡平市の農業用水路で37キロワットの小水力の建設を進め、4月の運転開始を目指す。
それでも、民間企業であれば……。
規模は92世帯分の電気使用量だ。再エネの電力を国が決めた価格で販売する「固定価格買い取り制度(FIT)」を活用し、東北電力への売電を検討する。
FITを活用して売電するつもりらしい。
これまで採算性が課題だった100キロワット以下の小水力でも、工事の効率化などで収益を見通せるようになったことも背景にある。
初期投資の方も何とか目処が付いたらしい。


ニュースに書かれている通り、水力発電というのは比較的に安定的に電力供給ができるというメリットがある。

 普及をサポートする動きもみられる。関西電力は昨年11月に、近畿、北陸、東海の3地域に「水力調査所」を設置。小水力をはじめ水力発電を検討する自治体などの支援窓口として機能する。関電は調査から設置工事まで一貫受注し、収益性を高める狙いもある。
電力会社も、太陽光発電を増やされるよりはよっぽどマシということらしい。支援窓口を作ったようだ。

実際、小水力発電は、メンテナンスできる人間を常備するようなめんどくささや、継続的な運用を考えるとなかなか維持管理するのは大変である。
複数拠点作って、採算性を高められればワンチャンスあるかどうか、という程度だろう。

まあ、それでも、コレでエネルギーを作り出そうという考え方では無く、使っているエネルギーの回収という用途で使うのであれば、まだメリットがあると思う。

例えば、浄水場などやビルなどの上下水、或いは雨水の流れを利用して、エネルギーを回収する程度の話であれば、それなりにメリットがあるのでは無いかと思われる。
太陽光発電などもそうだが、その特性を生かした使い方ができれば、それなりに利用価値はあるのだ。企業にとっては安定的な電力確保というのは非常に大切だしね。

どっかのバカがやったように、無理に推進するようなシロモノでは無いのだけれど。

 
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