サミットを終えて安倍政権支持率は上昇も、野党は不信任決議案提出へ

サミットは大きな事件もなく、恙無く終わったようだ。

内閣支持率上昇55%、世論調査

米大統領広島訪問98%が好評価
2016/5/29 18:10
 安倍内閣支持率の推移 共同通信社が28、29両日に実施した全国電話世論調査によると、安倍内閣の支持率は55・3%で、4月の前回調査48・3%から7ポイント上昇した。オバマ米大統領の広島訪問について「よかった」との回答が98・0%に上った。

そして安倍政権の支持率が急上昇。サヨクもこれには苦笑いだろう。


支持率
支持率は端的に現れるので、設問に誘導されやすい調査内容に比べて理解しやすい。
 元米海兵隊員の軍属が逮捕された沖縄の女性遺棄事件に関連し、日米地位協定を「改定するべきだ」との回答が71・0%を占めた。「改定する必要はない」は17・9%にとどまった。
例えば、同じ記事に示されたこの内容だが、かなり恣意的な内容になっている。


ここで挙げられている「日米地位協定」に関しては、外務省が色々説明しているが、問題となる部分は17条に規定された「合衆国の軍法に服するすべての者に対して、また米軍基地内において、合衆国の法令のすべての刑事及び懲戒の裁判権を日本国において行使する権利を有する」という部分が問題視される。

この在日米軍基地での特例は、イタリアやドイツでは既に管理権を取り戻している状況を鑑みても不平等だという話となり、そりゃ、地位協定の見直しは必須だという話になるのは分かるのだ。
だが、今回の事件は、容疑者が「合衆国の軍法に服するすべての者」にも「米軍基地内において」も該当しない事件となっている。

日米地位協定 運用改善では不十分だ

05/27 08:55
 「抗議」と「遺憾」の表明を言葉だけに終わらせてはならない。
 安倍晋三首相とオバマ米大統領は主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)を前に会談し、米軍属が容疑者として逮捕された沖縄の女性遺体遺棄事件について協議した。

北海道新聞もこのように怪気炎を上げているが、記事内にはこの様に関係性については言及している。
 事件は公務外で発生し、日本側が身柄を拘束したため、協定に直接関わる問題は起きていない。
つまり、今回の事件には関連しないのだ、日米地位協定は。


話は脱線したが、こういった設問に左右されにくいのが支持率であり、この数字は新聞社によっても異なる傾向を示すことがあるが、今回の数字は共同通信社の数字で、比較的バイアスが少ない信用に足る数字だと言われている。
尤も、この「比較的バイアスが少ない」というのは、共同通信社が信用できるという意味ではなく、あくまで内閣支持率の数字についてのみの話ではある。

そう、実際の所、今回のサミットに関しては、安倍政権は概ね高評価なのである。

サミットの成果は、首相が自らひねり出した

見えてきた2本立ての経済対策

2016年05月29日
伊勢志摩サミットが終わった。祖父が長崎で被爆した筆者としては、サミットより、オバマ大統領の広島訪問の方が、個人的には感慨を覚えるが、ほとんどの方が、特に経済政策面では、サミットで大いに成果があったとは感じにくいのではないだろうか。
東洋経済を始めとして、各社「サミットの成果は疑問」といった論調になってはいるが、オバマ氏広島訪問の衝撃は、日本においても世界においても概ね好意的に受け止められた。

オバマ氏広島訪問「象徴的意義大きい」 欧米メディア

2016/5/28 23:24
オバマ大統領の広島訪問を欧米メディアは総じて好意的に伝えた。
 米ニューヨーク・タイムズ(電子版)は27日、「謝罪はなくとも、多くの日本人はオバマ氏の演説や被爆者との対面を歓迎した」と報じた。オバマ政権下で核兵器削減が進んでいない点を指摘し「崇高な理想だけでは不十分」と注文も付けた。
この話、結局、オバマ氏が広島へ言って、「核廃絶」と掛け声を出しただけの話なのだが。


ただし、歴代のアメリカ大統領の誰もがやらなかったことを、オバマ氏はやってのけたという意義は大きい。
 英BBCはオバマ氏と被爆者らとの抱擁が「多くの日本人に深く印象づけられただろう」と述べた。核軍縮の停滞を指摘する一方で「原爆を投下した唯一の国の指導者が犠牲者に献花した象徴的な意義は大きい」とも報じた。
まさに、象徴的な意味なのだ。
確かに、実績からすれば、アメリカ大統領で、核兵器の削減数が最も少ないのがオバマ氏であるのが現実であり、その一方で、2009年にノーベル平和賞を受賞した理由が核廃絶を訴えたという皮肉を紹介するメディアも少なくはない。

しかし、広島を「平和」の象徴とする陣営にとって、まさにこれは画期的な事件でもある。そして、その陣営というのが、まさにサヨク陣営であるので、サヨクとて評価せざるを得ないというのが現実なのだ。
無論、ネトウヨなり右翼なりも、「悪くは無いよね」という消極的ながらも肯定的な見方となっているので、概ね高評価というのは日本においては「当たり前」の結果だといえる。

まあ、共同通信社も流石にこの結果だけでは、と、思ったようで、こんな世論調査も同じ日に紹介している。

安倍首相の下での憲法改正に反対54%

2016/5/29 15:30
共同通信社の世論調査によると、安倍首相の下での憲法改正に反対が54・9%、賛成は35・0%だった。
概ね意味不明だが、安倍下げをしたいということだけは十分に伝わってきた。
そして、民進党は内閣不信任案提出に踏み切るようだ。

アベノミクスは破綻…野党、内閣不信任案提出へ

2016年05月29日 18時31分
 安倍首相が消費増税の時期を2017年4月から2年半延期する方向で調整に入ったことを受け、民進党など野党は「アベノミクスは破綻した」などと一斉に反発している。
 民進、共産、社民、生活の野党4党は30日の党首会談を経て、31日に安倍内閣不信任決議案を共同提出する方針。参院選を見据え、政府との対決姿勢を強める構えだ。

この強気は何処から来るのやら。


個人的にはこの流れ、多分、自民党のこのコメントを「弱気」と解釈したからだろうと分析している。

自民国対委員長 内閣不信任決議案提出なら衆院解散も

5月23日 15時49分
自民党の佐藤国会対策委員長は東京都内で開かれた会合で、民進党などが安倍内閣に対する不信任決議案を提出した場合、安倍総理大臣が衆議院の解散に踏み切る可能性があるという考えを示し、野党側の動きをけん制しました。
これが実現すれば、衆参同日選挙の可能性は非常に高くなる。

民進党が強気な理由のもう1つは、G7での日本の主張が各国に受け入れられなかったという部分も影響しているだろう。
上で紹介した東洋経済の記事にも言及されていたが、日本を除くG7各国にとっては「財政出動」は避けたいというのが本音だ。
安倍首相は、日本がリーダーシップをとって、財政政策により世界経済浮揚に立ち向かう、という形づくりをしたかったものと推察される。しかし、「主要な一次産品市況が55%下落し、リーマンショック時なみのレベルだ」というグラフについては、「今はリーマンショック並みの危機だとは思えない」という異論が出たようであるし、財政出動については、1週間前のG7財務相・中央銀行総裁会議と同様に、やりたい国が勝手にやればよい、という方向性となった。
景気の良いドイツに関しては、「財施出動する理由が無い」という認識だし、求心力の低下によってイギリスでは「財政出動など出来ない」という状況だ。
アメリカも既にレームダック状態のオバマ政権には「財政出動?トンデモナイ」、という状況だし、アメリカの景気事態はそれ程悪化していないので、市場的にも財政出動を考えられない状況だ。
カナダの首相、トルドー氏は左派的な立ち位置にいるものの、財政出動には積極的であり、フランスも同じである。ただ、フランスの首相オランド氏は求心力がかなり低回しているので、起死回生の一手という側面が強いのは事実。


結局のところ、先進国が共通の問題意識を持って「財政出動」「世界経済の活性化」という方向に舵を切ることは出来ない状況なのだ。

じゃあ、世界経済が大丈夫かというと、実のところ結構危うい。

IMF、世界経済見通し引き下げ 景気停滞リスク指摘

Business | 2016年 04月 12日 22:49 JST
[ワシントン 12日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は12日、世界経済見通しを公表し、2016年の世界経済成長率予想を1月時点の3.4%から3.2%に引き下げた。中国の景気減速、長引く原油価格安、先進国の景気低迷が要因。予想引き下げは過去1年間で4回目となる。
じゃあ、G7では何故違う結論が出たのか?といえば、各国の事情によって協調財政出動できない状況にあると、それだけの話だ。
支那の景気減速が一層進む中、もはやにっちもさっちもいかないという状況に陥りつつあるのである。


正直、民進党を始めとする野党の主張にはついて行けないのだが、その感覚は僕一人だけではなく、多くの国民もそう考える……とは思わないんだろうねぇ、野党は。
衆参同日選挙をやって、野党に勝ち目があるんだろうか?
非常に疑問である。


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コメント

  1. アベノミクスは成功していないが、失敗とも言えない状況だと思います。
    消費増税先送りプラス、ばら撒きではなく明確な方針のある財政出動で個人消費を上げてもらいたいですね。
    「失敗だから退陣せよ」と言っている野党の岡田さんは、もともとドイツ寄りの考えだったのに、つい最近消費増税を先送りにする案を言い出しました。
    民進党の政策の方向がまるで分かりません。
    「野党連合」非常に結構ですが、党内ですら纏らないのに、「現政権に反対する」事以外、どうやってまとまるのでしょうか?
    それなりに結果を残している安部さんに対して、「ブーメラン」と検索すれば、出演している面白動画がワンサカ出てくる野党。
    現在の状況でw選挙……
    頭の中、お花畑ですね~

    返信削除
    返信
    1. そうですね、アベノミクスが成功とは言えない状況だと思いますよ。
      無論、株価が上がったりといった効果はあったのでしょうが、当初想定していたような景気回復に至っていないのは事実です。それを「失敗」と呼んで良いのかどうかはよく分かりませんが。

      個人的には消費税のアップを先送りするという選択が良いのかどうかは判断に苦しみます。公明党がぶら下がっている与党にとっては、軽減税率導入を目指すしか無いのですが、アレが非常に出来が悪い話で。

      とはいえ、民進党の主張が分かるか?と言うとこれも又……。
      野党連合がどういった動きを見せるのかは分かりませんが、現状では票を読みづらくしている原因になっている事は事実ですね。
      マシな野党が育たないというのは、何とも嘆かわしいですな。

      削除
  2. 先伸ばしにした間にまた震災なり争乱なりでまた延びることになりそうなのがなんとも
    火種は多すぎるくらいですからねぇ……

    返信削除
  3. あるけむ(R.K.M) @fwbc19652016年5月30日 17:08

    アベノミクスが成功とは言えない状況なのは分かりますが、「失敗」という状況でもないと考えます。
    その理由は、
    ・部分的ながら、良い効果が出ている(求人増加など)
    ・政策の実施が継続している→今後改善する可能性がある
    という点を挙げます。
    安倍政権が退陣するか、「アベノミクス」政策の終了を宣言するまでは、最終的な結果判断はできないと考えます。

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