新生台湾は、どんな主張をするのか?

5月20日になって、台湾の総統が交代した。

蔡英文総統が就任宣誓、馬英九氏は総統府退去

2016.5.20 10:16
 【台北支局】台湾の蔡英文・民主進歩党(民進党)主席は20日、台北の総統府で就任宣誓し、新総統に就任した。これにともない、戦後の台湾で3度目の政権交代が実現した。
日本の民進党(笑)と違って、こちらは3度目の政権交代を果たした訳だが、その実力や如何に?


このニュースは支那が最も神経を尖らせている話だと思う。

台湾対岸で中国軍が上陸演習、蔡英文新政権を牽制か

2016.5.18 15:43

中国人民解放軍の機関紙、解放軍報は18日までに、台湾対岸に位置する福建省アモイの部隊が最近、南東部の沿岸海域で上陸作戦の演習を行ったと報じた。
手を変え品を変え、脅しを続けているのだが、果たして効果があるのかどうか。
去年の7月頃にはこんな露骨な話もあった。
今回の福建省アモイの部隊の演習も意図としては同じだろう。支那に逆らうな、1つの支那の原則を忘れるな、いつでも攻め込めるぞ!という脅しだ。
 具体的な場所や日時は不明。解放軍報によると、演習は統合作戦指揮の下、多くの装甲車やヘリコプター、特殊部隊などが参加したという。
そして、兵器のチョイス等から見ても、上陸作戦を示唆していることは明らかだ。
 蔡主席が圧勝した1月の総統選直後にも、中国メディアはアモイの部隊の演習の映像を大々的に放映した。
こうした行為は度々行われている様で。


この様に、台湾は陰に日向に支那からの圧力を受け続けているわけではあるが、今回のこのニュースは就任演説に対応しているのだろう。
 8年間総統を務めた中国国民党の馬英九氏は同日、総統府を退出。蔡氏は総統府前での式典で就任演説し、中台関係などへの方針を示す。
滅多なことは口走るなと。

しかし、日本の民進党(笑)とは異なり、台湾の女傑蔡氏が率いる民進党は、台湾独立を唱える一派である。つまり、保守系の党なのだ。
蔡氏が策定した法案(supervision law)は、台湾当局者が中国と交渉する場合、その前、途中、後に法的な許可を得ることを義務付けている。中国と合意を締結するためには、この3段階の手続きを踏む必要がある。国民党・馬英九政権で強まった台中関係が冷え込みかねない措置に、中国のみならず、台湾財界からも不安や不満の声が出ている。
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/05/20-16.php
台湾財界からはこんな声も出ているようだが、外省人(戦後支那から移住した台湾人)が大勢いる台湾財界である。支那との距離も随分近いことを勘案すれば、こうした懸念が出るのも無理は無い。



蔡氏がこのような外圧をはね除けて就任演説を行うかどうか、その辺りは注目していきたいと思う。

何しろ、良くも悪くも日本の防衛戦略に大きく関わってくる事案だからだ。
追記
あまり刺激するような発言は無いと思っていたが……。

台湾 蔡総統 「1つの中国」言及避けるも一定の配慮

5月20日 15時06分
台湾で8年ぶりに政権を奪還した民進党の蔡英文総統は、20日の就任演説で、中国が認めるよう迫っている「1つの中国」の考え方を巡っては言及を避ける一方、中国に一定の配慮も示しました。
随分日和った印象をNHKのニュースからはうけるな。
一方、蔡総統は、対中国政策を進めるうえでの基本方針として、台湾の現行の憲法に基づいて行う考えを示しました。台湾の現行の憲法では、中国大陸と台湾は別々の国とされていないことから、蔡総統は直接的な表現は避けながらも、「中国大陸と台湾はともに1つの中国に属する」という考え方を認めるよう迫る中国に一定の配慮を示しました。
そりゃまあ、台湾独立といった強行策を主張したところで、それを支持してくれる人や国が無ければ話にならない。この判断は、オバマ政権のヘタレ振りから考えても仕方が無いのだと思われる。
就任演説で焦点の対中政策に関して「1992年に中台の窓口機関が会談した歴史的事実を尊重する」と述べたが、中台は不可分の領土とする「一つの中国」原則に関する「92年合意」の受け入れを表明しなかった。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016052000067&g=int
ただ、こういう分析もあるので、一概に支那に寄り添う方向に舵を切ったのだという判断は出来ない。
台湾は日本との間に沖縄県・尖閣諸島をめぐる対立があるが、蔡氏は主権・領土を守ると強調した上で、「東シナ海・南シナ海の領有権問題を棚上げし、共同開発を進める」と表明した。
支那との距離を一定に保ちつつ、日本とは連係できる部分は連係しましょうという、就任前からのスタンスは変わっていないように思われるが……。


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コメント

  1. あるけむ(R.K.M) @fwbc19652016年5月20日 17:29

    NHKの報道で
    >台湾の現行の憲法では、中国大陸と台湾は別々の国とされていない
    とありますが、
    これは「(台湾だけではなく)中国大陸部も中華民国の領土」という意味です。
    「台湾は中国(中華人民共和国)の一部」という意味ではありません。

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    返信
    1. NHKの報道では「中国に一定の配慮を示しました。」とあるので、支那側の解釈の余地を残した、と理解しました。

      どう出るかは今後次第ですね。

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  2. 台湾の民進党(紛らわしいぞ!誰だ、民主と維新で民進にした奴!)としては、我慢の時ではないでしょうか?

    中国の軍事力、台湾経済の依存度からして、表立って敵対はできないでしょう。
    中国政府とは付かず離れず、周辺の国々と徐々に連携を密にし、中国の国力低下、もしくは混乱を待つしかないのではないでしょうか?

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    1. 台湾の民進党にしてみれば、日本の方は風評被害レベルの泡沫野党なのですが、後発で同じ名前を使うというのも迷惑な話ですよね。
      まあ、それはともかくとして、台湾としては非常に微妙な舵取りを必要とされるのは事実のようです、
      馬政権のように親支那派であったとしても、それに付け込まれるだけですし、反対に敵対勢力と認定されれば、執拗な嫌がらせは避けられないでしょう。
      どちらにしても、今後支那の切り崩しが進むであろうことは火を見るよりも明らかなので、それをどうやって凌いでいくかは、総統の腕の見せ所なのですが、一番頼りにしたいアメリカが、オバマ氏の次がトランプ氏となると、今後はかなり厳しい感じですよね。

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