台湾の親日路線に、支那は激怒

昨日紹介した教科書以外にも色々と手を打ってきた模様。

台湾・対日窓口機関トップに蔡英文総統の腹心 新政権の日本重視姿勢を象徴

2016.5.24 01:00
 【台北=田中靖人】台湾の対日窓口機関、亜東関係協会の会長に、蔡英文総統の腹心で知日派の邱義仁元総統府秘書長(66)が就任することが23日、分かった。
日本との対話の路線を明確に打ち出してきたのである。

先ずは、昨日の記事のリンクを紹介しておこう。
この教科書の表現を改めるという点は、実は非常に大きなメッセージなのだ。
コレに付随してこんなニュースも。

ヒマワリ学生への告訴撤回=中国刺激も-台湾


 【台北時事】台湾で20日発足した民進党・蔡英文政権は23日、2014年春に中国とのサービス貿易協定に反対する「ヒマワリ学生運動」に参加し、行政院(内閣)の建物への不法侵入などの罪に問われた学生ら126人に対する刑事告訴を取り下げたと発表した。対中融和を進めた馬英九前政権からの方針転換で、中国当局を刺激する可能性がある。(2016/05/23-19:25)
ある意味、これが安倍政権に対してはかなり大きなメッセージになると思われる。

が、台湾はこの他にも日本国民に対して分かり易いように幾つかの政策を早速実施している。

台湾、巡視船を撤収へ 蔡政権、前政権の姿勢転換 沖ノ鳥島沖

2016年05月24日 00時16分
 【台北・横尾誠】日本が東京都・沖ノ鳥島沖で台湾漁船を拿捕(だほ)し、台湾側が巡視船などを派遣して抗議を続けていた問題で、日台当局は23日、双方が海洋問題を協議する新たな枠組み「日台海洋協力対話」を立ち上げることで合意。台湾側は巡視船の引き揚げを始めると日本側に伝えた。
次にこのニュース。
馬政権の最後っ屁で、沖ノ鳥島に巡視船を派遣していた問題で、台湾は巡視船を引っ込める代わりに海洋問題協議の舞台を要求してきた。日本もこれに対し快く「日台海洋協力対話」を用意する事で合意。


もう一つがこれ。

台湾・新政権、馬英九前政権の「沖ノ鳥島は岩」の主張を撤回 7月にも「海洋協力対話」

2016.5.23 20:11

【台北=田中靖人】台湾の行政院(内閣に相当)の童振源報道官は23日、沖ノ鳥島について、国連大陸棚限界委員会の決定を尊重し、決定前には「法律上、特定の立場を取らない」と述べ、「岩」だとした馬英九前政権の主張を事実上、撤回した。
馬政権の主張である、沖ノ鳥島は「岩」だという主張は、実は国際的に問題のある発言である。しかし、馬氏は支那の言いなりになって、沖ノ鳥島を「岩」であると認定してきたのである。
 
無論、沖ノ鳥島が大陸棚の延長線上にある「島」に準ずる存在だとという話は、既に出ている。
こちらのリンクを参照して欲しい。


台湾新政権を担う蔡氏は、明確に日本との対話を路線を打ち出し、それは口だけでは無いことを示したわけだ。

僕自身は、この台湾の選択は「実利を取る為」に非常に狡猾な選択だと思う。日本という相手をよく知っていると言うべきか。
先ずは誠意を示し、そして対話路線を要求したのだから、日本としては甘々な対応でこの問題に望むと思われる。日本人というのはそういう人種だ。

ただ、同時に支那を敵に回すリスクの高い選択肢を採ったモノだと、ある意味感心する。

中国産エアクッション揚陸艇、訓練中の様子が公開

japanese.china.org.cn | 22. 04. 2016
南海艦隊某揚陸艦支隊は17日、国産新型エアクッション揚陸艇による、海上障害物突破、対海実弾射撃などの訓練を実施した。写真は海上実弾射撃の様子。

解放軍のエアクッション揚陸艦「野牛」、揚陸訓練で能力発揮

12. 05. 2016
南海艦隊某揚陸艦支隊は、5月6日から8日にかけて某海域で某新型エアクッション揚陸艦を使った揚陸訓練を実施し、戦闘力の形成に力を入れている。
ここのところエアクッション揚陸艇の宣伝を色々やっているのだ。


ズーブル級
ズーブル級、或いはポモルニク級と呼ばれるソ連が開発した超大型のエアクッション揚陸艇は、ペイロード150tで艦内に戦車なら3輌程度、装甲戦闘車なら8輌程度を搭載できる巨大な揚陸艇である。


台湾にとって台湾海峡を越えて戦車が台湾島に迫ってくると言う事態は、非常に憂慮すべき問題である。
実際に、第一次台湾海峡機(1954年-1955年)、第二次台湾海峡危機(1958年)、第三次台湾海峡危機(1995年-1996年)といった危機は度々迎えている始末。

尤も、こうした事態を憂慮して、F-CK-1「経国」戦闘機130機やF-16A/B戦闘機150機など、凡そ不釣り合いとも思えるような航空戦力に加えて、AH-1W戦闘ヘリコプター63機にAH-64Eアパッチ・ガーディアン29機という対戦車兵力を備え、M60A3戦車は460輌も備えている始末。
海軍の兵力が色々な寄せ集めという点を除けば、台湾島という島の面積の割と充実しているのが台湾の兵力なのだが……。潜水艦はかなり悲しい状況なんだよねぇ。

だから、僕としては個人的にオーストラリアでは無く台湾からの潜水艦の共同開発の話が今後出てくる可能性が高いと思っている。
ただし、台湾は日本が現在運用中の大型潜水艦が欲しい訳では無く、もっと小型の潜水艦を欲してるものと推察される。
今、台湾が運用しているのが「海龍級潜水艦:水中排水量2600t」であり、3000t級くらいまでの近海を警戒できる潜水艦が戦略的にも必要なのだと思われる。ニュースソースはハッキリしないが、日本のそうりゅう型潜水艦を欲しいと言った話も聞きはしたが、大きさ的にも持て余す可能性が高いだろう。

アメリカが一枚噛んで、台湾に潜水艦を供与という可能性は、実際にありそうな話ではあるが、しかし、ここには大きな問題もある。
アメリカ自身が原子力潜水艦以外の通常動力潜水艦を持ちたくないと考えており、この方針に対してオバマ氏や次期大統領候補達も異を唱えていない点である。
まあ、台湾から支那の技術漏洩リスクもあることを考えると、日本の虎の子技術を簡単に渡すわけには行かず、そういう意味では日本が既に運用していない小型の潜水艦建造という可能性はあるのかなぁと。


もちろん、支那がこうした台湾の動きに対して強烈な嫌悪感を示しているのは事実。

【社説】中国が試みる台湾新総統への圧力

中国政府はどう喝と高圧的な態度に逆戻りしている

2016 年 5 月 24 日 09:14 JST
 台湾総統選に勝利した民進党の蔡英文氏が20日に就任宣誓を行い、台湾での民主化の発展に新たな一里塚が築かれた。総統の直接選挙による政権交代は3回目。蔡氏はこの点を強調したばかりか、輸出主導型の台湾経済を低迷状態から引き上げることを約束した。また、同氏は台北と北京が「歴史という荷物を脇に置き」、「前向きな議論に集中」すべきだと訴えた。中国政府はこれらを全く受け入れていない。
また、上述したような揚陸艦の訓練も活発化させている。

中国南海艦隊が上陸演習、台湾新政権けん制か

2016年5月23日(月) 23時39分(タイ時間)
【中国】南シナ海で中国海軍の南海艦隊が演習を繰り返している。ホバークラフトを使ったエア・クッション型揚陸艦「野牛」も上陸演習を行った。20日に発足した台湾の蔡英文政権をけん制する狙いがあるとみられている。台湾メディアが22日伝えた。
こちらのニュースも同じ内容に言及している。


何れにしても、台湾と支那との関係がきな臭くなることは確実である。
そして、そうであれば台湾は日本と寄り緊密な連携を取ることをアピールすべきだと判断したかも知れない。
そうだとすると、安倍政権は覚悟を持って台湾に日本の覚悟を示すべきだろう。



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コメント

  1. 日本より困難とも言える国際情勢を抱えている中で、日本にも歩み寄りやすい姿勢を示してくれたことに好意と誠意を感じますね。

    ただ、台湾に暮らす人々は、元を辿れば大陸と同じ人々なのですし、中央とは政治的独立を保ちながらも、やはり中国であるという立場がベターな気がします。
    以前の香港が担っていたような、戦後、別の歴史分岐をしたIF中国。
    直接交流しにくい、レッドとブルー陣営における経済特区みたいな感じ?
    うまく運営すれば、日本よりも発展の可能性を秘めているのではないかとも思います。
    日中の領土問題等にはノータッチを貫けば、K国みたいな蝙蝠外交からの総スカンにはならないでしょうし(笑)

    地理的にも南シナ海における大きな楔となる以上、日米支援も得られやすいと思います。
    そんな意味で、アジア舞台における主役へ大抜擢という感じがします。

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    1. 確かに「台湾は別」と考えるのは些か軽率でしょう。
      シャープは鴻海に買いたたかれた上で、リストラの嵐が吹き荒れる様なので、大騒ぎをしているようですが、そもそもシャープという会社の体質自体がかなりヤバイので、大改造しなければ生き残れないのも無理はありません。

      と、そんな訳で、シャープの例を出すまでも無く、台湾という国は色々と油断ならない相手ではあるのですが、好意を寄せてくれているのも事実。
      日本は、覚悟を見せながら上手く付き合っていくべきでしょうね。

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  2. あるけむ(R.K.M) @fwbc19652016年5月24日 18:22

    >日本が既に運用していない小型の潜水艦建造という可能性は
    >あるのかなぁと
    裏を取っていない噂レベルですが、退役した(二代目)おやしお級潜水艦は保管されているとか...
    その保管潜水艦を、米国経由で台湾に譲渡するとか...
    妄想レベルですね(笑)

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    1. 潜水艦の話は確かに妄想レベルですが……、あり得ない話では無いと思っています。
      まあ、そう簡単に行かないのも事実でしょうけど、アメリカとしても小型艦は欲しいでしょうから、そういう意味でも開発の可能性は残っているとは思います。

      旧式の潜水艦は相当手を入れないとダメでしょうから、共同開発の方が無難な気はしますね。
      日本が保管していると噂される潜水艦よりも、台湾の潜水艦の方が古いのは事実なんですけど。

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  3. 信憑性の高い話としては頑丈なので解体が面倒な潜水艦は未だにそのままスクラップ置き場で転がされているとかなんとか……

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    1. ガワを再利用して、中身を取っ替えたら……、多分、新造するより高く付くのでしょうねぇ……。

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