ロッキード・マーティン社がKF-X技術移転に着手?

飛ばし記事じゃないだろうね?

米ロッキード・マーチン、KF-X技術移転に着手... KAIで12人作業

送稿時間| 2016/05/18 16:37
(ソウル=聯合ニュース)イ・ジョンジン記者=韓国型戦闘機(KF-X)の開発に必要な米国ロッキード・マーチンの技術移転作業が始まった。
KF-Xの続報が聞けるのは嬉しいのだが。




このブログでは説明するまでもない韓国型戦闘機(KF-X)のニュースだ。
防衛事業庁の関係者は18日、「ロッキード・マーチン社の人材12人が先月からKF-X事業の本契約である韓国航空宇宙産業(KAI)のシステム開発業務をサポート中」と述べた。
なるほど、とうとう始まったか。
米国政府は、昨年11月KF-X開発と関連し、韓国政府が要求された21個の技術項目について、輸出許可(E / L)を承認した、防衛事業庁はこれに対する後続措置として、1月、これらの技術の項目を細分化した数百以上のリストを米国に伝達した。
KF-Xに関しては実に紆余曲折があって、なかなか興味は尽きない。


取り敢えず経緯をおさらいしておこう。
KF-X
この話は2000年7月に構想が発表され、翌年に当時の大統領金大中氏がぶちあげた計画なのだが、15年を経過した今もマトモな要求仕様すら出来上がっていない始末。
ちょっと古い記事なのだが、経緯はこちらにまとめてある。

で、右往左往しながら2013年頃には完全に息を引き取ったかに見えたKF-X計画だったけれども、クネクネの肝いりで復活。


何故かF-35戦闘機をアメリカから購入するにあたって、KF-Xを制作するのに必要な技術移転がしてもらえる!と、そう韓違いしてF-35Aを購入する事に決めたのが2014年のこと。
何故そんな勘違いをしたのかは分からないが、当然、アメリカからは難色を示される。
が、粘りに粘って当初要求していた25技術のうち、21技術に関しては移転の約束を取り付けた。……と、報道されただけでこれが決まったわけではなかったんだよね。
細分化したリストを渡したら難色を示されて、「細かすぎる」と文句を言われた。結局、21技術が移転されるかどうかも最終的に決まったわけではなかったのだが……。


兎にも角にも、KAIが作ることが決まり、KAIと組んでいるロッキード・マーティン社からの支援も受けられる話にはなった。
防衛事業庁の関係者は、「私たちが伝えた詳細な技術項目のリストの中から、現時点で、以前の時期とレベル、範囲が確定された項目について、一次的に具体化作業が終わって、今月初めに米国側からの通知が来た」と述べた。
少なからず技術移転の話は進んだようだ。
ただし、この記事を読んでも21技術全てが移転されると約束されたわけでもないことが分かる。
彼は続いて「技術移転具体化フォローアップが主に完了した」とし「KF-X開発などの大規模事業の場合は、事前に技術移転の内容をすべて具体化することに限界があり、事業が進むにつれて、継続的な具体化の作業が必要である」と付け加えた。
この言及からも分かるように、手札の一部をチラつかされて喜んでいるのが韓国、という構図になっているのだ。


もちろん、韓国人も粘ってある程度の技術が引き出せれば御の字くらいには思っているのだろうが、少なくとも国民に正確な内容を知らせるつもりはない模様。

そして、核心技術の移転は拒否されたので、自前で開発する事になっている。
防衛事業庁はまた、KF-Xに搭載するAESA(多機能位相配列)レーダーシステム開発のための中間点検を来年第2四半期(1次)と、2018年第1四半期(2次)の2回行う予定である。
特にAESAレーダーシステムは、戦闘機として戦闘に参加させるには今や必須の装備となっているだけに、これが開発完了できるかが鍵となる。


そして、気になるのがこちら。
防衛事業庁は、KF-Xに入るエンジン機種も近いうちに選定して、6月には、契約する計画である。
KF-Xエンジン供給入札には、ユーロジェットとゼネラル・エレクトリック(GE)が参加した。
まあ、順当に考えればGEのエンジンを積むのが理想なのだけれど、KF-Xで決定された数少ない要求仕様のうち、「双発エンジンにする」という項目がある。
エンジンを買っただけではどうしようもないのだが、GEがどんなエンジンを売るのかには興味があるね。
順当に考えるとF-15Kが搭載するF110-GE-129辺りが妥当だと思われるが、いつも斜め上に行く韓国のことなので、どうするかはさっぱり分からない。


共同開発をすると言われるインドネシアからの入金もあったそうだ。
防衛事業庁は、KF-Xシステム開発事業のパートナーとして、全体事業費の20%を負担するインドネシアが最近、1次分担金(500億ウォン)を送ってきたと伝えた。
だが、アメリカから技術移転を受けてそれをインドネシアに横流しとか、本来有り得ない話だ。
当然ながらロッキード・マーティン社もアメリカ議会もその事は警戒していると思われるので、韓国に渡されると言われている技術が、碌なものにならない可能性は非常に高い。

防衛事業庁は2018年までにKF-Xの基本設計を終えて2019年までに詳細設計を終えた後、これをもとにKF-X試作機を製作する計画だ。
2018年は2年後なんだが、本当に基本設計が出来るのか?
まあ、心配したところで意味は無いんだが。
だって、開発の肝となるソフトウェアの話が一切出てきていないんだよね。アビオニクスとかどうするんだろう?寄せ集めても、統括するソフト開発が出来なかったら、空飛ばないんだが……。
追記
新たな記事を書こうか迷ったが、取り敢えずは追記の形で言及しておこう。

韓国国産戦闘機のエンジン 米GEが供給へ

2016/05/26 15:35
【ソウル聯合ニュース】韓国国産戦闘機(KFX)に使われるエンジンの供給業者が米ゼネラル・エレクトリック(GE)になる見通しとなった。韓国防衛事業庁は26日「事業管理分科委員会を開き、GEをKFXのエンジン(供給)の優先交渉対象業者に選定した」と発表した。
概ね決定事項であったとは思うのだが、GEのエンジンを積む事に決めたようだ。エンジンは「F414-400」あたりだという噂もあるが、どうなんだろう。


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コメント

  1. 以前の報道ではGEはF414を提案、ユーロジェット社は現在開発中のEJ230(EJ200の発展改良型)を提案しているという記事を読みましたけど……

    F110-GE-129はアメリカ政府からの承認を得るのが困難だし、直径が118cmとかなり大きいから双発にすると機体のサイズがかなり大型化するというデメリットがあるみたいです。

    KF-XはF-16と同等クラスのミドル級戦闘機を目指すという開発計画だから、入札に参加している2社も比較的小型のF414(約89cm)やEJ230(約74cm)の双発を提案しているのでしょうね。

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    1. そうでしたか、エンジンの提案のニュースは読み落としていたようで、意外に小型のエンジンが提案されているのですね。
      ただ、エンジンの予備を持たない韓国にとって枯れたエンジンで共用できるというのはそれなりにメリットが有ると思うわけです。
      よって、割りきって単発エンジンにしてしまって、今使っているF110系を選ぶというのは、メリットが出る話だと思うのですけどねぇ。

      ただ、ミドル級という事を目指していて、無理に双発を選ぶのだとすると、やはりF414辺りは現実味がある話なのかもしれません。
      その辺りも含めて興味深いので、今後も注意深く見守っていきたいと思います。

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    2. あるけむ(R.K.M) @fwbc19652016年5月23日 15:55

      F110-GE-129は、F-15K(韓国向けF-15E)用としてライセンス生産(F110-STW-129)されているので、米国政府の承認は得やすいのではないかと思います。
      ※F110-STW-129はKF-16にも使えるはずですが、実際に搭載されているエンジンは、よくわかりません。

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    3. そうそう、F-15Kに使われているのが、メリットですよね。まあ、同じ型のエンジンだと、問題が起きたときに飛行停止という判断をせざるを得ず、デメリットもあるんだけれど。

      KF-16のエンジンはよく分かりませんが、PW F100-PW-220かF100-PW-229と言う事になっているようです。F110系も積めるようですけどねぇ、KF-16は。

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  2. しかしこの国のヒト達は自国開発の意義を理解しているのでしょうか?
    何時もの事ながら兵器開発に真摯さを感じません、必要な技術がなんでもかんでも他国頼みでは本当に作りたい物は出来ませんし、中身が他国の部品満載ではイザと言うときに増産や整備もままなりません。
    ただ「韓国型戦闘機」が欲しいだけならロッキッード辺りに丸投げしてF22かF35のモンキーモデルを設計して貰ったほうが100倍ましでしょう。

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    1. 韓国にとって「自国開発」というのは「誇らしいニダ」という満足感を追求する為だけの努力目標に過ぎないと、僕は確信しています。それに、単に外国から輸入するだけだと、不正をしにくいですからねぇ。

      ロッキード・マーティン社が本気で手掛けるとしたら、かつて提案していたF-15SEが良いと思うんですが、今更後戻りは難しイのかもしれませんね。

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