支那の鉄道輸出は世界各地で

支那が海外に輸出しようとしている鉄道だが、世界各地で挫折している。

中国、鉄道輸出で苦戦…現地事情や採算度外視で

2016年06月23日 08時25分

 【北京=五十嵐文】中国が海外で受注した高速鉄道建設が、各地で中断や変更に追い込まれている。

 鉄道などインフラ(社会基盤)の「走出去」(海外進出)を成長の柱に据える習近平政権の戦略に、狂いが生じ始めた。

動機から考えれば、仕方が無いことかも知れないが。


そもそも、支那がなぜ鉄道を輸出しようという気になったのか?という辺りを少々説明していきたい。

とはいっても、僕が理解出来る程度の話だ。それ程難しい話では無い。

中国高速鉄道の営業距離1万9千キロ 世界トップ

人民網日本語版 2015年12月31日14:19

中国鉄道総公司は30日、2015年末の時点で、中国鉄道の営業キロ数は12万キロメートルを上回り、世界第2位であることを明らかにした。このうち高速鉄道の営業キロ数は1万9千メートルで世界トップとなった。中国新聞社が報じた。

去年の12月の人民網日本語版に掲載された記事である。

支那の高速鉄道の営業キロ数は世界トップ、だ、と言う話。まあ、支那が広大な国土を持つことを考えれば、この数字は何ら不思議では無い。

30日に海南島を一周する環島高速鉄道が全線開通したことに伴い、2015年の鉄道建設事業はすべて完了した。全国鉄道の固定資産投資完成額は8200億元(約15兆2千億円)、営業をスタートした新規路線距離は9千キロメートルあまり、新たに61件のプロジェクトが着工した。

ただ、凄まじいのはそのスピードで、投入する投資額もさることながら、線路を延ばす早さも驚くべきものだ。


そして、支那の高速鉄道と言えば……。

埋められたことでも有名なCRH型の「和諧号」である。日本の技術を注ぎ込んで作られた高速鉄道だが、支那国内に配備されたのは2006年になってからである。そもそも支那国内で高速鉄道と呼べる物が走り始めたのは1998年になってからのこと。

つまり、支那の高速鉄道の歴史は20年もないのである。それどころか、現在主流のCHR型の高速鉄道に至っては10年に満たない歴史しか無い。

CHR1

それだけの短期間で世界トップの営業距離を実現したことは驚嘆に値する。が、それこそが支那の経済成長の原動力となっていたのも事実なのである。

しかし、ここ最近の鉄道の伸び率は更に凄まじい。

その原因は単純に言えば経済の影響だ。支那バブルは既に弾けており、建築業は多数のゴーストタウンを生み出すだけだと言うことがバレてしまい、もはやハコモノを作る事で経済の活性化には限界がある。

建築需要が鈍化している今、支那国内で生産する鉄が余りまくって一時期、鉄は白菜より安いと言われる始末。そこで、その余った鉄を注ぎ込めるのは比較的長期的な計画を基に計画される鉄道事業なのである。


で、国内の需要は飽和気味なので、じゃあ、その鉄道技術を海外に売ろう!というのが今の習近平氏の戦略だ。

中国高速鉄道は日本経済の5分の1を消失させた?=「中国高速鉄道は世界一流だ!」「日本の新幹線を徹底的に倒した」―中国ネット

配信日時:2016年6月23日(木) 6時30分

2016年6月21日、中国サイトの竜訊財経網は、中国高速鉄道の世界進出により、日本経済の5分の1を消失させたと主張する記事を掲載した。

鼻息荒くこんな事を言っていたが、現実はなかなか厳しい。

わが高速鉄道の輸出は失敗続き・・・「もしかして需要ない?」=中国

2016-06-23 10:49

 中国にとって高速鉄道の輸出は重要な国家戦略の1つだが、中国メディアの中国経済網は17日、輸出プロジェクトに対する過度の期待は、中国にかえって損害をもたらすと論じた。

こんな分析をしているメディアもあるが、早い話、輸出政策は頓挫しつつあるのだ。


記事でもその様な分析がなされている。

 記事は近年における中国高速鉄道の輸出成功例がただインドネシアの事例1件のみであり、メキシコ、タイでは中国の思惑どおりに進まず、さらに米国では提携企業が一方的に提携打ち切りを発表するなど、計画の頓挫など失敗例が非常に多いことを指摘。インドネシアの受注例でさえ「財政支出や債務保証のない」不利な条件によるものだと説明した。

インドネシアの鉄道が上手く行っていないのはご存じの通り。つまり、全滅状態なのである。

米国、中南米、東南アジアなどで事業が頓挫した具体例を挙げ、「戦略は正しくても実施を急ぎすぎている」と、現地の事情や採算を度外視した輸出攻勢に苦言を呈した。

採算度外視という話もイタダケナイが、そもそも採算を度外視しないと受注できないのが支那の高速鉄道事業の実力なのである。

 

そして、その動機はもっとイタダケナイ。早い話が、支那国内の経済がにっちもさっちもいかないので、外貨を獲得するために無理をしている、それだけなのだ。

上手く行くはずも無い。

 

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コメント

  1. 普通アノ国にインフラ事業を発注するなど狂気の沙汰ですが、統制国家ならではの力技で横車をゴリゴリと押して受注をしておりました。
    ここに来て燃料切れか横車が押せないほど崩壊して来たと言う事ですかね?
    ついに英国のEU離脱が確実となって来たし政変も有りそうだし、これで英国での原発事業はどうなるのでしょうかね?このままでは本国から労働者を大量に連れて来るのは難しくなると思うのですが。

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    1. 鉄道受注などは、技術的に容易な部分から手を付けていくでしょうから、現状では支那における鉄道網整備はかなりコストのかかる部分が残っている状態なのでしょう。
      無論、未整備な部分も多々あるのでしょうが、完全に政治の力学で決まるのでしょう。

      EUからお金を引っ張るのはかなり困難になるだろうことは、数年前から予測していたのだと思いますが、事ここに来て色々と急ぐ必要があるのだと思います。
      泣き言が入ったのは、外国への鉄道輸出が上手く行かないことは明らかになり、別の手法を模索し始めたと言うことでしょうね。

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  2. インドネシアのジャカルタで「じゃかるた新聞」という邦字紙が
    発行されています。
    そこの報道によりますと、インドネシアの高速鉄道企業は、中国の
    国家開発銀行との融資契約が締結できなかったようです。
    http://www.jakartashimbun.com/free/detail/31457.html

    記事の中では、今月以内に融資契約を締結できるとしていますが、
    この先どう進展するのか、ますます分からなくなって来ました。

    Yanti

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