今さら計画の実現が危ぶまれる「朴槿恵のアポロ計画」

又々ご冗談を。

朴槿恵大統領の「アポロ計画」、時間と予算、さまざまな危険を孕む計画

2016年06月07日
「2020年、月に太極旗をはためかせる」――。韓国の朴槿恵大統領がかかげたこの公約の実現を目指し、月を探査する無人探査機と、それを打ち上げるロケットの開発が進んでいる。
月面で旗ははためかないよ?


このブログで散々馬鹿にしてきた韓国の宇宙開発計画だが、何がヤバイって計画の内容が荒唐無稽すぎることだ。
宇宙を目指すことは、ある意味贅沢な話である。
地上の様々な問題を差し置いて夢やロマンを追い求めて金を注ぎ込むのだから、計画には堅実さが無いと悲惨な結果しか残らない。
ロケット
無論、宇宙を目指すリターンもそれなりにはある。技術と金を唸るほど注ぎ込むのだから、その派生技術だけでも膨大になる。
NASAから出た技術は様々な分野に使われていることでも有名である。

だがしかし、韓国のソレは暗澹たる未来しか予感させない。
 今年5月3日には、そのロケットの根幹をなす大型ロケット・エンジンの燃焼試験も始まり、現在まで順調に回を重ねている。
何やら順調という話もあるが、2020年までに月面着陸を目指す韓国は、こんなところで足踏みをしている場合じゃ無い。
2012年12月。次期大統領を狙う朴槿恵候補(当時)は、テレビ討論の中で「2025年までに月着陸船を送るという計画があるがこれを操り上げたい。2020年に月に太極旗がはためくだろう」という公約を掲げた。
何が凄いって、大統領のクネクネが独断で5年も計画を縮めてしまったことだ。
 この公約によって改定された現在の計画では、2020年までに2機の月探査機を打ち上げることになっている。まず2018年に月の周囲をまわる探査機が打ち上げられ、月の表面を探査する。
2018年には月面を回る探査機が打ち上げられる予定になっているのだが、しかし、現実は自前の技術で人工衛星すら打ち上げられていない。


いま、韓国にあるのは推力7トン級の小型エンジンで、これがようやく燃焼試験の段階を迎えている程度の話だ。この7トン級のエンジンは概ね順調だと噂されている。
だが、本来なら7トンの小型エンジンによるロケット打ち上げを行って、問題点を洗い出すというステップが必要になる。
しかし、韓国ではそれをすっ飛ばして75t級エンジンを作成。これの燃焼試験を始めてしまったのである。
 KSLV-IIに搭載されるエンジンのうち、推力7トン級の小型エンジンについてはすでにほぼ完成しており、また根幹をなす、推力75トン級の大型エンジンも、5月3日から燃焼試験が始まり、現在まで順調に回を重ね、5月末には30秒間の燃焼にも成功している。
このエンジンで2017年12月にロケットを打ち上げる計画らしいのだが……、残念なことに75t級エンジンでは月まで行く探査機を打ち上げるだけの推力が出せない。
よって、75t級エンジンのクラスタ化という、非常に難しい課題をクリアしなければならない。
なお、この75t級エンジンそのものの設計は、ロシアから流出した35t級エンジンの設計図より書き起こしたものらしい。それを聞くだけでも不安は尽きないな。


元記事では、この次のステップは順調にいけると示唆されているが……。
 現在の計画では、2018年にまず、月のまわりを周回する探査機を打ち上げる。この探査機は質量550kgほどと小型で、韓国の技術で十分開発は可能とみられる。
月の周りを周回する探査機の打ち上げが「韓国の技術で十分可能」というのは何の根拠があってのことなのか。

確かに、衛星などの小型化は最近の宇宙開発のトレンドではあるが、韓国にはそれ以前にロケットの姿勢制御という大きな課題が残っている。
ロケットのエンジンが仮に開発成功したとしても、月軌道に探査機を運ぶ為には綿密な軌道計算と制御技術が必要である。しかし、ロケットの打ち上げ実績の無い韓国にとって、その両方は机上の空論止まりである。


小型衛星がどうとか書いてあるが……、衛星を作るだけなら大学の研究室レベルで可能である。
あまり知られていないが、韓国の小型衛星の技術は高く、これまで何機も打ち上げられて運用されており、さらに他国への輸出実績もある。
問題は如何にして狙った軌道に衛星を運ぶか?という点であり、これが実現出来ないと話にならないのだが……。
なお、この探査機の打ち上げには、米国などの他国のロケットを使うという話があるが、詳細は不明である。ただ、2018年にはまだKSLV-IIは完成しないため、他国のロケットを使う以外に打ち上げる方法はない。
恐ろしい事に、月軌道に探査機を運ぶ仕事は、他国のロケットに任せる予定らしいぞ!!


なんと、僕は韓国が自前のロケットを打ち上げて、探査機を月軌道に乗せるとばかり思っていたのだが……、そこは他人任せの計画だったらしい!!
確かに、探査機に必要な技術は、多少の姿勢制御と画像処理関係の技術に通信技術のみ。2018年に探査機を完成させることは可能かも知れないね。
どんな未熟な探査機であっても、アメリカ辺りに月まで運んで貰えば、探査機を月軌道に乗せた実績になる可能性は……。
まあ、アリと言えばアリだが、月軌道に550kgもの重量物を運ぶとなると、その技術を持っている国は限られる。真っ先に実現したアメリカ、ロシア辺りは当然のことながら、日本にヨーロッパ、インド、中国辺りまでなら実績ありだ。
日本はお断りだ!!!

ついでに2020年に予定されている月面着陸の探査機は……。
 また2020年に予定されている月に着陸する探査機と、その着陸から発進し、月面を走行しながら探査する車(ローヴァー)の開発も行われている。このうちローヴァーはすでに試作機が造られ、地上で走行試験が行われているが、着陸機についてはまだ進展はみられない。
上手く行っていないらしいね。

現状でやれる可能性があるのは2018年に月軌道にゴミを送ることだけだろう。しかし、それもかなりのお金を積んで、他国に打ち上げて貰う必要があるので、一筋縄ではいかない。

こうやって考えると、予算が2兆ウォン程度では桁が1つも2つも足りないレベルだが、韓国人は気にしないらしい。
韓国メディアでは、「予算さえ付けば予定どおり実現は可能」とする関係者の声が紹介される一方で、「時間が足らない」という声も紹介されることがあり、韓国国内でも2020年という期限を守るのは難しいのではという見方が出ている。
予算も時間も足らないと言うが、一番足らないのは技術だ。そして、それ以上に謙虚さが足らないよね!



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コメント

  1. 韓国人を月面に送る計画を実行してもらいたいですねw窮極の罰ゲームと言うことで。

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    1. 残念ながら技術力が足りないのです。エンジンの推力が足りませんし。
      他国のロケットに乗っていくなら、可能性としてはあり得ますが、有人宇宙飛行は金がかかるので、他国の宇宙飛行士をわざわざ金をかけて打ち上げるようなことはしないでしょう。
      つまり、韓国の有人宇宙飛行実施は、不可能に近いでしょう。

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  2. あるけむ(R.K.M) @fwbc19652016年6月8日 20:22

    日本の月探査で月探査軌道にのせた「かぐや」が約1.6tとか...
    現在進行中の「無人月探査機(着陸目標)」は、イプシロンロケット利用で、さらに小型の模様。
    韓国の計画は「旗を打ち込む」ことすら疑問です。
    追伸)
    月面に旗を立てると「はためくように」見えるようです。
    原因は、旗が振り子のように動くからのようです(裏は取ってません)

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    1. 旗を立てることに何の意味があるのかは知りませんが……、自己満足なんでしょうねぇ。
      【はためく】
      1 布や紙などが風に吹かれてはたはたと動く。

      確かに、月面で旗が「はためく」ようにみえる、というのはアポロ計画の時に実際に映像に映っていましたし、ゆらゆらと揺れるような感じになるのでしょうね。

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  3. 夢とロマンが原動力ならまだ救いがあるのですが連中のは虚栄心と日本への対抗心だからねぇ・・・
    いっそ他国に大金積んで丸投げすれば確実な上に安上がりと思うのですが。

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    1. ナニが原動力にせよ、着実に前に進んでいれば意味はあるのでしょう。
      ただ、「着実に」という部分が怪しいのが韓国です。

      ……生暖かく見守るつもりですよ。

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