2016年6月22日水曜日

韓国軍、イスラエル製ドローンでNLL監視へ

うん、まあ、大変だな。

韓国軍、ドローンで西海NLL監視へ

2016年06月10日13時19分
  韓国軍がイスラエルから無人偵察機(UAV)を導入して試験運営中で、8月初めに実戦配備すると、軍関係者が伝えた。無人機は西北島嶼地域に配備され、北方限界線(NLL)を監視する役割を担う予定で、このために無人機運用部隊も正式に設置すると、この関係者は説明した。
昨日に引き続きドローン話である。


このブログでも幾つか紹介してきたが、韓国軍は自前で幾つもの無人機を開発中である。
うん、今確認できるだけでも5種類くらいあるハズ。
簡単にリストアップしておこう。
  • KAIが開発中の悪魔殺し(Devil killer)の自爆用UAV
  • 韓国陸軍所有の低高度無人機ソンゴルメ(隼):試験運用中
  • 韓国軍陸軍所有の小型無人機Remoeye:試験運用中
  • 大韓航空に発注したKUS-7とKUS-9ベースの無人機:契約済み
  • イスラエルと開発中の水陸両用ドローン:開発中
これだけやっておいて、更にイスラエルから無人機を買う話になったのだとか。
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保安のため匿名を求めた軍関係者は9日、「最近イスラエルで製作された無人機『ヘロン(Heron)』を導入した」とし「現在、実戦配備を控えて西北島嶼地域などで試験運営中」と述べた。
いやまあ、必要なんだろうけどさ。


しかし、驚くことに未だある。
なんと、アメリカからRQ-4「グローバルホーク」を購入する予定なんだという。……いや、購入許可を貰ったのだが、その後一向に話が進んでいない模様。

South Korea requests possible Northrop Grumman RQ-4 Global Hawk purchase

26 DECEMBER, 2012
South Korea has requested information on a possible purchase of four Northrop Grumman RQ-4 Global Hawk Block 30(I)s.
The US Defense Security Cooperation Agency notified Congress of the possible $1.2 billion sale on 24 December. Though the aircraft is described as a Block 30, the Congressional notification specifically mentions the Raytheon Enhanced Integrated Sensor Suite (EISS), standard equipment on the earlier Block 20.
そういえば、売るという話は2012年頃から出ているんだよね。この記事によれば2015年頃には韓国に配備される可能性が示唆されていたようだけれど、「韓国がコストと信頼性をしつこく確認している」とも書かれている。
結局買う事になったのか、話が流れたのか。


イスラエル製の無人機を手に入れたと言うことは、やはりお流れになったって事なんだろうか??
別の軍関係者は「ペクリョン島に固定式戦術飛行船(気球にカメラなど映像装備を付けた飛行船)を飛ばして北の軍を監視する予定だったが、試験評価をする間、何度か墜落するなど実効性がないと判断し、代わりにヘロンを導入した」と伝えた。軍の関係者は保安上の理由で正確に何機を導入したかは公開しなかった。
あ、そういえば、飛行船は墜落していたんだっけ(苦笑
まあ、この話はアメリカのベンチャーがペーパーカンパニーだったとかいう話もあって、欺された感じの話だった。その点では気の毒には思うのだけれど、着眼点は寧ろ良かったと思うんだけどな-。
「実効性が無い」という以前の話だったとも思うけどね。


ともあれ、イスラエルのIAIから大枚を叩いて何機かドローンを買ったらしい。
国営のイスラエル航空宇宙産業(IAI)が製作したヘロンは1機あたり約100億ウォン(約9億円)。一度離陸すれば時速200キロで飛行でき、50時間以上の作戦が可能で、北朝鮮軍を持続的に監視できる。
ほほう、優秀だねぇ。
グローバルホークだと時速500km/hで35時間程度の飛行ができるという話だったが、価格が日本の購入価格で250億円程度と(3機で12億ドル:1200億円程度だが諸経費を含む)高価なことから、対費用効果を考えれば断然お得と言えるのかも。

ただ、肝心の監視能力は……?
特に遠隔操縦システムであるため、偵察が必要な地域を精密監視できる。機体には光学カメラ(EO)と合成開口レーダー(SAR・電波を放って映像を作り出す装備)が搭載され、夜間はもちろん気象が悪くても10キロの高さから数十キロ離れたところを観測できる。
合成開口レーダーを備えているということは、それなりの運用ができそうだな。


ちなみに、この話、実は2014年頃から既にあったらしい。

Seoul is buying US and Israeli drones

Dec 17, 2014
The Defense Acquisition Program Administration (DAPA) of the Republic of Korea has selected theHeron Medium Altitude, Long Endurance (MALE) Unmanned Aerial System (UAS) from Israel Aerospace Industries (IAI) for its corps-level UASupgrade project. At the same time, in the USA,Northrop Grumman moved forward with the manufacturing of four Global Hawk High Altitude, Long Endurance (HALE) drones for Seoul, under a foreign military sale contract awarded by the US Air Force.
つまり、降って沸いた話というわけでは無いと。
この時既に3機は買うという話が出ていた模様。が、現在は何機買う話になったのかはよく分からないね。
そして、こちらの記事によるとグローバルホークの韓国への出火は2017年頃だという風に指摘している。


まあ、監視任務の重要性や韓国軍の兵士不足の深刻さを考えれば、こうした話が幾つも出てくる点は分からないでは無い。
だが、こんな同時並行的に何個もの話を動かして大丈夫なのかねぇ?
それだけ時間が無い、と言うことなのかも知れないんだが。


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2 件のコメント :

  1. あるけむ(R.K.M) @fwbc19652016年6月22日 7:36

    なんか、何も戦術検討せずに、手当たり次第買っているような気もしますが、それよりも、
    >固定式戦術飛行船(気球にカメラなど映像装備を付けた飛行船)
    のほうが笑えますね。
    「気球」と「飛行船」の違いは、推進動力の有無(気球は動力無し)です。気球を「飛行船」と言い換える(ごまかす)とか笑うしかないです。韓国人は、阻塞気球(そさいききゅう)すら運用できんのか...

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    返信
    1. あれ、やっぱり気球だったんですかねぇ?
      写真からして動力があるようには見えませんでしたが、記事の内容からして何らかの姿勢制御的な事ができそうな雰囲気だったんですが……。

      まあ、何れにしても見事に失敗したみたいですね。原因はよく分からないほど色々あったようでしたが、フォローする余地もありません(苦笑

      しかし、阻塞気球なんてものもあるんですねぇ。間抜けそうな光景ですが、意外に防空目的には効果がありそうですね。

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