ギャラクシーのさらなる苦境、サムスンは窮地へ

あーあー、サムスン電子で数少ない黒字アイテムが……。

サムスン製スマホ 米国リコール費用だけで1000億円?

2016年09月17日08時59分
  サムスン電子が米国でスマートフォン「ギャラクシーノート7」約100万台をリコールするのにかかる費用は10億ドル(約1000億円)にのぼるという予想が出ている。
  英フィナンシャルタイムズ(FT)は16日(現地時間)、専門家の分析を引用し、サムスン電子がギャラクシーノート7の米国リコールを施行するのにかかる費用を10億ドルと推算した。しかし同紙は、現金保有量590億ドルのサムスンなら十分に耐えられる費用だと伝えた。
この話、随分甘く見積もっている気がするよ。


割と画期的なアイテムだと宣伝されたギャラクシーノート7だが、爆発アイテムだということが発覚。
ノート7
5.7インチで3500mAhバッテリー搭載の最新機は、タッチペンを搭載した意欲的なモデルらしいが……、僕なんかはギャラクシーと何が違うのかさっぱりである。


さておき、爆発する印象は色々な所で悪影響を与えているようだ。
  米国消費者製品安全委員会(CPSC)は15日、サムスン電子のギャラクシーノート7に対し、携帯電話機では過去最大規模のリコールを発表した。この日の公式リコールに関連し、米メディアはサムスンが独自のリコール発表を急ぎ、米国当局と協議しなかった点を浮き彫りにした。
そして、事を急ぎすぎたせいで、色々な問題点も抱えてしまったようだ。
  ニューヨークタイムズは「今回のリコールは滑らかでなかった」とし「サムスン電子の努力が逆に消費者を困惑させ、CPSCの不満を強めた」と指摘した。ウォールストリートジャーナルもギャラクシーノート7の公式リコールを伝え、サムスン電子がCPSCと協議なく単独でリコールを発表し、消費者に問題に関する詳しい情報を提供せず事態を悪化させたと報じた。
色々やらかしたようだな。

アメリカではギャラクシーノート7は8月17日に発売されて、サムスンは前評判のコントロールなどかなり意欲的にセールスを展開したようだ。
日本のメディアも褒めちぎっていたが、その時点でかなり胡散臭い。まあ、ハイスペックなスマホであった事は事実なのだろうが。
ところが、相次いでバッテリーから発火する苦情が寄せられる事に。

Galaxy Note7 recall now underway in Canada after over 70 battery fires reported in US alone



Sep 12, 2016
Samsung has partnered with Health Canada (the government agency responsible for consumer safety) to officially begin the Note7 recall in Canada. Note7 owners in Canada can now start the process of swapping out their defective phones. To drive home the importance of trading in the old phones, Samsung and Health Canada have revealed that 70 phones have caught fire in the US alone.


9月上旬だけで70件以上の本体炎上の報告があったとのこと。
これの対策のために、サムスンは斜め上のアップデートを実施。

サムスン電子、「ギャラクシーノート7」の充電を60%に制限へ

2016年9月14日 13:38 JST

バッテリーの発火・過熱事故が相次いだ新型大画面スマートフォン「ギャラクシーノート7」のリコール(無料の回収・修理)を今月発表した韓国サムスン電子は、国内向けにバッテリーの充電可能な容量を60%に制限するソフトウエア更新を実施する方針だ。

売りだった3500mAhのバッテリーがその6割しか使えなくなっちゃった。最新機種で3000mAhオーバーは珍しくないので、1世代前のスマホと同レベルになったギャラクシーノート7は、かなり悲しい状況に。


この対策は、新品に交換されていないものを対象とするようだが……。
  サムスンは発表資料で、ソフトウエア更新を20日午前2時から開始する予定だと説明。新品にまだ交換されていない製品だけが対象になるとし、顧客の安全を考えた措置だと述べた。
20日からソフトウェア更新予定って、現段階ではどうするのよ。
同社は35件の発火・過熱事故の報告を受け、2日にノート7のリコールを発表。その1週間後に国内ユーザーに対し、直ちに電源を切るよう求めている。
電源を切って文鎮にしておけ、と言うことらしい。
そう言えば、当初は支那ではリコールしないとか言っていたハズだが……。

「ギャラクシーノート7」中国でもリコール

2016 年 9 月 15 日 06:05 JST
 韓国のサムスン電子は新型スマートフォン「ギャラクシーノート7」の大量リコール(回収・無償修理)に見舞われる中、事故の発生件数を最小限に抑えるためソフトウエアを更新すると発表した。一方、同社の最重要市場の一つである中国でも初めて小規模なリコールを決定した。
リコールを始めたようだ。
同社はこうした端末が試験的な端末だったと述べた。また、今月2日発表のリコールで中国を対象に含めなかったのは、同国内に出荷したスマホの電池が欠陥品でなかったことが理由だと説明した。
あれ、欠陥品じゃないんでは??


そして、驚くことに……。

サムスン電子、「ギャラクシーノート7」の国内販売を28日再開

ロイター 9月16日(金)18時52分配信
 9月16日、韓国のサムスン電子は16日、新型スマートフォン「ギャラクシーノート7」(写真)の販売を28日から国内で再開すると発表した。ソウルで2日撮影(2016年 ロイター/Kim Hong-Ji)
再開早いな!!
 
冒頭の記事の指摘にあるが、そもそも、アメリカでリコールを行う場合は、アメリカの米消費者製品安全委員会(CPSC)と協議して行わねばならない。
CPCSに真っ先に報告をした後、リコールの方針について打ち合わせする必要があるのだが……。
サムスンは9月2日にはリコールを決めている。

韓国サムスン、米国で100万台リコール 新スマホ「ギャラクシーノート7」発火で バッテリーに欠陥

2016.9.16 08:37
 韓国サムスン電子の新型スマートフォン「ギャラクシーノート7」のバッテリー欠陥問題で、米消費者製品安全委員会(CPSC)は15日、サムスンが同機種約100万台を米国でリコール(無料の回収・修理)すると発表した。バッテリーに欠陥があり、過熱と発火の恐れがある。
ところが、CPSCがリコールの発表をしたのは15日だ。
CPSCは発表の後で不具合の報告を知らされた格好らしい。
  米国の現行法によると、CPSCは製品の安全問題が提起された後、24時間以内に報告を受けなければならず、その後、企業がリコールを進めるにはCPSCと最初に協議しなければならない。当時、最初のリコール発表声明でもバッテリー問題が何か、どのように対処するべきかを詳細に知らせず、米国消費者は混乱したと、ウォールストリートジャーナルは指摘した。


そして、28日には販売再開が決定している。
……バッテリーが問題だったと発表していて、その対策をしたから販売再開できるという話なのかもしれないが、そうすると、支那で販売していた「バッテリーが異なるので、問題がない」とされていたギャラクシーノート7の方は何故小規模ながらリコールを開始したのやら。

「ノート7製品名『ギャラクシーノート7S』に変えるべき」

2016年09月16日08時14分
[  19日から中国のATL社バッテリーが使われて出庫されるスマートフォン「ギャラクシーノート7」(ノート7)の製品名を英単語「セーフティー(Safety・安全)」が入ったノート7Sに変えるべきだという主張が出てきた。
こんなふざけた話も出てきているが、看板詐欺は民主党だけで十分である。

本当に安全対策云々という話であれば、不具合の原因をしっかり追求すべきである。3600mAhバッテリーが問題というのであれば、ギャラクシーS7も同様の問題を引き起こすわけだが……。今のところはS7では数件しか問題を報告されていないようだ。


この差が、「バッテリーが原因」とした結果に結びつくのかもしれないが……、この問題はリコール後に状況が再現されてしまうとトンデモナイことになるな。

……まあ、知った話ではない。
が、電池関連では充電が表示されている数字を信用出来ないみたいな話もあって、他の部分も含めてもう一度見なおした方が良さそうである。

冒頭に紹介したリコール額が1000億円というニュースだが、この話はあくまでリコールによる分だけだ。実際にはけが人やら車が燃えちゃった人など、様々な発火問題が噴出しており、これの損害賠償まで考えると、後一桁くらいは行くのでは無いかという気がする。


ランキングへの応援クリックよろしく!
人気ブログランキングへにほんブログ村 ニュースブログ 時事ニュースへ

コメント

  1. 確かに見積り甘々ですね、以前米国では東芝がノートパソコンのフロッピーディスクドライブが「データが破損する可能性が有る」として集団訴訟の果てに約1000億円位の費用を使う羽目になっていたはずですが、今回は実際に炎上して色々な物を燃やしてますからね。
    「現金保有量590億ドル」等と言ってもサムスンにはそれを上回る借金が有ったはずです、前の記事に有ったみたいにコレから資産の切り売りが加速するのでしょうね。

    返信削除
    返信
    1. ヤバそうな話ではありますが……、どうなることやら。
      この手の訴訟は集団訴訟になると手が付けられなくなると思いますが、サムスンの体力のある内に和解勧告でもするのでしょうかね。

      削除
  2. あるけむ(R.K.M) @fwbc19652016年9月18日 18:07

    英フィナンシャルタイムズ(FT)の元記事の翻訳を探してみたのですが、残念ながら見つからず(日経は何をやっているんだ!)。
    FT紙のサイトは有料なので、諦めました。
    ただ、その過程でウォール・ストリート・ジャーナルの類似記事を見つけました。
    ソース)WSJ「サムスンは大量リコールの影響を抑え込めるか」
    >サムスンには230億ドルもの手元資金があるので、アナリストたちは
    >10億ドルと見積もられているリコール費用の負担に同社が対処できる
    >とみている。
    >サムスンは非中核資産を売却することで資金調達を行っている。
    なんか、手元資金額がFTの記事の半分ですね...韓進海運絡みで追加費用も払っているようだし、更に少ないかも。
    運転資金は必要だろうから、キャッシュフローが心配ですね(他人事)

    返信削除
    返信
    1. サムスンの手元資金って、一体どれくらいあるんですかねぇ?
      半導体関連で巨大投資をするという話もありましたし、そうそう残っていないように思うのですが。

      削除

コメントを投稿

お気軽にコメントを!ハンドルネームは面倒でもお願いします。