自民党の2勝と蓮舫の焦り

このニュースを見て、自民党の強さを実感するのか、民進党のだらしなさを実感するのか、少々迷うところだ。

自民「2勝」 共闘の民進敗れる 衆院2補選

朝日新聞デジタル 10月23日(日)21時22分配信
 衆院補選が23日投開票され、東京10区は自民公認の前職、若狭勝氏(59)=公明推薦=、福岡6区は無所属新顔の鳩山二郎氏(37)がそれぞれ当選した。自民は鳩山氏を追加公認し、事実上2勝となった。野党は一本化したものの民進公認候補がともに敗れ、蓮舫代表の求心力低下は必至だ。
あまり注目度の高くない選挙ではあったが、国政選挙で民進党に任せたくないという民意の表れとも言えよう。





まず、どんな選挙だったのかという点に触れていきたい。
今回行われたのは衆議院の補欠選挙である。

衆院補選、あす投開票 東京10区と福岡6区

2016年10月22日05時00分
 次期衆院選の試金石となる衆院東京10区と福岡6区の両補選が、23日投開票される。いずれも事実上、与野党対決型の選挙となっており、結果は安倍晋三首相の今後の政権運営や野党共闘の行方に影響を与えそうだ。
東京10区は、小池百合子氏が東京都知事選挙に出馬するのに伴って、抜けた枠を埋める争い。福岡6区は、鳩山邦夫氏が死去したのに伴って、抜けた枠を埋める争いである。
 
つまり、何れも自民党議員が抜けた穴を埋めるというスタイルであったところに注目すべきだろう。



東京10区に出馬したのは、若狭勝(自民・前)、鈴木庸介(民進・新)、吉井利光(諸派・新)と、実質、自民党と民進党の一騎打ちだった。

若狭氏(59歳)が東京地検特捜部副部長や公安部長を経験した検事畑の人間であるのに対して、鈴木氏(40歳)は元NHK記者という立場。若狭氏は既に一昨年の衆議院選挙で自民党からの出馬をして初当選を果たしているのに対し、一方の鈴木氏はシェアハウス運営会社という、比較的新しい分野へ進出する会社の経営者と言う事もあり、選挙の支持基盤という意味では鈴木氏の劣勢は明らかであると思われていた。
   東京10区をめぐっては、すでに民進党が新人の鈴木庸介氏(40)、共産党が新人の岸良信氏(61)の擁立を決めている。
http://www.j-cast.com/2016/09/27279121.html
そして、後出し候補であったアドバンテージも生かし、かつ、小池氏を都知事選で応援し、その小池氏が活躍(引っかき回しているとも言うが)している点で、マイナスイメージは少ない。尚かつ、自民党が応援する立場となっているのだから、負ける要素が無かった。
衆議院東京10区の補欠選挙の開票結果です。
▽若狭勝(自民・前)当選、7万5755票
▽鈴木庸介(民進・新)4万7141票
▽吉井利光(諸派・新)2824票
結果はこの通りである。
ダブルスコアとまでは行かなかったが、危なげなく勝利した印象である。



一方の福岡6区だが、鳩山郁夫氏の次男、鳩山二郎氏が他を押さえて圧倒的な勝利となった。

福岡6区補選 鳩山二郎氏が初当選 自民が追加公認

10月24日 1時05分
衆議院福岡6区の補欠選挙は23日に投票が行われ、新人で元大川市長の鳩山二郎氏がほかの3人の新人を抑え、初めての当選を果たしました。自民党は鳩山氏を追加公認しました。
衆議院福岡6区の補欠選挙の開票結果です。
▽鳩山二郎(自民・新)当選、10万6531票
▽新井富美子(民進・新)4万0020票
▽藏内謙(無所属・新)2万2253票
▽西原忠弘(諸派・新)2359票
新人の鳩山二郎氏が、ほかの3人の新人を抑え、初めての当選を果たしました。

鳩山二郎氏は37歳と年齢的に若すぎるという批判もあるようだが、そもそも鳩山邦夫氏の政治基盤を引き継いだ、言わば弔い合戦という様相で戦ったワケで。保守分裂を危惧する声もあったが、結果から見れば勝負にならなかったというのが現実であった。

民進党の対立候補は女性候補で、それなりに健闘したようだ。

【衆院福岡6区補選】立候補者(2)~民進党・新井富美子氏

2016年10月13日 14:41
 民進党公認の新井富美子氏(49)は、1967年生まれの福岡県久留米市出身。明善高校、早稲田大学卒業後、インド留学、日本語補習校教員、日本商工会役員などを経て、今年3月まで在インド日本国総領事館に勤務。現在は民進党福岡県第6区総支部長を務める。
だが、知名度という点では遠く及ばなかった。なお、麻生氏が応援する藏内謙氏の2万票分が加われば、更に酷い結果になっていたと予想される。藏内氏も知名度不足と組織票が得られなかった点で、不利な戦いを強いられる結果になった。

と言うわけで、自民党が単純に勝利を喜べる内容というわけでも無かったが、自民党の強さを見せつけた選挙であったとも言える。

それが原因ということもあって、両方の選挙とも盛り上がらなかったのも事実だ。
 東京10区の投票率は34・85%、福岡6区は45・46%。いずれも過去最低だった。
そして、こうしたニュースが騒がれる中、こんな話が。

民進党の蓮舫代表、次期衆院選で東京比例1位を検討

2016.10.22 08:00
 民進党執行部が、次期衆院選で参院からのくら替えを目指す蓮舫代表=参院東京選挙区=について、衆院比例代表東京ブロックに単独で出馬し、名簿登載順位1位とする案を検討していることが21日、分かった。ただ、党内には、首相を目指す野党第一党の党首として選挙区からの出馬を求める声も根強く、実現するかは不透明だ。
いやいやいや、二位じゃダメなんですか?と。

党首が小選挙区で戦わないというのはある意味スゴイが、その経緯が言い訳臭くて酷い。
執行部は当初、都内の選挙区からの出馬を検討したが、多くが現職や公認内定者がおり、比例代表での擁立案が有力になった。
おお、「仕方なく」という色を出しているが、それこそ首相候補が小選挙区では無いと言うのは前代未聞というか、相応しくないというか。



選挙でも応援に入っていたと言われる村田蓮舫氏。

【新潟県知事選】連合・神津里季生会長、民進・蓮舫代表の応援「火に油を注ぐようなものだった」 対応を批判

2016年10月20日 22時28分
 連合の神津里季生会長は20日の記者会見で、民進党の蓮舫代表が新潟県知事選で、党が「自主投票」と決めたにもかかわらず米山隆一氏=共産、自由、社民推薦=の応援に駆けつけたことについて、「(与党系候補を支援した)連合新潟にとっては、火に油を注ぐようなものだった」と述べ、対応を批判した。
新潟県知事選挙でやらかしたこともあって、どうやら限定的な応援だった模様。

応援、小池氏VS蓮舫氏 東京10区

毎日新聞2016年10月11日 11時46分(最終更新 10月11日 16時04分)
 有権者から注目されている新しい女性リーダー2人が、11日に告示された衆院ダブル補選でぶつかる。
しかし、そもそも東京は小池氏が気を吐いている最中なので、勝ち目がある訳も無く。

落選の民進・鈴木氏、丸刈りで登場「私の努力不足」…蓮舫代表は姿見せず

2016年10月23日22時54分  スポーツ報知
 衆院補選東京10区で、自民党前職の若狭勝氏(59)=公明党推薦=に秒殺された民進党新人の鈴木庸介氏(40)の事務所は、落選が決まると選対事務所には、ため息だけが漏れた。
更に、敗戦に関してコメントを出さず。
9月の代表就任後、初の国政選挙となった蓮舫代表(48)は福岡6区の新井富美子候補(49)の応援演説のため九州入りし、22日は福岡県で街頭演説。23日は長崎県内で遊説した。補選結果を受けての党本部での会見はせず、党関係者が「文書で談話を出します」と話すのみだった。
更なる求心力の低下は避けられない模様。

……厳しい状況に追い込まれているね。
追記
共産党もげきおこらしい。

補欠選挙めぐり 共産党「野党共闘」に不満

日本テレビ系(NNN) 10月24日(月)21時1分配信
 共産党の小池書記局長は24日、衆議院東京10区と福岡6区の補欠選挙をめぐる野党共闘のあり方について、不満をあらわにした。  共産党・小池書記局長「(野党が)協力して選挙に臨むという姿勢とは言えないのではないかと。これはもう総括が必要だと思います」
共産党に「総括」とか言われるともう恐怖しか感じないな。
まあ、何れにせよ、民進党と日本共産党は方向性が異なるし、民進党としては仲間扱いされるのは迷惑な限りであろう。
「仲間になって!」と言い出したのは民進党だから、不義理なことこの上ないが(苦笑




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