支那の電力事情と対外的なアピール

興味深い記事があったので紹介しておこう。

中国が火力発電所30基の建設を中止、世界的に前例のない規模―英紙

配信日時:2016年10月25日(火) 0時20分
2016年10月23日、中国紙・参考消息(電子版)によると、中国政府は火力発電所30基の建設を中止することを発表した。環境保護団体グリーンピースは「世界的にも前例がない規模の措置だ」としている。
ソースはレコードチャイナだが、発信源は支那の機関誌である。支那の公式発表と考えて良いだろう。


表向きは支那の「火力発電所の建設中止」と、「それによって二酸化炭素排出量が減るよ」というアピールだ。

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だが、それをどう受け止めるべきかは悩ましい。

まず注目すべきは、この一文だ。
環境保護団体グリーンピースは「世界的にも前例がない規模の措置だ」としている。
何故かグリーンピースがしゃしゃり出てきてコメントしている。

環境テロ組織グリーンピースは、世界各国で様々なテロ活動を繰り広げることで有名な組織である。表向きは環境保護を訴えているが、その実、活動と称して犯罪行為を行っていることも珍しくない。
FBIあたりも実際に監視対象としているし、グリーンピース・ジャパンは公安の監視対象である。

……とまあ、グリーンピースの怪しげな話はさておき、グリーンピース本体はオランダのアムステルダムに本部を置いた世界的組織であり、世界的な環境活動を行っている非営利組織なので、基本的には何処の政府にも属さない組織だ。が……、にもかかわらず支那の火力発電所建設計画中止に対して声明を出しているとは不可解である。



排ガス規制などに関連してのコメントと考えれはそれ程おかしく感じないかも知れないが、しかし支那の実情を考えると「好意的なコメント」が出てくる事自体がおかしいのだ。

まあ、支那がグリーンピースへの資金供与を行っている噂を考えれば、順当な話なのだが。

米中そろって「パリ協定」批准 中国は統計の不備や長期目標など課題

2016.9.27 10:00
~~略~~
 中国が初の議長国を務めた杭州での20カ国・地域(G20)首脳会議。開幕前の3日に、習近平国家主席とオバマ米大統領がパリ協定の批准を表明すると、環境NGOなどから「新時代の幕開けだ」(グリーンピース)と賛辞が相次いだ。
このニュースでも、グリーンピースは口出ししていて、温室効果ガスの排出制限をすると言った話を、二酸化炭素排出2大国アメリカ&支那が揃って出した事を喜んでいるような内容である。

内容をそのままに受け取れば、環境に関心の高いグリーンピースの讃辞は妥当である様にも思えるが……、実際の所はアメリカもそうだが支那の二酸化炭素排出量削減の実効性については疑問視されている。
 中国はこれまで、対策の大前提となる二酸化炭素(CO2)排出量のデータの信頼性に疑問符が突きつけられてきた。昨年発表されたエネルギー関連の統計では、5年ごとの経済実勢調査を受け、石炭消費量が大幅に上方修正された。修正をもとに研究者が改めて計算すると、2012年の排出量は従来の数値より年間10億トン程度も多かった。ドイツや日本の年間排出量に匹敵する規模が、過小評価されていたことになる。
支那のデータ誤魔化しは今に始まったことでは無いが、「削減した!」という内容にも信憑性が極めて薄いのだ。

加えて、コレ。
 中国は協定の「約束草案」で、30年ごろに排出量のピークを迎える目標を掲げている。ただ、ピーク後にどの程度、排出量を削減していこうとしているかは不明だ。
結局、支那の発表は「二酸化炭素排出量を抑制するよ」というかけ声だけ。その内容は、一切分からないのだ。



で、それ絡みに見える火力発電所の建設中止の話だが、その内容について英紙フィナンシャル・タイムズが取り上げている。
英紙フィナンシャル・タイムズによると、ロンドンに本部を置くエネルギー転換の顧問会社は、中国政府は2016年に入ってから発電量1億1400万キロワット分の火力発電所の建設計画を延期または棚上げしているとし、中国は火力発電をクリーンエネルギーへ転換することで大気汚染問題の解決を模索していると明かした。
記事によると、支那は「火力発電」を「クリーンエネルギー」へ転換する予定なのだそうだ。
ところがこの記事にはクリーンエネルギーが何なのか、に言及が無い。

中国、超危険な原発を大量建設&世界中に輸出…脆弱性発覚を無視して完成強制、検査も手抜き

2016.07.07
 世界一の原子力発電大国を目指して爆進中の中国で、安全性を度外視した「ゴリ押し稼働」の一端が明らかになった。
 広東省台山市では、中国国有の中国広核集団とフランス電力の合弁による「台山原発」が新たに建設されている。同原発が擁する2機の原子炉は、アレバNP、フランス電力、シーメンスが共同開発したEPR(欧州加圧水型炉)と呼ばれる新型だが、これがいわくつきなのである。
回答はこちらでは無いかと言われている。
中国では現在、計31基の原発が稼働中で、さらに23基が新設中だが、安全性においてはいずれも同様の状況であるとみられている。
支那で稼働する原発は2016年の時点で31基。更に23基が新設中だが、これらの多くが新型炉なのである。



実は、支那は今や世界有数の原発大国になりつつある。

支那が保有する多くの原発はフランス製のようだが、世界でも運用実績の無い型の原子炉が運転されている実情と、急激に原子炉を増やしたので、そのオペレーターが十分な教育を受けていない可能性が指摘されていて、けっして安全とは言い難い。
加えて、原子炉の冷却には水が必要で、多くの原発は内陸部には作られないのだが、支那の原発は内陸部にあるものも結構多い。

最終的には100基程の原発を作る噂もあるが、そこまで作ると流石に火力発電所が不要になるね、という話も出てきておかしくは無い。

加えて、支那経済が停滞している影響で、電力需要も少なくなっている事を考えると、発電所の建設自体を抑えたいという思惑もあるのだろう。

いやいや、太陽光発電もあるでしょう、と言う人もいるかも知れない。確かに支那はソーラーパネルの会社を買い取ったり、安値でパネルを売り出したりしているのだが、ソーラーだけでは支那の電力需要を賄えないことと、砂漠化が進行し青空が確保できないほどの環境の悪化が進行していることもあって、太陽光発電との相性は悪い。それこそ「クリーンエネルギーはソーラーで」などと支那が言い始めたら、憤飯ものである。

巨大ダムを建設して水力発電にも力は入れているが、水質悪化などの問題を抱えているために、これも芳しくない。ダムはゴミだらけで腐敗臭を漂わせる始末なのだ。

風力の話は殆ど聞かないね。

つまり、「火力発電所の建設を止めてクリーンエネルギーに切り替えますよ!」「支那は環境に配慮します」という建前で、その実、原発推進で、その原発の安全性すら確保できない始末だという話。
無論、「原発を増やす事」=「悪いこと」では無い。原発を安全に動かす事が出来れば、確かにクリーンエネルギーと呼んで差し支えないのだが……。実情は、あまりに不安要素が多いのだという話だね。



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