四大河川事業の失敗と、借金塗れの韓国水資源公社

無理な公共事業投資の結果がこれである。

「4大河川事業で借金まみれ」韓国水資源公社、国外事業でも数百億ウォンの損失

登録 : 2016.09.29 23:37修正 : 2016.09.30 07:06
 「4大河川事業」で積み重なった負債のために経営に困難を抱えている韓国水資源公社は、不良財政を埋めるために国外事業を拡大しているが、不公正な契約など各所で問題が発生し、逆に数百億ウォンの損失を被ったことが分かった。
僕は公共事業投資そのものは害悪だと思っていないし、日本で今求められているのは老朽化インフラの更新だと、そう確信している。だが、何が何でも公共事業投資、というのは違う。その一例を韓国に求めるのは間違っているとは思うが……。


さて、このブログでも韓国の四大河川事業に関しては言及した。
これら記事で割と詳しくやったので、あまり言及することも無いのだが、こうした事例は韓国国内では過去にも数例あるようだ。
まあ、アメリカでやったニューディール政策があまりに有名になりすぎて、「公共事業で失業対策だ!」という単純な思想の持ち主があちらこちらにいるのは事実だ。
計画
そして、実際にそれはある程度効果がある。問題は、手段が目的になってしまい、本来の目的を見失って事業規模やその手法などがメチャクチャになってしまう辺りにある。


四大河川事業も、李明博政権が既に疲弊していた財閥経済に梃子入れしようと、無理矢理やり始めた公共事業だったから、とんでもない話になってしまったのである。
そもそも、単純に治水事業をすれば良かったのだが、何故かこんな感じの目的になってしまった。
韓半島歴史上最大の治水事業と呼ばれる「4大河川再生事業」は、韓国の4大重要河川を開発する事業であり、単純な河川整備事業ではなく、生命が溢れる河川、新しい韓国を作るためのマスタープランである。4大河川再生事業は、韓半島の再創造と地域均衡発展、グリーン成長基盤の構築を目標にする総合プロジェクトである。
韓国の得意技が捏造である事を考えれば、「新しい韓国を作る」とかどう考えても無理筋である。
失敗例
こんな感じになっているどころか、各地で緑藻が発生する始末。
緑化推進
どうやら、水の流れが淀んだ結果らしいのだが、何故こんな事になったのやら。
根本的な問題は、四大河川の貯水量を増やすために「ぼ」と呼ばれる堰を多数作る他、浚渫(川の底をさらって土砂を取り去ること)するなど、大規模な工事を行ったことにある。当然、堰を作ったので水は淀み、夏には緑藻が大量発生する始末。

計画がそもそも杜撰だったと言うことだな。


さらに、タイでも「韓国での成功例」を持ち込もうと、工事を受注したのだが……。
 29日、チョン・ヒョンヒ議員(共に民主党)の資料によると、韓国水資源公社は「タイ版4大河川事業」と呼ばれる11兆ウォン(約1兆円)規模のタイの水資源事業を2012年7月から進めたが、タイ国内のクーデターの余波で昨年2月に全面中断した。
上手くいかなかった模様。
まあ、上手く行かないだけなら最初から織り込み済みとも言えよう。が、この受注手法も批判の的になっている。
この過程で基本設計や人件費など104億ウォン(約9億6000万円)が投資され、事業中止の原因はタイ側にあったが、同社は補償を受けることができなかった。「入札者はいかなる損害賠償も要求できない」という内容が含まれた不公正契約を結んだためだ。
何故か、損害賠償請求出来ないという案件を受注しているのである。意味が分からない。


そんなこんなで、受注を推進した韓国水資源公社は、四大河川事業で失敗して借金を積み上げた上で、更にその負債を穴埋めするために不平等な契約で海外事業を受注。
ところが、この受注内容が酷い有り様だったために、更に借金を重ねる結果になったという。
今年1月の同公社理事会議事録によると、「タイの水資源事業は(朴槿恵=パク・クネ)大統領も関心を持つ事案」とされ、「(損害賠償など)衝突が発生しないようにしなければならない」となっている。同公社が最近タイの水資源事業に再挑戦しているため、過去の損害を積極的に問題視する意思がないことを示している。
失敗を正視せずに、更に続ける気らしいけどね。


そして、タイの失敗では飽き足らず、フィリピンでも色々やらかしている。
 同公社によるフィリピンのアンガットダム水力発電所の買収も、事業初年度に大きな損失を被った。2010年から推進されたこの事業は、現地の市民団体が「外国企業に国家の主要施設を売却するのは無効」とし、訴訟を起こして議論になった。ようやく裁判で勝訴し4年後の2014年10月に発電所を買収したが、昨年220億ウォン(約20億円)の運営損失が発生した。干ばつのせいで5カ月間発電所を稼働させられなかったためだ。
自然には逆らえないのは仕方が無いとして、外資に発電所を売却するような事態になっていると言うことは、素性の宜しくない案件だという事が理解出来ない模様。
採算があうという目論見があって買収したのかな?それとも、他に狙いが?


さらに、上水道事業にも手を出している。
 今年1月、2千億ウォン台の事業を受注したと大々的に広報した同公社によるフィリピンのブラカン上水道事業も、受注の見込みが不透明になったという指摘が出ている。当初、同社とフィリピンの現地企業であるサンミゲルが2対8で資本金を出資することにしていたが、同社の持分の取得計画はなかったことになった。同社は「サンミゲルで担当することになっていた金融調達に遅延が生じ、リスク管理次元で資本金を投入しないことにした」と説明している。しかし、事業の主導権獲得のため持分を51%以上に増やすべきだという内部の意見が昨年の理事会の議事録に記されていた点などを考えると、受注の見込みに対する疑問すらも提起されている。
そして、失敗する見込みの模様。


こんなにヒドイ話なのに、韓国国内ではそれ程問題視されていないのか?
 チョン議員は「韓国水資源公社が4大河川事業で5兆5千億ウォン(約5080億円)の負債を返済しなければならないなど、経営が苦しいのは事実だ。しかし、危険性の高い国外事業を行いながら不公正な契約や気候など基本的な問題を熟慮せずに損失を拡大したことは大きな問題」と話した。
この議員の発言はあまりにも暢気だ。

朴大統領 “公共機関の負債は4大河川整備が要因”

入力 : 2014-02-26 10:20:58 修正 : 2014-02-26 13:13:24
およそ500兆ウォン、47兆円あまりの韓国の公共機関の負債について、朴槿恵(パク・クネ)大統領は25日、李明博(イ・ミョンバク)前政権が進めた4大河川整備事業が原因であると指摘しました。
クネクネは、前政権の責任だ!と批判していた様だが、借金だけを問題にして事業の失敗は問題視していなかった。
もちろん、韓国の国民はこの事態に激怒しているようだが……、あまり積極的には報道されない模様。

日本も、八ッ場ダムとか色々問題になっているが、失敗部分は真摯に反省すべきである。



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