サムスンのスマホ終了のお知らせ

ギャラクシーノート7の生産と販売は終了しました。

韓国サムスン、欠陥スマホの生産・販売打ち切り 利用者に交換・払戻し、「深くお詫び」と陳謝

2016.10.11 23:33
 【ソウル=名村隆寛】韓国のサムスン電子は11日、発火や発煙のトラブルが相次ぐ新型スマートフォン「ギャラクシーノート7」の生産と販売を打ち切る方針を明らかにした。
利用者は直ちに別機種と交換か払い戻しの手続きを行ってください。なお、電源を入れると爆発するため、電源は切ったままでお願いします。電源は切られていても爆発します……。


株価
サムスン電子の株価は、この発表を受けて大暴落した。8%も株価が下がると、その分含み損も出るわけで。その額、実に170億ドル。本日も下がり続けている模様。
 サムスンは11日、ノート7の利用者に対し、別の機種との交換か払い戻しで対応する方針を発表した。その上で、「ご心配をお掛けしたことを深くおわびする」と陳謝するとともに、電源を切って使用を見合わせるよう要請した。
 韓国国土交通省も11日、航空機の預け入れ荷物の中にノート7を入れないよう求めた。
まあ、こんな事になっているので無理も無い。
関連記事はここら辺の記事で言及しているが、事態が大きくなってきたのでちょっとまとめ直したい。

現在日本国内でのギャラクシーノート7の販売は無いが、世界で250万台が流通し、これら全てがリコールの対象になっている。が、交換した代替品でも同様のトラブルが発覚。


当然、ギャラクシーノート7特有の問題で無ければならないので、「新たな欠陥」が出てこないと話にならない。
韓国産業通商資源省は同日、「新たな欠陥の可能性が確認された」と発表、すでに判明しているバッテリーのほかにも欠陥がある可能性が出てきた。
これで、サムスンはクリスマス商戦に戦わずして敗北が決定した。
スマートボム
こんな状態である。流石に新たにサムスン製品を買おうという意識は出てこないだろう。
エリオット委員長は、「サムスンが小売店に対しノート7の販売および交換を全て停止したことは正しい措置だ」と評価していた。
まあ、テロに近い話だからねぇ。


ただ、この話はこれで終わったわけでは無い。
 また韓国産業通商資源省の国家技術標準院もノート7の欠陥の可能性を確認したとして、サムスンに対し同製品の販売・交換の停止を求めていた。米AT&Tや米TモバイルUS、豪テルストラなど大手通信事業者はノート7の販売中止を決定。世界の航空会社の大半も機内での電話使用を禁止していた。
小売り各社は、クレーム対応に追われるだろうし、その分の損害賠償を検討するだろう。アメリカでも訴訟待ったなし、という状況だ。

サムスン電子のスマホ事業で巨額の売り上げを稼いでいる実態は、有名である。

韓経:<韓国代表企業「実績悪化」>「サムスン電子、今年は売上200兆ウォン厳しく」

2016年01月29日14時29分
  韓国の看板企業、サムスン電子の営業利益が5期ぶりに減少した。実績回復に寄与してきた半導体事業が厳しくなったからだ。スマートフォンで始まった危機が半導体、ディスプレーなど部品事業にまで伝染したという分析が出ている。このままでは今年の売上高200兆ウォン(約20兆円)達成は難しいという見方が出ている。
  サムスン電子は昨年10-12月期の実績について、売上高53兆3200億ウォン、営業利益6兆1400億ウォンと28日、発表した。売上高は前期比3.16%増加したが、営業利益は16.92%減少した。サムスン電子の営業利益は2014年7-9月期(4兆600億ウォン)に底を突いた後、同年10-12月期から昨年7-9月期まで4期連続で増加していた。
これは今年1月の記事だが、サムスン電子の営業利益は26兆4100億ウォン程度。その内、半導体事業で6割弱、スマホで2.5割、液晶ディスプレイで1割程度の利益をたたき出している。
つまり、年間8兆ウォン程度はスマホで利益を上げている計算になる。尤も、最近は支那のスマホ販売が拡大してきているお陰で営業不振であると言われているが、高機能を追求する姿勢を打ち出した為に、利益率自体は高くなった模様。


ところが、ここへ来て半導体事業に陰りが見え始めたので巨額の投資をする方針を打ち出している。

韓経:サムスンは半導体に15兆ウォン、現代車はスマートカーに13兆ウォン…「未来産業に先制投資」

2016年03月10日11時26分
  サムスン・現代自動車など30大グループの80%は今年の景気が昨年より悪化すると予想した。にもかかわらず、今年の投資を前年比で5.2%増やすことにした。経営環境が厳しいが投資を増やすことで成長動力を継続し、景気回復と雇用創出に率先するという意志と解釈される。ここにはサムスン平沢(ピョンテク)半導体工場など兆ウォン単位の投資も含まれている。しかし昨年、計画に対する投資執行率が92.6%にとどまった点を勘案すると、今年も計画通りに投資が行われるかどうかは不透明だ。
ただ、世界最大の平沢半導体工場は、実のところあまり上手く行っていない。

チュ・ヒョンファン長官「サムスン平沢工場電力供給支障ない」

登録 : 2016-03-09 11:59| 修正 : 2016-03-09 11:59
~~略~~
サムスン電子は来年半ばの稼動を目標に、平沢(ピョンテク)半導体団地に15兆6000億ウォンに達する大規模な金額を投資しているが、電力供給源を確保できずに稼動に支障をきたした。これに対して政府は、3段階の戦略を用意して難関を突破することにした。
この他、サムスン電子の工場で白血病が多発するなどの問題も抱えている。

サムスン電子の工場でなぜ白血病は多発したのか?

2014年11月28日 10:26
◇発がん性が認定された物質が使われていた
韓国のサムスン電子の半導体工場で働く従業員に白血病などの健康被害を訴えるケースがあいつでいる事件を追ったシリーズ。問題が顕在化するきっかけは若い女性産業医らの頑張りだった。彼女達は、「何かがおかしい」と巨大企業に闘いを挑んだ。
この話の帰趨は定かでは無い(トリクロロエチレンで白血病を発症というのは可能性として高くは無く、もっと別のガンを発症する可能性の方が高い)が、トリクロロエチレンなどの複数種類の発癌性のある洗浄液が用いられていた事実などが指摘されており、この点はサムスン側も否定していない。

ただ、サムスンの基幹産業である半導体とスマホが関わる工場の話だけに、深刻な影響を招く可能性はあるだろう。韓国司法は握りつぶす可能性の方が高いが……。

更に、サムスン電子には悪いニュースが。

サムスン“爆発洗濯機”で集団訴訟に発展も 豪州、ニュージーランドでも破裂

2016.10.5 08:01
 新型スマートフォンのバッテリー欠陥問題で揺れる韓国のサムスン電子で、今度は米国で洗濯機が破裂する事故が相次いでいることが分かった。米当局が注意を呼びかけ、使用者による集団訴訟にも発展している。豪州やニュージーランドでも洗濯機の火災や爆発事故が多発するなど世界中で騒動となっている。
実は、この記事に先んじてこのブログではオーストラリアの洗濯機に関するニュースを扱っている。
日本ではサムスン電子の洗濯機など需要が無い為に殆ど国内で報道されなかったが、割と酷い。
洗濯機 いや、どーしたらこうなるんだよ!!


この話は2年も前にリコールすらされていて、サムスン電子の家電もそこそこ世界中で取り扱われているようだが、こうした情報も今回のスマートボム騒ぎに相乗りして相乗効果を上げているようだ。
 また、CNNによると、ニュージャージー州の裁判所では洗濯機が破裂したと訴える被害者が集団代表訴訟を起こしている。テキサス州の原告は訴状で「ガレージの壁を突き破るほど激しい破裂だった」と指摘。原告側は、サムスンが「欠陥のある洗濯機を回収し、証拠の隠滅を図った」とも主張しているという。
こうした話は当然懸念材料になる訳だが、サムスン側はこれを全否定。
 サムスン側は「一部の洗濯機で寝具や、かさばったり防水加工をした衣服などを洗う際に異常な振動が発生し、けがや物的損害のリスクをもたらす可能性がある」とする声明を発表。
通常、洗濯機が異常振動を検知すると、洗濯機は自動停止をするシステムを備えている。これは固有振動数によって決定される振動域では振動が大きくなる「共振」と呼ばれる現象で、機械そのものを壊してしまいかねないためにメーカーもこの領域を外すように設計している。
しかし、洗濯物の偏りなどといった条件によって固有振動数が変化する事となるので、どうしてもガタガタと動くような条件を排除出来ない。その為、その様な条件のでやすい使用方法は、メーカーが注意喚起をしているのが実情である。

サムスンが出した声明はそうした何処のメーカーも出しているテンプレート的な話に過ぎず、実質「うちに責任はありませんよ」と言ったも同然である。

しかしこの話はそもそもおかしいのだ。
共振現象は確かに洗濯機自体にダメージを蓄積するほか、床や壁などを損傷しかねない話ではあるが、原告側の言うような「床を突き破った」り「発火」「破裂」「爆発」したりの原因とは成り得ないのである。

こういったスカした対応をしている理由は、サムスン電子の基幹事業が家電ではないからだろう。
しかし、スマホに関しても我関せずと言う態度を貫いてきたのも又事実。
これまでも定期的にサムスンのスマホは爆発を繰り返してきた。
しかし、これらに対してサムスンは冷淡な態度を採り続けた。曰く「サードパーティー製の充電池を使ったのが悪い」「充電器が悪い」「悪質なデマだ」などなど。


しかし今回は流石に、販売を始めたばかりの超目玉商品から出火し、大規模リコールを行って誠実に対応したように見せかけたにもかかわらず、交換したスマホまで爆発してしまった。
つまり、言い訳の出来ないレベルの事態を招いているのである。

とはいえ、この事態がサムスン電子そのものに大きなダメージを与えるか?というと、ダメージはあるだろうがサムスン全体で見ると未だリカバーできるレベルだろう。
スマホ事業単体でも本年度で6兆ウォン程度の営業利益が出ているようなので、ここで17兆ウォンの損害を出しても、株価で17兆ウォンほど吹き飛んでも、株価は多少回復するだろうし、全体の営業利益を勘案すれば赤字に転落するレベルでは無いだろう。

ただ、スマホ事業自体は新しいモデルを出した所で、売れ行きは伸びないと予想される。新商品を出した場合、大きく宣伝して初速で大きく売り上げてユーザーの好意的な印象を多数引き出すことが出来れば、売り上げに貢献できる。
しかし、今回は販売して1月経たないうちに、相次ぐ出火の報告があった挙げ句に、リコール対応もお粗末であった。よって、サムスン電子の信用しのものに傷が付いてしまったわけで、S7やS7 edgeの販売にも心理的なブレーキがかかるだろうし、S8が出たとしてもしばらくの間、ユーザーは買い控える可能性が高い。

そうなると、スマホ事業自体の存続が怪しくなっていく。

そもそも多売薄利型の商売を得意とする韓国企業は、自転車操業が常である。新製品が売れなければ次なる投資も覚束ない。そして、資金がショートすればそれまでである。

サムスンのスマホはここまで悪いイメージを植え付けられてしまうと、当面の間は回復不能だろう。その間にサムスン電子の体力が温存出来れば良いのだろうが……、半導体事業にはスマホも大きく関わっているだけに、なかなか難しい相談となりそうである。

長い目で見るとサムスンの存続は、起死回生の一打が出ないと怪しいかも。


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コメント

  1. サムスン1社で韓国GDPの2割ですから、韓国はまずはこの経済構造を変えねばなりませんね。
    日本も他人事ではありません。トヨタ自動車を例に出すとトヨタ単体だけならGDP比4%ですが関連を含めると日本のGDPの10%を占めると言われています。ただ、日本の部品メーカーはトヨタ以外にも多数顧客がいるので仮にトヨタがこけても韓国程はダメージを受けないでしょう。

    サムスンのスマホは部品の50%以上が日本製です。韓国は早く素材や部品分野の強化をしないといけません。製品の充実は結構なことですが中身が伴わないとそれ相応のリスクを背負うことになりますからね。

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    1. 確かにトヨタ自動車を擁する愛知県にとってみれば、似たような境遇かも知れません。関連会社を含めると7割がトヨタ関連と言いますから愛知県恐るべし、いや、トヨタ恐るべしと言うべきか。

      サムスンの場合は韓国の経済に直結しますから注意深く見守っていますが、この話きな臭い噂もありますのでより大きな事になりそうですよ。

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  2. エリオット「三星電子を相変わらず信頼」
    http://japanese.donga.com/Home/3/all/27/760710/1

    ポール・シンガー率いるエリオットが、動き出している。
    アルゼンチンをデフォルトに追い込み、今年3月に大金をせしめて和解したばかりの、俗にいう禿げ鷹ファンドです。
    一般の禿げ鷹ファンドと違い、レバレッジ等を使わず、
    「破産先に投資」
    するのが特徴。
    ちょっとワクテカします。


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    1. モノを言う株主、というヤツですかね。

      現在、サムスンの株価は不可解な動きをしていますので、ハゲタカファンドが右往左往という状況に加えてコレです。
      サムスン電子の株価、良い材料が見当たらないにも関わらず、一気に下げた後、ジワジワ上がって再び下がるという展開でして。時間外取引などを使って、色々画策しているようですが、動いているのが韓国政府なのかサムスンの自社買いなのか。
      7-9月期の決算も操作した疑いがあるようなので、色々と事態は動いているのかもしれませんね。

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