2016年11月7日月曜日

日本の闇と電通の違法な長時間労働の実態

この話は、特に電通が問題という話では無いだろう。が、メディアが殊更このニュースを避けている印象は確かにある。

電通を書類送検へ 社員自殺、違法な長時間労働で名古屋、大阪など3支社も捜索

2016.11.7 10:49
 大手広告代理店の電通に勤めていた高橋まつりさん=当時(24)=が過労自殺した問題で、厚生労働省の東京労働局などは7日、複数の社員に違法な長時間労働を強制させたとして、労働基準法違反容疑で電通を書類送検する方針を固めた。
しかし、流石に強制捜査まで行ってしまうと、電通の黒い実態を報じざるを得ないのだろうな。


だが、日本の中小企業ではこうした勤務実態が罷り通っているのも又事実。
 厚労省によると、労務管理については、自殺した高橋さんが、労働組合と取り決めた労使協定で決められた残業時間(所定外70時間)内に収まるように、勤務時間を勤務表に過少申告するよう指導された疑いがある。高橋さんだけでなく、他の複数の社員にも長時間労働をさせていたと見て調べている。
残業時間70時間というのはかなり身体に負担がかかる。
これは僕自身も実際に体験しているから実感として分かるのだが、大体50時間を超えるような状況の場合、正常な労働状況とは言えない。100時間を超えると、正確な判断を下せない状況になっていると思う。正直、これらが生産性の足を引っ張っていると行っても過言ではない。
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僕が中小企業でその様な勤務状況であった時代は、まだそれほど厳しいことを言われていなかったらしいが、あるとき会社が急に「残業時間を買い取る」と言い出した。その時仕事がトラブっていたので、正直に120時間申告したら「オマエのは申告しすぎだから」ともみ消され、80時間分だけの費用が支払われた。


そして、その後は「上司の許可無く残業をしてはいけない」と言う事になったが、そもそも上司は定時でさっさと帰ってしまい、報告をするとその仕事に触れなければならないので嫌な顔をする。高い確率でトラブっているからだ。

残業時間を付けなければ文句を言われないので、タイムカードを押した後に仕事をするようになった。その後、タイムカード自体が廃止されたのにはビックリしたが、それが中小企業の実態でもある。

証拠を揃えて労働基準監督署にたれ込んでやれば良かったと思う事もあるが、まあ、今さらである。今なら自分の仕事の仕方にも問題があったとは思うしね。

とまあ、そんな経験をしたこともあるので、こうしたニュースに触れると、暗い気持ちになる。
厚労省は過去に是正勧告を2度受けながら、社員の自殺を防げず労務管理が改善されなかったことを悪質と判断。違法な長時間労働が常態化していたとみて、勤務記録などの資料を押収して、刑事事件化を進めている。
刑事事件に発展するようだが、かなり悪質な状況のようだな。流石、天下の電通サマである。
さらに、3年に男性社員=当時(24)=が過労自殺、別の30代の男性社員も25年に過労死していることが判明している。
自分の命は自分で守るべきだが、しかし、長時間労働をやると正常な判断も鈍ってしまう。


この被害者も随分病んでいたようで。
 遺族側弁護士によると、高橋さんは27年4月に電通に入社し、同年12月25日に東京都内の女子寮から投身自殺した。三田労働基準監督署(東京)は、残業が月105時間あり鬱病を発症していたと判断し、労災認定していた。
病院にかかると何でも病名を付けてしまうという傾向はあるが……、正直100時間超える労働が正常だとは僕も思えない。
亡くなった高橋まつりさんの遺族側は、月に100時間を超える長時間労働があったことや連続53時間勤務を疑わせる入退館記録、「今の業務量でつらいのはキャパがなさ過ぎる」といった上司のパワハラ的言動があったとする。
http://www.sankei.com/affairs/news/161107/afr1611070022-n1.html
完全に上司が使えない筆頭の発言をしている様だが、部下の仕事量をコントロールするのも上司の仕事なのである。「部下に仕事とをさせる」というのは、結果を出させることであって、単に業務を押し付ける事じゃ無い。
電通には1950年代に当時の社長が示した「鬼十則」という仕事の心構えがあり、「取り組んだら放すな、殺されても放すな」などの言葉が並ぶ。遺族側はこうした古い企業体質も問題視していた。
電通のこうした仕事の心構えは、共感できる部分もある。しかしそれは長時間労働を是とする話では無いのも又事実。


……日本の会社には無能な上司が多すぎる。
が、これは上司が部下を教えるスキルが無いことが問題でもある。逃げるのは恥じゃ無いぜ!


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6 件のコメント :

  1. 実質残義時間100時間超はボチボチ経験した事有りますよ、慣れと自分を騙す事が出来れば案外何とかなるモノです。
    ただふとしたことで世間一般との乖離を実感した時に一気に精神に来ますね。

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    1. そうなんですよね、案外平気なんですよ、残業をやっているときは100時間でも120時間でも。
      ただ、ダメージは精神にも肉体にも確実に蓄積されるようで、ふとしたことで体調を崩すと通常業務に戻れないというか。
      蝕まれますよ。

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  2. 山田の案山子2016年11月8日 8:55

    現在でも、製品開発の実働部隊(ソフトウエア開発・ハードウエア開発)は残業200時間/月はザラです。基礎力が不十分のまま部隊に配属された場合、1年以内に鬱病を発症します。残業時間が問題視されていますが、「思考」は自宅、「確認」は社内、社内での残業時間が少なくても自宅でのスキル維持に多くの時間を費やしているのが実情です。スキル維持に懸かる時間は実態が掴めず企業は考慮してくれません。寧ろ楽して高賃金に期待する姿勢こそブラックといえます。

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    1. 200時間/月の残業時間だと、既に仕事と寝る以外にやることが無いと言うか。
      スキルアップ時間なんていったい何処で確保すれば良いというのやらという状況になっちゃいますよね。
      仕事をやっている以上は、新しいことを積み重ねていかないと使い物にならなくなる日がやってきて、業種によってはそれはかなり深刻な話になると思います。

      諸外国でも残業時間にカウントされないだけで家に持ち帰って仕事(スキルアップ)をやるのは恒常化しているようですね。責任有る達倍になるためには色々やらなければならないとも聞きますし。

      とすると、一体何が問題なのかという話になるわけですが……。上司のパワハラ辺りは重視されるのかも知れませんね。

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  3. 山田の案山子2016年11月8日 15:12

    社員のガス抜きは重要です。工場勤務者に比べ就業時間・食事(社員食堂)・厚生は会社も留意してくれています。表題の悲劇には初期症状はあった筈で部下の「健康管理」を怠ったとしか思えません。

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    1. 上司と部下とのコミュニケーションは重要ですよね。
      この件では、上司が部下に一方的に仕事を押し付けたようにしか見えませんが、しかし、結構日本のあちこちで行われていることでもあるのでしょう。

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