豊洲問題で、盛り土しない決定をした8人に責任をとらせる方針の小池氏

いや、アホだろうこの人。今重要なの、そこ?

<豊洲問題>「盛り土しない決定」8人に責任…小池知事会見

毎日新聞 11/1(火) 17:19配信
 東京都の豊洲市場(江東区)の主要建物下に盛り土がされなかった問題で、小池百合子知事は1日、臨時記者会見を開き、過去に市場トップの市場長を務めた副知事の中西充氏を含む現職4人、OB職員4人の計8人に、盛り土をしないことを決定した責任があると発表した。処分は今後検討する。
この問題は、もう言及しないつもりだったが、予想上に混迷を極めているな。



豊洲の話は2回ほど記事にした。
2回目の記事で、僕の中では結論を出したので、余り言及することも無いと思っていた。
そして、現実的な解決策は「工期のことは忘れて市場の「安全と安心」を確保すべき」というルートだろうと言及した。

ただその具体的な内容にまでは踏み込んでいなかったので、今回は少し踏み込んでいきたい。
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先ずは問題の箇所の断面図だ。
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そして、全体構想。



この問題は、そもそも「東京都が盛り土を行ったとしながら、実際には行っていなかった」という嘘をつき続けていた事が全てだ。
盛り土は安全対策として実施する予定であったが、「盛り土」が安全対策として有効かどうか、については今のところハッキリした答えが出ていない。

豊洲市場の建設会社 提案書に「盛り土不要」

(2016/10/05 11:49)
豊洲市場の建物の下に盛り土がなかった問題で、建物の基本設計を受注した設計会社が2011年1月までに東京都に提出した技術提案書で盛り土をしない工法を示していたことが分かりました。
こうした技術提案書の存在も明らかになっているが、要は「盛り土が必要か否か」と「盛り土をしたと嘘を公表していた」問題は別なのである。
専門家の中でも意見は分かれているが、地下に空洞がある構造自体はメンテナンス上合理的なものであったという点については争いが無い
ただ、汚染対策として問題があるかは、議論がなされていない部分だ。

盛り土を行ったとして不法な工事代金を取得していたとか、そうした批判も色々有るようだが、それも別の問題である。一番大切なのは、盛り土をしなかったことで、安全性が担保されなくなったのか、或いは問題無いのか、という判断である。



問題が無いのであれば、ゴチャゴチャ言わずに、移転を進めるべきだし、問題があるのであれば、対応策を検討してさっさと次に進むべきだ。
今必要なのは、犯人捜しに汲々とする事では無いし、そもそも「盛り土無し」の決定をした人間を処分することでも無い

構造的な話をするのであれば、海面のレベルから上に砕石層を作っている。汚染水が上がってくるか否かは、海面のレベルによるので、海面より上であれば水自体は上がってこないハズ。

では、何故、地下ピットに水が溜まっていたのか?

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どうやら、この水は地下水であると言う結論が出ていたようだが、その原因は雨水が地下に入って、地下水位を押し上げたのでは無いかと推測されている。まあ、割と現実的な理解だろう。



さて、その地下水の汚染度なのだが……。
食品や飲料水に定められている基準値も同じだ。動物実験によって一生涯の間毎日摂取し続けても毒性の出ない「無毒性量」が決められ、かつ、人間には動物の無毒性量の100分の1が基準値として採用されているという。
■ミネラルウォーターにしても大丈夫
 驚くのは、水道水に要求される安全基準の例だ。重金属の含有量など、水道水の満たすべき基準項目数はミネラルウォーターよりも多い上、
〈数値自体も、たとえば鉛やヒ素などに関しては、水道水の方がミネラルウォーターより5倍ほど厳しい。豊洲市場の地下水のヒ素も、水道水としては不適格だが、ミネラルウォーターなら大丈夫な水準ということになる〉
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20161101/DailyShincho_514171.html
何をもって危険とするか?が問題である。リスクコントロールの観点で定められた基準からすればNGなのだろうが、水道水としては適さぬまでも、飲用しても問題無いという。

福島第1原発の汚染水も似たような話があったな。浄化しても海に流せないと。



じゃあ、地下の汚染が上がってくるって話はどうなっちゃったのさ!!

地下水がアルカリ性だったとか、ベンゼンが含まれていたとか大騒ぎしていたが、実のところ基準値としては問題無いレベルだという。

地下水が溜まっていたことそのものは問題のように思えるが、水の危険性は無いと言う話だと、一体、汚染とは何だったのかと言う話になる。

もちろん、盛り土をしましたと言って工事代金を支払っていたのであれば、それは問題だし、盛り土をしました!とサイトに公表し続けていた東京都の担当者やその上司の問題はあるだろう。だが、もともと盛り土無しで発注していたなら、工事代金云々って話は何なのだろう、と言う話になりかねない。
今の流れだと、予算としては盛り土の分が計上されていたようだが、発注した際には盛り土無しの設計だった可能性が高そうだ。

いずれにしても盛り土無しの決定をした人を処分するって、それはおかしくないか?科学的な根拠を元に盛り土無しの決定をしたのであれば、寧ろそれは評価されるべき話。
その上で地下水が上がってきているとすれば、それは又別の話。



この話、犯人捜しは勝手にやってくれたら良いし、全貌を解明すると言う事も大切な事だと思う。

思うが……、安全性の担保とはまた別の話だ。

安全性が担保されれば、移転は進められるべきで、ギャーギャー騒ぐことでも無い。
この問題にいつまでも時間を割いていられるほど、東京都も暇では無いハズなんだが。




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コメント

  1. 山田の案山子2016年11月2日 1:52

    建築屋ではないのですが、地下空間をメンテナンス・・・・とするには排水設備無く、配管状況はメンテナンスを意識したものではありませんね。また、新幹線の基礎工事では地中梁が採用されています。別の理由があり後からの言い訳にきこえるのですが・・・。

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    1. そうですね、詳しい状況まで確認しているのでは無いのですが、見て得られる感想としては無駄に広い空間、と言えるかも知れません。

      実際の狙いは、盛り土するよりもコストが安い、というモノであった可能性もあるでしょう。
      ただ、今回の話は、移転可能かどうかの問題を捉えるべきで、最初に解決すべきは、現状の構造で汚染の問題はどうなのかを精査する事だと考えています。
      犯人捜しはやって頂くのは結構ですが、それ程急ぎでは無いハズ。
      そもそも、盛り土しない決定をした者を処分というのがどうにも納得いきません。

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