韓国とのGSOMIAはスワップ協定とバーターとの噂

言語道断な話ではあるが、こうした噂が出回るだけの理由はある。

岸田外相 日韓機密情報協定の署名手続き急ぐ考え

11月15日 10時57分
岸田外務大臣は記者団に対し、韓国と安全保障上の機密情報を共有するための協定について、「北朝鮮の核、ミサイル問題への対応を考えても、日韓の協力は大変重要だ」と述べ、正式な署名に向けた手続きを急ぐ考えを示しました。
日本と韓国との軍事情報包括保護協定(GSOMIA:General Security of Military Information Agreement)はこれまで幾度となく浮かんでは消え、浮かんでは消えてきた。



GSOMIAというのは「同盟国など親しい関係にある2国或いは複数国間で秘密軍事情報を提供し合う際に、第三国への漏洩を防ぐために結ぶ協定」である。
日本はアメリカとだけGSOMIAを結んでいるが、アメリカは60カ国以上の国との間でGSOMIAを結んでいる。当然、アメリカと韓国との間にもGSOMIAは結ばれている。
日本と韓国とがGSOMIAを結ぶことについては、アメリカが強く求めているという背景もあるのだが、日本にとってどのようなメリットがあるのか?というとこれがハッキリしない。
過去にも何度かこのブログでこのネタについて取り扱ったことがあるが、日韓のGSOMIAは何度もダメになっている。
最初に締結しようとしたのは2012年。
日本とアメリカとがGSOMIAを締結したのが2007年である。アメリカにとって、極東防衛の要としている日本と、共産党勢力の防波堤と位置づけられる韓国は、防衛ラインとしては非常に重要視していて、最前線を韓国、そのバックアップを日本という位置づけにしてある。
となると、当然ながら日本と韓国との間でもGSOMIAを締結して貰わないと、アメリカとしては色々支障が出てくる。

何しろ、トランプ氏を始めとしてオバマ氏ですら東アジア地域の防衛ラインを縮小しようと計画していて、日本にその一部の機能を担って貰うつもりでいるのである。

となると、日本が自前で防衛ラインを構築するためには、韓国からの情報、いや、現状、正確には在韓米軍からの情報は生命線だと言って良い。
ただ、問題は有事作戦統制権をアメリカから韓国に移管し、在韓米軍を店じまいした後は、日本と韓国とで連携を取れないと防衛ラインとして機能しないという問題が生じてしまう。
折角、THAADを配備してデータを収集する計画を構築しているのに、これが無駄になる可能性が高いのである。

ところが、韓国世論は「日本に情報を渡すなんてとんでもない」という感情的な声が一般的(従北勢力から発信されていると言われているが)なので、2012年の協定締結1時間前にドタキャン。

その後も幾度となく話が持ち上がっては消えている状況である。
日韓両政府は、安全保障上の機密情報を共有・保護するための協定=GSOMIAをめぐって、14日に実務者による協議を行い、具体的な内容で実質合意しましたが、パク・クネ(朴槿恵)大統領の知人や側近らが逮捕された事件の影響で、韓国側の手続きが順調に進むか懸念する声もあります。
朴槿恵政権になってからも、この話は幾度か持ち上がっては消えているのだ。



岸田氏は、こんな事を言っている。
これに関連して、岸田外務大臣は閣議のあと記者団に対し、「北朝鮮の核、ミサイル問題への対応を考えても、日韓の協力は大変重要で、政府としては、安全保障分野での協力をさらに進めていきたい。できるだけ早期に署名できるよう努力を続けていきたい」と述べ、韓国側の対応を見守りつつ、正式な署名に向けた政府内の手続きを急ぐ考えを示しました。
これだとメリットがあるのか無いのか分からない状況だな。
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では韓国政府が説明する内容はどうかというと、日本にとっては韓国からの情報は以下の点がメリットだという。
  • 脱北者など北朝鮮の人的情報
  • イージス艦、グリーンパイン・レーダーなどによる北朝鮮のミサイル発射情報
  • 衛星写真・傍受解析情報
とんだお笑いだ。



1つずつ行こうか。
まず、人的情報だが、従北勢力の偽情報が入り交じるために、韓国からの情報は極めて当てにならないと言われている。参考になる部分が無いとは言わない。が、重要な比較情報として利用できる精度は無い。

次にレーダー関連の状況だが、現状では北朝鮮からミサイルが発射された場合に、頼りになるのは米軍からの情報であり、韓国からの情報はかなり精度が悪いと言われている。
このブログでも紹介しているが、グリーンパイン・レーダーは故障ばかりだし数も足りない。イージス艦もドッグに入っている方が長く数も足りない。あてに出来る状況では無いのだ。実際に、韓国軍が北朝鮮から発射されたミサイルを見失ったニュースも報じられていたが、日本もアメリカもこれを捕捉し続けていた。

日本のレーダーでは発見できなかったケースもあったが、ほぼ、北朝鮮のミサイル発射を韓国軍がいち早く察知したケースは無いと言っていい。
衛星写真や傍受解析情報も、韓国の保有する衛星数は極めて少ないし、軍事偵察衛星は保有してすらいない。傍受といっても、韓国が保有する機材がこれまた……。まあ、敢えて言及するまでもないだろう。



敢えて言えば、韓国版イージス艦やAEW&Cとリンク16の情報共有をするというメリットがあるのだが……、イージス艦については前述通りだしAEW&Cもまともに飛行出来るのは1機のみと極めて残念な状況にある。

つまり、日本側にメリットはほぼ無いのだ。
GSOMIAが締結されれば、米国を経ることなく韓日間で情報を「直取引」することができ、共有情報も北朝鮮首脳部の動向など北朝鮮情報全般に拡大される。米国のオバマ政権が任期終了前に韓日GSOMIA締結を強く望んだことも、韓国側が急ぐ理由とみられる。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/16/2016111600952.html
結局、アメリカ側の意向、ということだな。



ところで、韓国政府としてもこのGSOMIA締結には及び腰になる理由がある。
これが韓国の国民感情だ。

GSOMIAを日本と締結すれば、ただでさえ支持率ががた落ちのクネクネは、もはや弾劾待ったなしである。窮地にあって反日エンジンを噴かせない理由もそこにある。

韓国政府としても「成果」が欲しいのだ。

官房長官 日韓の通貨スワップ協定再開に前向き

11月11日 20時20分
菅官房長官は11日午後の記者会見で、日本と韓国の関係悪化などを背景に去年終了した、緊急時に通貨を融通し合う「通貨スワップ協定」について、「韓国側から要請があれば、わが国として応えていくことが国益にも資する」と述べ、再開に前向きな考えを示しました。
そこで出てきたのが日韓スワップ協定である。

このブログではお馴染みで、もはや説明する必要も無いほど片務的な「スワップ」の意味を間違えていないか?という話なのだが、根強く出ては消え、又このタイミングで出てくる背景には、韓国経済が窮地にあって財閥系も青息吐息な現状で、何とか援護射撃が欲しいという本音が下敷きになっている。
要は、安全通貨と言われている日本の「円」の信用と、ドルが欲しいのである。



菅氏の精一杯の抵抗だと思われる「韓国側から要請があれば」の下りだが、普段ならば麻生氏が出てきて、「要望があれば考えるよ」というフレーズを繰り返す。つまり、お断り路線だ。
ところが、菅氏が表に出てきて麻生氏が引っ込んでいる事を考えると、どうもこの話、自民党内でもきな臭い状況になっているようだ。

韓国通貨スワップ再開要求に自民・片山さつき氏「いますぐは意味なし…『戦略的カード』として使うべき」 (1/2ページ)

2016.11.14
 韓国が求める日韓通貨スワップの再開について、自民党は9日、外交・経済連携本部・国際情報検討委員会合同会議を開いて声明案を検討した。韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が友人の国政介入疑惑などで窮地にあるうえ、慰安婦問題をめぐる昨年12月の日韓合意を韓国側が履行しないこともあり、多くの議員から反対論が相次いだという。
 「いますぐにスワップを再開しても意味はありません」
 自民党政調会長代理および国際情報検討委員会委員長代行を務める片山さつき参院議員はこう言い切った。
片山さつき氏からして、この状況である。普段ならば「カード」としてもあり得ないというんじゃないですかねぇ?
この際僕もハッキリ言うが、日本としては韓国とスワップ協定を結んでも「何の意味も無い」のである。



韓国が普通の国であれば、スワップ協定の意味を理解して、「経済的にも日本の庇護下にある」と恩義に感じてくれるが、韓国はそういう国では無いのだ。断じて無い。

日韓通貨スワップはドルで?「慣例に従って規模を決定」=韓国ネット「なんでまた日本?」「そこまで切羽詰まっているのか」

配信日時:2016年10月24日(月) 20時20分
2016年10月24日、韓国経済によると、韓国企画財政部のソン・インチャン国際経済管理官(次官補)は同日、「日韓通貨スワップ協定は慣例に従えば大きな問題はないだろう」とし、「自国の通貨を預けてドルで借りるのが原則だ」と述べた。
ドル建てでスワップ協定を結べとかワガママを言い出した辺りで、それを察することが出来るだろう。意味不明じゃ無いか。日本と韓国とで結ぶスワップでドル建てだぜ?
 
日本が窮地に陥ったときに韓国がドルを貸してくれるかというと、そんな可能性はゼロだ。「自国の通貨を預けて」って、ウォンのようなゴミを貰ったところで日本に何のメリットがあるというのか。



韓国のネットユーザーの反応にもあるが「なぜ韓国から提案した?」と、それが韓国の常識なのである。

韓国は上、日本は下。だから、日本側からお願いするのが当たり前だと。似非儒教の蔓延する韓国では、目上の者は絶対正義であり、「何をしてもいい」という認識になる。よって、日本が上などと言うことがあってはならない。同格でもNGだ。

過去に結んだ日韓スワップ協定も、日本には何のメリットも無いのに、「日本側から提案したことになってる」というから恐ろしい。

え?アジア経済の安定のため?
ダンピングを繰り返して経済を破壊している支那や韓国を抱えて、何が「アジア経済の安定」か誰か教えてくれないか?

GSOMIAはアメリカのため、スワップ協定は韓国のため。あれ?日本にはどういう利益が得られるんだ?

GSOMIAはまだ、今後、韓国軍が心を入れ替えてレーダーを充実させるようなことがあれば、ある程度意味も出てくる気はするが(THAADを配備した後、在韓米軍撤退の際にレーダー関連を残していくという計画はあるかもしれない)、スワップ協定に救いは無い。

絶対これを許すべきでは無い。バーターだという噂もあるが、それは日本に得るものがあってこそだろう?え?アメリカの覚えが良くなる?
いや、アメリカにも韓国にも尽くしに尽くしてきたじゃ無いか。もう、イイカゲンにしろと。

百歩譲ってアメリカとの関係が良くなる効果が期待できるとしても、韓国とは「ナイ」わ。



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コメント

  1. 虎ノ門ニュースで、青山参議院議員がバラしてましたね。自民党部会に出席した財務官僚、外務官僚はスワップに、もはやイケイケの状態だとか。韓国に恩を売っとくんだ~と。利権があるのか、トラップに係ってるのか....

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    1. ああ、青山さんお怒りでしたねぇ。
      何がスワップだと。

      利権と言うよりは、安倍さん特有の「現時点で得を取れ」という手法で考えれば、よりアメリカ側に恩が売れる可能性が高い方を選んだという事かも知れません。
      ロシアとの交渉が微妙に功を奏していれば、或いはと思ったのですが、ロシアはロシアで強かですから一筋縄ではいかないのでしょう。

      筋を通すならば日韓合意からおかしいと、青山さんお怒りですからねぇ。この辺りは理解出来る話です。

      が、政治力学が絡むともはや魑魅魍魎の世界ですから。

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  2. 山田の案山子2016年11月16日 16:09

    意図してるのはスワップだが麻生さんが首を縦に振らず苦肉の策で米国の仲介でバーターが真相? お隣へのスワップ期間は基本的に「1年」ですから損得は・・・・?? 「活かさず殺さず」がちょうどイイのかも。

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    1. このバーター説の欠点は、日韓スワップでドル建てにすると、アメリカが被害担当になるわけですよ。そんなことをアメリカが許すはずも無いわけで。

      じゃあ円建てがアリかというと、それにしたって日本にメリットが無く、アメリカにとっても旨味がない。韓国だって困ると。これ、何処も得をしないんですよね。

      いずれにせよアメリカに話が通ってないと日韓スワップなんてそもそもあり得ない話なんですが、アメリカはともすれば韓国を為替操作国に認定する動きが。
      「信用」だけ高く売りつけようという筋だとすると、スワップ発動に重い枷を付ける辺りが落とし所かもしれません。

      それでも僕はやるべきでは無いと思いますけど。

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