AIIBは設立から1年経ったが、本格稼働は未だ

いつになったらバスは発車するのか。

AIIB、25日で設立1年=本格稼働には時間

(2016/12/24-15:58)
 【北京時事】中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)が25日、設立から1年を迎えた。「参加すべきか否か」の論争を日本で巻き起こすなど、世界的に注目を集めた新たな国際金融機関は、アジア開発銀行(ADB)など既存機関の助けを借りて、そろりと船出した。ただ、本格稼働にはまだ時間がかかりそうだ。
こうした大掛かりな組織が動きが遅いというのは、ある意味仕方が無いのかも知れない。だが、色々問題を抱えての船出という状況はなかなか頭が痛い話だろう。

日本とアメリカが参加を見送っているAIIBだが、来年はどうなるか分からない。少なからず、トランプ氏の動きがもう少しハッキリしてこないと何とも言えないからだ。
ただ、トランプ氏は実業家なのでAIIBに一枚噛む可能性はある。

で、そのAIIBが優良物件か?というと、かなりヤクい組織である事は明白である。何しろ、総元締めは支那、拒否権も唯一支那のみ。「支那による支那のための組織」と公言して憚らないのだから、これに加盟する国の常識を疑ってしまう。
……が、現時点で100カ国ほど加盟しているというのが公式見解。

AIIB参加100カ国へ 新たに30カ国、ADB追い抜く 金立群総裁「近く日本人を幹部任命」と日米切り崩し

2016.6.1 19:43

【上海=河崎真澄】中国主導で57カ国が創設メンバーとなって設立されたアジアインフラ投資銀行(AIIB)の参加国数が、年末までに100近くに増える見通しになった。
スゴイ話だな。
一方で、職員は北京本部で働くメンバーですら90名に満たない数で、人材も不足しているのだとか。AIIBは世界各国が参加しているけれど、理事が常駐すること無くメールでやり取りが基本というのだから、実質上この90人で回しているという事になるだろう。
職員数は最終的に700人規模に増やす計画とされるが、AIIBによると、北京の本部で働く職員は現在90人にも満たない。
支那は、人間だけは多いから直ぐに人は増やせるよ!ヨカッタネ!!


ところが、人を簡単に増やすわけにはいかない事情もある。
 日米が率いるADBや、世界銀行など既存機関との協調融資が多いのが特徴だ。「経験豊富で融資候補リストも持っている先輩格の機関に、お膳立てをしてもらっている状況」(国際金融筋)で、独り立ちは容易でない。
世界各国から出資金を募って、目標の1000億ドルのうち5割が集まっているとされているが、現実的には運転資金が足りない。

何しろ、AIIBの発行する債券は格付け無し。つまり、信用無しのレッテルを貼られている。
まあ、無理も無い話だが、韓国が国債格付けで「AA」を付けられているからと言って、ハードカレンシーを持っているわけで無し。韓国一国がAIIB債を受け入れたところで意味は無い。
そして、韓国人はAIIBの副総裁だったが、いつの間にかクビになっている。AIIBが現金を調達するのには苦労するのだろうね。


更に、その活動実態だが……。
 AIIBが第1弾案件の一つとして1億ドル(約117億円)を融資。地元住民は「病院や市場がある都市へのアクセスが良くなる」と期待を寄せた。ただ、現地当局によると、工事を受注したのは中国の建設会社で、現場には約300人の中国人の技師などが派遣される予定だという。
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/161226/mcb1612260500013-n1.htm
金は出されるが、受注するのは支那の企業。働くのは支那人である。
この道路は中国西部からインド洋へ抜ける「中国・パキスタン経済回廊」の一部となる。中国が各国との連携強化を狙う現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」に沿った事業であることも選定理由だとみられる。
そして、選定された理由もご覧の通り支那の都合だ。


結局、この話は何処まで行っても支那の為の話ではあるが、しかしそれでも参加国に恩恵があるのならばAIIBの存在価値はあるのかも知れない。

しかし、ADBにしても出資国が何らかの利益が得られない状況では、資金捻出は覚束なくなる事請け合いである。だからこそ、しっかりとした審査がなされて、実利が多少なりとも出る様な形を採っているらしい。

ところがAIIBにはそれがまるで無い。

支那が一方的に利益を得て、支援を求めた国ですらインフラが整備される以外のメリットが無いのである。
インフラがタダで手に入ると思えば、素晴らしいじゃ無いか?と思う人も多いとは思うが、しかし、現実はそれ程甘くは無い。
現実的に、国際支援の多くは無駄になっているのである。インフラだけ造って、ハイさよなら。でも、その品質は……、という未来は容易に想像が付く。支那がかけた橋が落ちたなんて事例も既にあるワケで。



本格稼働する前にAIIBが消え去るという話も、チラホラ聞くが、多分支那の威信にかけて潰さないだろうとは思う。

ただ、AIIBが潰れない為には、アメリカか日本の参加が不可欠。いや、EUが主体になって話を進めるのでも何とかなるかも知れないが、EUはかなり不安定になってきているので、EU参加国単位でAIIBに加盟はあってもEUとして参加と言うことは考えにくいだろう。
そうなると、支那の人民元がハードカレンシーになって、国際的な信用を獲得できるまでは(前段は既に実現したが、後段は未だに怪しい)実現は出来なさそうである。

支那の場合、あっと驚く斜め上の解決方法を提示する可能性はあるが……。



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コメント

  1. AIIBに関しては、なりふり構わず投資して大量の焦げ付きが出ることを期待してたのですが思いのほか慎重ですね

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    1. 慎重ですねぇ。
      なりふり構わず突っ込むのは、支那の様式美ではありますが、それをやるだけの金すら無いのかもしれません。
      まあ、身長になって頂けるに越したことはありませんが。

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  2. バスを発進させようにも最初のバス停にたどり着く分の燃料すら怪しいですからね。
    中国も米国債をガンガン溶かしている様子なのでここで資本の大量投入は難しいでしょうし。
    大体最初の案件からしてインフラ整備とは聞こえが良いですが中国のインド洋方面進出の為の道路整備とは・・・
    日本が参加する意義は尚更有りませんね。

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    1. かなりの量の米国債を溶かしているという話は聞きますが……、保有していると言われている米国債がどれだけの価値があるのかがそもそもよくわからないので、外貨準備高云々と言われても、イマイチ信用する気になれませんね。
      日本は、今年も様子見で良いかと。

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  3. 山田の案山子2016年12月27日 16:28

    債務保証やってくれるバカ待ちなんでしょ。

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    1. 債務保証といっても、焦げ付き必至ですから。

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