2016年12月2日金曜日

韓国軍がアイアンマン計画を推進

アレ本気だったのか……。

時速10キロで移動 筋力増強ロボット開発へ=韓国軍

2016/11/28 14:36
【ソウル聯合ニュース】韓国の防衛事業庁は28日、2020年までに200億ウォン(約19億円)を投じ、国防科学研究所(ADD)やLIGネックスワンと「複合任務用着用型筋力増強ロボット技術」を開発する計画を明らかにした。
え?10km/hって早いの?遅いの?



成人男性の平均的な走る速度は概ね歩くスピードの4倍、つまり、歩くスピードが4km/hなので、16km/hくらいのスピードだと言われている。

じゃあ、10km/hが早いのか?というと、戦場における歩兵の荷物を考えればそれなりに早いのだろう、という結論になる。だが、かなり微妙だな……。

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記事にも説明があり、最大70kgの重さの品物を持ち上げて移動出来るし、40kgの荷物を背負って時速10km/hで走ることもできる、となっている。

ちなみにだが、こうした電気式の倍力装置を組み込んだスーツというのは、当然ながらバッテリーの駆動時間が問題となる。どの程度の消費電力で、どれだけの時間使えるのか、と言うことだ。
最新の電池を使うかはともかく、今ある技術でと言う事であればリチウムイオン系が筆頭だろう。だが、そうすると安全面での問題と、重量の問題が出てくる。


安全面に関して言えば、サムスンのスマホを爆発させるくらいの安全性が確保されているので問題無いだろう。
重量面で言えば、40kgもマージンがあるのだから、多分、大丈夫だ!
ちなみに、プリウスに積んでいるバッテリーが40kg、アクアのバッテリーが29kg程度だ。軽量化を目指してリチウムイオンポリマーを採用すれば、もうちょっと軽くなるとは思うが、10kgを切るのは大変だろうねぇ……。いや、何時間も走ることを想定するからダメなのかな?例えば、5kgくらいのバッテリーを積めば3時間くらいの連続運用がイケる?

注:米LM社のHULCは1.6kgの専用バッテリーで2時間運用可能なんだとか

つまり、こうした人間の動きをサポートする機械のネックとなる電池の重量の問題を克服しない限りは、制式採用は困難だと言う事になる。

え?40kgの荷物の中にはバッテリーの重さは含まれないに決まっている?

まあ、そうかも知れない。
だが、そこは韓国である。得体の知れない計算方法を使っていることは間違い無いだろう。

こうした筋力増強形のスーツを開発すること自体は悪くないと思うが、それよりもこっちの方を進めた方がマシだと思うぞ。
以前紹介したこの記事には「アイアンマンスーツ」を開発するとしていた。
今回のこの記事と、以前紹介した記事は方向性が違うっぽいのだが、アレもコレもというのは余り宜しくないだろう。。



多分、先に紹介した「戦闘服」というのは特殊部隊用で、こっちの筋力増加型のスーツはどちらかというと一般歩兵向きなのかもしれない。

でも複数の戦闘用スーツを個別に同時に開発するのは無駄が多い気がするし、開発費が行方不明になることは避けられないぞー。
 同庁は「将来の戦闘環境は兵士が携帯する個人火器など戦闘装備が増え、作戦領域も広がる」と説明。その上で、「こうした環境で筋力増強ロボットは任務遂行能力の向上に大きく寄与する」と強調した。
戦闘装備を増やすために筋肉増強服を開発する、まあ、方向性としては各国が努力している分野ではあるので、間違いじゃ無いとは思う。

ただ、どこのスプリガンだという話で、そうそう便利なスーツが開発出来るとも思えない。韓国国内でオリハルコンでも見つかったのだろうか?



ちなみに、アメリカでも確かにこの手の研究は色々進められている。TALOSというパワードスーツが2014年に試作完成、2018年運用開始とか言われている。
 米陸軍の特殊作戦コマンド(SOCOM)は2013年、「TALOS(Tactical Assault Light Operator Suit=戦術的襲撃用軽装操縦者スーツ)」を企業や大学などと共同で開発中だと公表した。
http://www.sankei.com/premium/news/151213/prm1512130021-n1.html
情報を盗んで劣化コピーは韓国のお得意分野だが、安全に造る能力が欠如しているところが何とも……。
そういえば、複合型小銃「K11」は、その重さがネック!とか言っていたな。重さを解決する為にパワードスーツ開発しました、とかいう展開ならなかなか面白いが、K11は暴発する癖があるから、重さの方の問題を解消できても、先は長いんだな。




開発費用が200億ウォン(約19億円)というレベルである時点で、お察しということだろう。

カッコイイのが出来ると良いな!……恰好だけは、多分。
追記
文中で2013年の記事のとは別モノでは無いかと言及したのだけれど、どうやら同じものっぽい。

韓国軍、「アイアンマン」軍装備を4年以内に開発

2016年11月29日07時43分
軍当局が将兵の戦闘力と生存力を高めるための「アイアンマンプロジェクト」に着手したと28日、明らかにした。軍当局は2020年代後半までにさまざまな先端装備普及を通じて将兵をロボット水準にする計画だ。
最初の段階として防衛事業庁は将兵の長距離高速機動を助けるロボットを開発することにした。このロボットは小さな力で走ったり歩くことができる下肢筋力増強用だ。速く走ることができ、長時間を歩いても疲労をあまり感じない。自動車のドアやトランクを開閉する時の原理を適用した。
中央日報に、同じものを紹介する記事があったのだが、それによれば2013年の「陸軍スーパー甲冑」の延長線上にあるもの、と言う前提で記事が書かれていた。
ただ、気になる部分も多い。
速く走ることができ、長時間を歩いても疲労をあまり感じない。自動車のドアやトランクを開閉する時の原理を適用した。
自動車のドアやトランクって、ダンパーのこと?
油圧ダンパーを仕込む倍力装置のアイデアは色々見たことがあるんだけど、それだと複雑な動きに対応できないから、単に重くなるだけで殆どメリットが無いんだよね。

アメリカのHULCと同じ路線で開発を進めるのかとも思ったけど、そうでも無いらしい。
まあ、出来上がってきたものに期待、ってところですか。



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2 件のコメント :

  1. あるけむ(R.K.M) @fwbc19652016年12月2日 16:39

    韓国の「アイアンマン」が、どのような装置を想定しているかは、よく分かりませんが、日米では(民間向けに)開発が進んでいるようですね。

    「TALOSというパワードスーツ」の産経記事にも出てくるサイバーダインの下肢支援タイプは導入が始まっているようです。
    参考)AviationWire「羽田リムジンバス、ロボットスーツ「HAL」導入 荷物搭載で腰の負担軽減」ttp://www.aviationwire.jp/archives/105490
    >東京空港交通が導入したロボットスーツは、サイバーダインが開発
    >した「HAL作業支援用(腰タイプ)」
    (中略)
    >3つのボタンで操作でき、重さはバッテリー込みで3キロ。連続3時間
    >使用でき、装着したままバッテリーを交換できる
    ただ、サイバーダインは、筑波大学発ベンチャーなんですよね...

    自衛隊のパワードスーツについては、産経の記事がありました。
    ソース)産経「ついに自衛隊が「高機動パワードスーツ」を導入へ…韓国でも戦闘ロボット計画を打ち出すも世論は猛反発」
    >防衛省発表のイメージ図をみても、現在民間企業が開発している
    >お年寄りのリハビリ用や農作業用として実用段階に入りつつあるもの
    >と似た形。両脚の外側と腰に装着するタイプで、民間用よりも防塵・
    >防滴性能を向上させるなどのヘビーデューティー仕様になる。

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    1. TALOSの記事は何処かで見ましたね。

      自衛隊の「高機動パワードスーツ」は重量物の運搬を前提に考えられるもののようで、方向性としてはより現実的なように思えます。この手のものは実際に運用してみないと使い勝手などが分からない事も多いでしょうから、目処が立ったら実戦投入を急ぐべきかと。

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