2016年12月20日火曜日

トルコでロシア大使がテロリストに撃たれて死亡

いや、これ、ヤバイでしょう。

トルコ・アンカラで露大使が警官に撃たれ死亡

読売新聞 12/20(火) 1:55配信
 【カイロ=倉茂由美子、モスクワ=畑武尊】トルコの首都アンカラで19日、ロシアのアンドレイ・カルロフ駐トルコ大使(62)が男に銃で撃たれ、死亡した。
まさかロシアが黙っているわけも無いし。



歴史を紐解いてみると、第一次世界大戦の引き金はサラエボ事件(1914年6月)で、オーストリア=ハンガリー帝国の皇位継承者が、サラエボ(当時はオーストリア領)を視察中にボスニアの青年に暗殺されたことにより、戦争に発展している。
では、第二次世界大戦はというと、ドイツの軍事作戦、ポーランド侵攻(1939年9月)が引き金になったとされている。

他国の大使を暗殺することは、宣戦布告と同義であると言われ、非常に危険な行為だ。
 トルコ国営アナトリア通信などによると、カルロフ大使は19日午後7時(日本時間20日午前1時)頃、市中心部で開かれた写真展「トルコ人が見たロシア」の開会式に出席。スピーチの最中に、背後から複数箇所を撃たれ、病院に搬送されたが、死亡が確認された。男はその後、警官隊に撃たれて死亡。このほか、3人が負傷した模様だ。
ロシアとトルコとの間にきな臭い空気が流れているのは事実で、去年はロシアの爆撃機が撃墜されている。

トルコ軍がロシア戦闘機を領空侵犯で撃墜と ロシアは侵犯否定

2015年11月24日
ロシア国防省は同日午前、シリア北部でSu-24攻撃機が高度6000メートルで飛行中に地上からの砲撃を受けて墜落したと確認した。インタファクス通信によると、国防省は「パイロットの状況を確認している。初期情報によると、自力脱出したようだ」と説明。さらに、「飛行機は常にシリア上空を飛行していた。客観的な記録が残っている」と領空侵犯を否定している。
この際には、「領空侵犯」の言い訳ができたが、今回は言い訳不能な事態だ。



いや、前回も大概ではあった。
トルコ側がロシア軍の爆撃機を撃墜した上で、救出に向かったロシア軍ヘリも攻撃をして破壊している始末。

その報復として、ロシア軍がトルコの救援車列を空爆したと。

前回も、戦争一歩手前という状況ではあったが、今回は……。

いや、でも、そう言えば韓国の狂人がアメリカの大使を暗殺しようとしたけど、お咎め無しだったんだっけ。
いやいや、アメリカが韓国に対する態度を「冷遇」そのものに変えていることを考えれば、影響はあったと考えるべきだろうね。



さて、本題に戻そう。
ankala-andrey-karlov-shooting
暗殺されてしまったがロシアのアンドレイ・カルロフ駐トルコ大使だが、美術館で行われた写真展の除幕式でスピーチの最中に背後から撃たれたようだ。
ソーシャルメディアに出回った映像の中で、銃撃した男は「アラー・アクバル(神は偉大なり)。アレッポを忘れるな。シリアを忘れるな」と叫んでいた。シリアの要衝アレッポは、反体制派が約4年にわたって東部地域を支配していたが、アサド政権がロシアの助けを借りて奪還していた。
男は銃を振りかざしながらトルコ語で「死のみが私をここから排除できる。この抑圧に加わった者全員が1人ずつその代償を負う」と叫び続けた。
http://www.cnn.co.jp/world/35094004.html

この事態に、ロシアとトルコはどう対応したかというと……。
ロシアのプーチン大統領はテレビ演説で大使の射殺について、「ロシアとトルコの関係正常化を妨害し、ロシアとトルコ、イランなどの各国が後押しするシリア和平プロセスを妨害することを狙った明らかな挑発」だと述べ、外交施設の警備を強化すると表明。「この殺人に対して我々が取るべき唯一の対応はテロとの戦いを強化することだ」と語った。
ロシアの大統領プーチン氏は「テロとの戦い」と表現した。
トルコのエルドアン大統領も同日、テレビを通じて「トルコとロシアの関係正常化を妨害しようとする挑発」との見方を示し、「この攻撃で彼らが達成しようとした期待は全て無駄に終わり、決して実現しない」と強調した。
一方のトルコの大統領エルドアン氏は「挑発」とした。何れもテロリストのせいだと言う方針で決定したようだ。



トルコは、殺人犯を射殺してしまったようなので、事件は闇の中に葬り去られる事になりそうだが、この一件、見た目通りの流れで終わるのかは非常に心配だ。

何しろ、今回が初めてというわけでも無い。
「テロリストのせい」ってことにしちゃったが、ロシアがこの機会を逃すはずも無い。

ロシア大使暗殺を強く非難=「容認せず」と米

【ワシントン時事】米国家安全保障会議(NSC)のプライス報道官は19日声明を出し、トルコでロシアのカルロフ駐トルコ大使が射殺された事件について「強く非難する。外交団メンバーへの凶悪な攻撃を容認しない」と表明した。
最近、国際社会で影が薄くなりつつあるアメリカもお怒りだが、今のところアメリカは完全に蚊帳の外である。

そして、「警官が暗殺」というインパクトのある言葉を使っているメディアが多いのだが、これは、犯人が建物に入官する際に警察の身分証明書を提示していたことによるもののようだ。
「元警官」という報道もあるようだが、辞職する際に身分証明書は返すのが一般的なんですがね。
犯人
この犯人は一体何者なのか?
そして、この後どうなっていくのか。

ロシアはこれを口実にシリアに空爆を行うか、或いはまた別の行動をとるのか。とにかく何らかの報復行動には出ると思われる。ただ、トルコをそのままという事にはならないような……。

下手したら戦争沙汰になりかねない案件だけに、注意深く見守りたい。



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6 件のコメント :

  1. そう言えば日本の大使にコンクリートブロックを投げつけた犯人に執行猶予を与えて野に放ちあまつさえは英雄に祭り上げた国があったような?

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    1. 某国のことですね!

      アレで問題にならないのが不思議ですが、どうなっちゃってるんでしょうねぇ。
      とはいえ、実行犯は流石に別件(米大使暗殺)で逮捕起訴されて実刑判決を受けていた気がしますよ。

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  2. 日本だと大津事件が連想されますね。

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    1. そうそう、大津事件でした。
      あれはロシアの皇太子だったような……。

      未遂に終わったことや、犯人が重罰に処されることで事なきを得たようですが、一歩間違えれば戦争突入という話でしたね。

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  3. あるけむ(R.K.M) @fwbc19652016年12月21日 4:04

    この件は、プーチンと(トルコ大統領の)エルドアンが電話会談して、共同捜査することが決まったようです。その結果次第のような気がします。

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    1. そうみたいですね。
      両国とも「テロリストのせいだ」ってことにするみたいですけど、結果如何ではちょっと分からないかなと。
      セルビアの勢力でも、何処に属しているかでかなり状況が違いますから。

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