日本、インドネシアから鉄道技術を強請られる

いやもう、鉄道は支那にお願いしろ。な。

在来鉄道高速化、日本に支援要請…インドネシア

2016年12月22日 08時54分
 インドネシアのルフット海洋調整相は21日、東京都内で石井国土交通相と会談し、ジャワ島を横断する在来鉄道を高速化させる事業構想について日本政府に支援を要請した。
このブログでも、インドネシアの高速鉄道受注に関する騒ぎは取り上げたわけだが、アレは酷かった。



簡単に振り返ってみよう。
この辺りが関連記事のリンクだが簡単にまとめておきたいと思う。

まず、前提として、日本はかねてからインドネシアの鉄道事業に関して多くの支援をしてきている。
インドネシアを走っている鉄道の多くは日本の車両だし、インドネシアの鉄道製造に関しても日本からの生産技術管理指導などを受けて積極的に製造するレベルになっている。

そして、こうした背景を元に、インドネシアの高速鉄道事業計画が発表されたとき、インドネシアから真っ先に打診があったのは日本だった。日本はこの話を受けて7年間に亘って現地の綿密な調査を行った。
2009年には日本政府による事業化調査も進められ、官民一体となって支援してきたのである。



ところが、高速鉄道計画も大詰めとなり、2015年3月になって唐突に支那が「一枚噛ませろ!」と言い出した。そして7月には競争入札される事に?!

実はこの時期、インドネシアの大統領はユドヨノ氏からジョコ氏にバトンタッチしていた。
インドネシアの政治は腐敗が酷く、7代目大統領のジョコ氏は庶民派という触れ込みで当選した人物であったのだが、このジョコ氏、政治経験の少ない左派大統領であった。
で、ジョコ氏、残念なことに経済に関してはかなり弱いらしく、インドネシア経済はこの大統領が就任してから悪化したという報道もあるようだ。

そんなジョコ体制になってから、前の政権の決定事項を色々覆したようで、高速鉄道計画も例に漏れず「経費削減」とばかりに色々難癖を付け始めた。何処かで見た光景だコレ。そういえば、就任早々、3月に支那に訪問して習近平氏と会談も行っている様だが……、ハニトラでも仕掛けられたか?

競争入札となってから、支那がたった5ヶ月(3月から何をどう調査したのか)で高速鉄道計画書を出してきた。驚くべき事に、その内容は日本と殆ど一緒。というか、デッドコピーに近い代物だったらしい。日本と同じ事ができます!って、強気だな。

ただし、金額は格安。「同じ事」ができて、「金額が安い」との触れ込み。

これをジョコ氏が喜んじゃったらしく、インドネシアは安い方を選ぶに至ったというわけだ。日本の「信頼」は評価しなかったのである。

もう一つ大きかったのは、工期である。2018年までに完成ができる!と支那は大口を叩いたらしい。
が、残りは2年しか無いぜ?まだ、殆ど工事が始まっていないようだが。

で、トドメはインドネシア政府の財政負担を求めない、という契約内容だったようだ。
通常、国家間プロジェクトを結ぶ際に、発注側がお金の工面ができなくなった際には、国が支援するという形になるワケだが、インドネシアはこれを拒み、支那はその方式でOKと言っちゃった。
もう、失敗する未来が見えたも同然であるが……。



まあ、そんな話もあったので、今回のニュースを読んだときには、僕も開いた口が塞がらなかった。どの口が言うのかというレベルの要請だからである。

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この図にインドネシアの鉄道計画が簡単に紹介されている。

腹立たしい事この上ないが、上述した支那が受注したジャカルタからバンドンまでの140kmについて紹介されている。
なお、この工事は酷い有り様で、余り前に進んでいない模様。

中国製高速鉄道、暗雲 インドネシアに建設、用地買収停滞・資金難

毎日新聞2016年9月26日 東京朝刊
 中国が日本と争う形でインドネシアの高速鉄道計画を受注してから1年。中国にとって初めてとなる本格的な高速鉄道の輸出プロジェクトは難航している。
ちなみに、今年9月の時点で、工事区間は2km程度である。あれ?起工式は今年1月とかじゃなかったか??
 事業主体のインドネシア中国高速鉄道(KCIC)は遅れの批判を意識してか、工事の進捗(しんちょく)状況すら公表していない。関係者によると、重機が入って整地に着手できているのは、まだ数カ所とみられる。
いやはや。
資金面でもかなり不安な面があるようで。
 資金面での不安もある。51億ドル(約5200億円)の建設費のうち75%をまかなうはずの中国政府系の国家開発銀行は正式な融資決定を発表していない。
毎日新聞は、日本が受注しても類似のトラブルが想定されていたと言っているが、どうなんでしょうねぇ?



おっと、また話が逸れてしまった。

今回、インドネシアが恥知らずにも日本に支援要請をしてきたのは、ジャカルタからスラバヤまでの730kmの区間。
随分と長い区間だが、この区間は既存路線の強化も含めて足りない部分を新規で作るという話らしく、既存路線は高速化したいとのこと。ムシのいい話だな。だが、高速化となると、

しかし、裏切り者には相応の対処が必要だ。
 円借款や技術協力を使い、既存路線の改修を進める意向とみられる。インドネシアは昨年、日本が受注を目指した高速鉄道計画で中国案を採用しており、別の大型案件を日本に受注させて日中両国のバランスを取る狙いもありそうだ。
こんな事を言っているが、支那が受注した高速鉄道計画は既に頓挫したも同然なので、その一部を肩代わりさせることで失態を覆い隠そうとしているのが一目瞭然である。

そもそも、前回の支那が高速鉄道を受注した背景にも、大統領選挙が2019年にあるために無理矢理認可を出すなどの動きがあったらしく、ジョコ氏の人気取りの為に利用された節がある。



それを、後出しで金も技術も出せとか言い出す始末では、流石に日本も二の足を踏むと言うより、鼻で嗤うしか無い。

ちなみに、今回も政府保証無しというスタイルで支援を要請しているようだが、日本側はそんな条件をの飲めるわけが無いと、すでに表明している。
菅氏も言及しているが、「そんな条件ではあり得ない」と。

それでも、お人好しな日本政府は受注しそうな気はするのだが……。断固反対する。支那に作って貰えよ。韓国も持ちかければ大喜びで飛びついてくるぜ。



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コメント

  1. インドネシア 「予定通り」
    日本     「予想通り」

    ですね、ばら蒔き外交のツケでしょうか?随分と舐められた物です。
    ブログ主が言う様に韓国に相談すれば良いと思います、今は政変の真っ最中で動きが鈍いですがとりあえず外貨は喉から手が出る位欲しいでしょうから少々無茶な要求でも呑むはずです。
    支援はインドネシアが特アの毒をたらふく味わってからでも遅くは無いと思います。

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    1. 頼まれたらホイホイ金を出す国みたいな印象を持たれているのかも知れませんね。
      インドネシアが何を考えているのかは分かりかねますが、日本政府にはしっかりした対応をお願いしたいモノです。

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  2. 山田の案山子2016年12月23日 16:09

    シナ(第三国)への迂回リーク。
    仕事でもありますよ、プロジェクトが途中で中止のケースありました。

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    1. 何が恐ろしいって、それが日常茶飯事なのですよね。
      商売の中にも礼儀はあると思うのですが、支那におけるそれは色々と歪んでいる気がしますよ。
      いや、日本の常識は世界の非常識と言うことかも知れませんが。

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  3. インドネシアの件では日本政府はカンカンみたいですね。
    マレーシアとシンガポール間の高速鉄道は中国の落札が内定したという情報がありますがどうなんでしょうかねえ

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    1. 政府も国民もそれなりに怒っていて良いハズなんですよね。

      それにしても、マレーシアとシンガポールの間の高速鉄道ですか。技術的にどうなんですかねぇ?

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  4. タイでも支那が落札しているけどどうなんでしようね(笑)
    兎に角 支那、朝鮮半島は信用ならん。

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    1. タイの話は聞きかじっていますが、アレもなかなか難しい案件のような話ですね。
      バンコク―ゲンコイ―ナコンラチャシマ間で採算の採れない赤字案件になるとかナントカ。

      支那の場合は赤字を気にしていないんですかねぇ、共産党だけに。

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  5. あるけむ(R.K.M) @fwbc19652016年12月26日 23:28

    >インドネシアを走っている鉄道の多くは日本の車両だし
    と言っても、大半は、ジャカルタ近郊の電車で、JR東日本や都営地下鉄の中古車なんで...
    軌道(線路)の保守とか無視できないですけど...
    それよりも、JR北海道を何とかするのが先決だと思いますが。

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    1. そうですね、多くは中古車両だというのは事実です。
      そして、鉄道を運営する上で一番大切なのは保線や車両のメンテナンスですから、日本の影響が大きいとは言え、インドネシア自身が適切に運営していく気が無ければどうしようも無いのでしょう。

      日本の国内の線路の問題もナントカすべき課題が沢山ありますね。中の人の話を聞くと、北海道は特に大変なようで。何しろ、管理すべき線路が多いのに関わる人が少なく利用者も少ないのですから……。

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  6. 年の瀬だというのに、心温まるニュースがありました。
    http://www.jakartashimbun.com/free/detail/32991.html

    この「じゃかるた新聞」とは、インドネシアのジャカルタで
    発行されている邦字紙です。
    会社を興したのは、元毎日新聞の特派員です。
    この方はもう亡くなっていますが、記事の傾向はそのままです。

    Yanto

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    1. ビジネスの世界というよりは政治の世界の話のように思いました。
      なるほど、こういった形で話が進んでいけば良いのですが、結局土壇場でさらわれると、何ともやりきれませんね。

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