2016年12月16日金曜日

日露経済協力の方向性で調整

ロシアはやっぱり手強いらしいな。

日露経済協力 日本側総額は約3千億円規模

2016年12月16日 9時26分
 日露両政府が調整を続けてきた8項目の経済協力プランをめぐり、16日に発表される、合意の数が約80件にのぼり、日本側の総額は約3000億円規模であることが分かった。
まともな外交駆け引きを仕掛けてくる数少ない国、という印象があるが、「まとも」なのは駆け引きそのものであって、日本にとって交渉の中身が有利であると言う意味では無い。


今回の会談の前にも色々なニュースがあった。

プーチン露大統領インタビューの全文<4>

2016年12月14日 03時46分
 ――安倍首相をどう評価するか。タフネゴシエーターか、よきパートナーか。
 プーチン 私の印象では、安倍首相は第一に(政治家として)立派なプロフェッショナルだ。これは明らかなことだ。疑問の余地なく、自分の国をとても愛しており、その国益を守ることを目指している。非常に実務的にそれを実現するためにアプローチしている。

これ、プーチン氏への事前インタビューの内容なのだが、ニュースを聞いて、「やっぱり手強い」というのが僕の印象。
 
「プロフェッショナルだ」という表現、これ、「実利をとれ」という意味だ。
つまり、プーチン氏は事前に「馴れ合いはしない」と通告してきたようなものである。
日本側から散々北方領土のニュースを流していたが、あれはメディアや政府側からの観測気球のようなもので、ロシア側へのメッセージである。
それをプーチン氏はバッサリ切ったのだ。


産経ニュースでもこんな報道があった。

ロシア各党、北方領土返還に慎重、世論無視できず

2016.12.14 19:08
 15~16日の日ロ首脳会談で焦点となる北方領土問題で、ロシアの主要政党は総じて返還に慎重だ。共産党は全面的に反対。極右の自由民主党は、日本は1956年の日ソ共同宣言に従い色丹、歯舞2島返還で妥協すべきだったと主張する。
~~略~~
共産党のジュガーノフ委員長は9月、「どんな島であれ、分け与える権利はロシアの指導者にない」と述べ、プーチン政権の日本との領土交渉を牽制(けんせい)した。
 自由民主党のジリノフスキー党首は共同通信の質問に「どんな領土の譲渡も望まない」と回答。日本は旧ソ連が2島返還を提案したのに4島引き渡しを狙って拒んだと主張した。

ネットを検索してみると、プーチン氏の名言という奴が出てくるが、「世論に迎合してはダメだ」といった趣旨の発言をしたと言われている。

事前の報道でも、ロシアの高官が「領土は返さない」「返す義務も無い」「領土問題は無い」と、けんもほろろだったが、会談前からこの方針は決定事項だったのだろう。



果たしてどんな内容が話されたのかはハッキリ分からないが……。

日ロ首脳会談 北方領土問題「1対1で95分」

2016年12月16日 朝刊
 安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領は十五日夜、首相の地元・山口県長門市内の温泉旅館で会談した。両首脳は焦点である北方領土問題を巡り、平和条約交渉や共同経済活動などについて、通訳だけを交えて協議。ロシア側の説明によると、これに先立つ同席者を含めた少人数会談では、プーチン氏がウクライナ危機後に中断している外務・防衛閣僚協議(2プラス2)の再開を提案、日本側と合意した。十六日は舞台を東京に移して再会談する。 
まあ、交渉自体は日本側の敗北と考えて良いだろう。
 安倍首相とプーチン大統領は16日、8項目の経済協力プランの詳細を発表する。エネルギー分野では、ロシア北極圏、ヤマル半島の液化天然ガス開発事業に、国際協力銀行が約200億円融資することや、三井物産、三菱商事などが参加するサハリン沖の天然ガス・石油開発プロジェクト、「サハリン2」の新しい工場建設などが盛り込まれる見通し。
 政府関係者によると、政府間や民間同士の合意は全体で約80件にのぼり、日本側の総額は約3000億円規模となる見通しだという。
合意に達したのは経済協力のみで、日本とロシアとの落とし所が何処になるかを探ったと、そういう話のようだ。



その落とし所というのが、特別な制度、ということのようだ。

日ロ、「特別な制度」交渉開始で合意 共同経済活動


2016年12月16日 16時15分
~~略~~
 また、「『新たなアプローチ』に基づく(北方領土での)共同経済活動を行うための『特別な制度』について、交渉を開始することで合意した」と明かした。そのうえで、共同経済活動は「両国の立場を害さないという共通認識のもとで進められるべきだ。平和条約締結に向けた重要な一歩となる」と強調した。

安倍氏としては実利をとったと言うことだと思う。

ただし、領土問題の解決の糸口としては筋が悪い様に思える。
状況的にはOPEC合意で原油の減産が決定した上、アメリカも大統領が替わることでプーチン氏としては話がし易くなる。ついでに支那が随分とロシアになびいている状況であることを考えると、風向きはプーチン氏にとって悪くない状況だ。
もちろんそれは、日本にとっては良い材料では無い。

現状で得られる最良の結果、と、そう言えるかも知れないが、長い目で見ると、ロシアにケツの毛までむしられる結果になりかねない。
ロシアの土俵の上で、経済活動など、ろくなことにはならないだろうに。


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2 件のコメント :

  1. 北方領土の返還はなかなか厳しい気もしますが竹島はもっと返ってこない気がします(笑)

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  2. 一旦手に入れた領土をそう簡単に手放すかというと、そんなことは無い訳で。

    プーチン氏と言えども、平和条約を結ぶにあたって最大限の材料を引き出そうと躍起です。
    簡単に話が進むはずも無いでしょうな。

    竹島は……、日本政府が真剣になれば、アレこそ取り返せると思うんですけどね。

    返信削除

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