【韓国】馬昌大橋に欠陥が見つかる

久しぶりだな、このシリーズ。

韓国、1日に3万台が通る大きな橋に“重大な欠陥”見つかる=韓国ネット「また手抜き工事」「今後は日本に建設してもらおう」

配信日時:2016年12月8日(木) 21時10分
2016年12月8日、韓国・MBNによると、韓国慶尚南道昌原市の馬昌大橋の主塔に重大な欠陥が発生したことが分かった。
韓国の監査院によると、馬昌大橋の橋梁ケーブルを支える主塔に、幅4ミリメートルの亀裂など重大な欠陥が多数確認された。一部主塔の外観調査で多数の亀裂が発見され、補修材がはがれ落ちるなど、亀裂が進行していることも分かった。監査院は慶尚南道知事に対し、すぐに欠陥を点検し、補修・補強案を取りまとめるよう通知した。
どの程度深刻な話なのかは分からないが、建設されたのが2008年、2016年にはこのレベルの欠陥が発覚というのはちょっと早すぎる。



で、どの程度の話なのかはハッキリ分からない。
監査院点検結果を見ると、馬昌大橋2回主塔の外観調査で幅1.0㎜以上の亀裂9つ、長さ0.5〜3.4mの水平亀裂と網状亀裂75個発見された。いくつかの亀裂では、苔生すなどの汚染されていた。また、いくつかの亀裂は、足竣工前保守されたが、ひび割れ幅が拡大されて、表面補修材が離れていくなどの亀裂が進行していることが確認された。
http://news.naver.com/main/read.nhn?oid=028&sid1=102&aid=0002344909&mid=shm&mode=LSD&nh=20161207170415
韓国メディアでもこの様に説明されているが、気になる事が幾つか。

まず、主塔と呼ばれる部分に亀裂が見つかったと言うことなのだが……。
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幅が20mで長さが1700mという比較的大きな橋で、主塔と呼ばれる部分は写真に写っているように2箇所。だが、どうやらコンクリート製の構造物のようだ。



この馬昌大橋もそうだが、多くの海上橋には斜張橋という主塔からケーブルで橋桁を吊るという構造を採用している。したがって主塔には大きな力がかかるため、鋼製の構造物を採用するケースが多いのだが、場合によって鉄筋コンクリートを採用する場合もある。
鉄筋コンクリートを採用する場合には、塩分にやられないように丁寧に外側を仕上げる必要があるワケだが、そこに亀裂が入っているとなると、これ、結構深刻な話である。何しろ荷重を担当する構造部分に亀裂が入っていると言うことなのだから。

通常、鉄筋コンクリートは鉄筋がコンクリートにくるまれている構造となっている為、鉄筋はコンクリートに保護されて長期間錆から保護される。鉄筋コンクリートが鉄筋の方が引張力を、コンクリートの方が圧縮力に対する耐性を示すのだが、鉄筋が錆びて強度を失うような事態になると、構造物の崩壊に繋がってしまう。
よって、こうした鉄筋コンクリート構造物の表面の亀裂というのはかなり慎重に調査されることが多い。
馬昌大橋2回の主塔の外観調査で幅1.0㎜以上の亀裂9つ、長さ0.5〜3.4mの水平亀裂と網状亀裂75個発見された。
そして、ここで出ている「水平亀裂」というのは、乾燥ひび割れの類ではなく、応力によって発生した深刻なものである可能性が高い。
「網状亀裂」の方は更に深刻だ。これが出ていると言うことは、内部の鉄筋が腐食してコンクリートが盛り上がった結果だという可能性を示唆している。つまり、主塔は既に本来の強度を失いつつある可能性が高いのだ。



更に凄い事が書かれている。
一部の亀裂ではコケがむすなど汚染されていた。
コケは何処にでも生えるが、亀裂にコケが生えているとすると、亀裂の内部に水分が十分あることを意味する。当然ながら、良い事はない。
また、一部亀裂は橋(脚)竣工前保守されたが、亀裂幅が拡大して表面保守材が離れてしまうなど亀裂拡大が進行していると確認された。
更にここ。竣工前に保守されたが、その後拡大して保守材が剥がれているというのである。竣工前に乾燥収縮によってコンクリートにヒビが発生することは割と良くあることだが、拡大進行した上で表面保守材が剥がれている状態で放置されていると言うことが問題だ。
このため、監査院は主塔の亀裂など損傷を放置すれば、鉄筋腐食、コンクリートの劣化加速など橋梁耐久性と安全性が大きく低下する恐れがあるという結論を下した。
~~略~~
馬昌大橋の運営会社は定期的に安全点検をしたが、その過程で亀裂を発見できなかったのは非常に残念に思う。監査院の点検直後、大韓土木学会に緊急点検を依頼して構造的に大きな問題がないという結果を得た。
つまり、監査院はこんな事を言っているが、専門家がどのような判断をしたかについて言及をされておらず、事実が覆い隠されている可能性は高そうだ。



今回の事は、橋の運営会社がまともな点検を行っていないことが明らかになっただけで無く、深刻な問題を抱えている可能性があるのに更に放置するつもりだと言うことが明らかになったと言う点で、かなり気になる。

コンクリートの場合、亀裂が入ってしまうと後からコンクリ流してもくっつかないし強度も回復しないので、早めの養生がポイントなのだが……。
追加で韓国施設安全公団に依頼して、現在精密安全診断を受けており、来年3月に結果が出れば、適切な処置をする計画と明らかにした。
しばらくは放置らしいよ。



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コメント

  1. 橋を崩壊させるのは韓国の伝統芸ですのでたいした問題では無いのかも知れませんね。
    それは良いとして(良くは無いですが)自分が気になる韓国の建築物はなんと言っても建築途中から中心部のコア部分に亀裂が走っていた第二ロッテワールドタワーでしょうか?
    こちらの橋が崩落してもかなりの大惨事ですがロッテタワーは街の中心部に地上555メートルの建造物ですから仮に崩落すれば支那の天津大爆発に匹敵する人災になるのでは無いかと懸念しております。

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    1. なかなか暢気な感じのニュースですが、建築を囓ったものとしてはちょっとあり得ないというか信じられない話です。

      そして、この様な状態でロッテタワーが建設されているというのだから、恐怖せずにはいられないのですが……。
      まあ、結果は時間が教えてくれますよね。

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