2017年1月16日月曜日

10億ドル相当のドル建て債券を発行する韓国

本日も、軽めの記事を。
で、題材はちょっとした騒ぎになっていたこのニュースだ。割と意味が分からないよね。

韓国 10億ドル相当のドル建て債券発行

入力 : 2017-01-13 13:47:15 修正 : 2017-01-13 13:47:15
政府は12日、外国為替相場の安定を図るため、10億ドル相当の外貨建て債券を発行しました。
今回発行されたのは、10億ドル相当の10年物アメリカ・ドル建て債券です。
今回発行された債券の金利は、アメリカ国債10年物に0.55ポイント上乗せした年2.871%で、これまでで最も低くなっています。
何故このタイミングで10億ドル程度のドル建て債券を発行したのか?



そもそも、「外国為替相場の安定を図るため」という債権発行理由も常識的にはなかなか理解し難い。
ドル建て債券を発行したら、何故外国為替の安定が図れるのか?

だが、韓国経済の歴史をちょっと囓った人であれば、直ぐに韓国当局の市場介入用の実弾を補充する目的なのでは?と、邪推するだろう。
実際に、韓国はアメリカから為替操作をするなと何度も警告を受けている始末である。

韓国、米国が為替操作国に認定する可能性を警戒-シンクタンクが指摘

2017年1月5日 19:13 JST

韓国政府系の複数のシンクタンクは、同国が中国と並び米国に為替操作国に認定される可能性が高まっているとみている。

こんなニュースがあったばかりなのだ。



日本もアメリカから市場介入しているのでは無いか?という疑いを持たれているが、韓国は実際にやっていて警告を受けている状況である。
 米財務省が昨年10月に公表した外国為替報告書で、韓国は日本や中国、ドイツ、台湾、スイスと共に「監視対象」とされた。監視対象への指定を判断する上で用いた3つの基準のうち、韓国は2つが該当したと指摘していた。中国は1つ。だが韓国政府は、米次期大統領のトランプ氏が就任後100日以内に中国を為替操作国に認定するという公約を果たすため基準を調整する可能性があり、その変更が韓国にも適用されるとの懸念を抱いている。
イエローカードは2枚突きつけられていて、まさに時間の問題という状況だ。
実際に、過去にスワップを利用して市場介入していた痕跡はあっちこっちで指摘されており、それはアメリカが韓国とスワップ協定を結びたがらない理由の1つでもある。

こんな感じでアメリカから警告されているにもかかわらず、ドル建て債券の発行をしたというのだから、意味不明だ。
いや、冒頭のニュースにはこんな注釈が書かれている。
超低金利での発行は、韓国国債に対する信頼度が高まっていることを示すもので、今後、国策銀行や公企業、民間部門がより有利な条件で外貨建て債券を発行できるようになるなど、経済に前向きな影響を与えるものとみられています。
いやいや、こんな言い訳誰が信用するというのか。
金利が低いのは韓国経済がもはや高い金利の設定を許容できない状況だからに過ぎない。韓国国内の景気が低迷していて、かつ、家計債務は増大し続けている。政策金利は過去最低の1.25%だ。そんな状況で、外国向けのドル建て債券だけ金利を高く設定するなんて事は、まず無理。



そもそも、韓国は外貨準備高が随分あると自慢していたワケだ。

韓国、外貨準備高3711億ドル…「韓日通貨スワップにこだわる理由ない」

2017年01月07日11時11分
  少女像をめぐる葛藤で日本が通貨スワップ「協議中断」を通知すると、韓国通貨当局も立場を明らかにした。「遺憾」を表明し、協議をこれ以上要求しないということだ。あえて少女像問題をめぐり国民の自尊心を傷つけながら通貨スワップにこだわる理由はないと判断したからだ。
  これには韓国の外貨準備高などが過去に比べて改善したという点が考慮された。韓国銀行(韓銀)によると、昨年末基準で外貨準備高は3711億ドル。1997年の通貨危機(300億ドル)、2008年のグローバル金融危機(2000億ドル)当時に比べてはるかに多い。短期外債(満期1年未満の外債)比率も昨年9月現在27.9%と、1997年(36%)、2008年(47%)に比べて良好だ。
まあ、このニュースはこちらとあわせて考えると、なかなか面白いのだが。

韓国の11月外貨準備高、2カ月連続減少…全世界で8位に下落

2016年12月05日15時41分
  韓国の11月外貨準備高が3719億9000万ドル(42兆2265億円)となり、2カ月連続で減少した。
  5日、韓国銀行が発表した「2016年11月末外貨準備高」によると、11月の外貨準備高は3719億9000万ドルと、前月に比べて31億8000万ドル減少した。韓国銀行は、ドル高が続いて外貨資産のドル貨幣への換算額が減ったことが原因と見ている。
12月にホルホルしていた記事だが、1月には更に外貨準備高が下がっている。
これが「スワップ、スワップ」と騒いでいた理由の1つなのだが、結局のところ「まだあるからイイニダ」と、納得してしまった。



この状況で10億ドル程度のドル建て債券を発行することに何の意味があるのかという話だ。

一番ありそうな話は、「外貨準備高」として発表している内容が、実のところ実際に動かせそうなドルの総額では無いということだろう。
手元に運用可能なドルが欲しいから、取り敢えず10億ドル程度でも確保したいというのが本音なのでは無いか?
この債権が売れれば、追加で発行することはほぼ間違いないが……、これを買う所は本当にあるのだろうか?

韓国の「信用」というやつは、政治的にも経済的にも失墜してしまっている。まさか、この状況で債券購入というのは、よっぽどのギャンブラーか、若しくはリスク込みでこの手の商品をかき集める禿タカくらいなのでは?という気がする。

正直、この債券発行の狙いがさっぱり分からないな。


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4 件のコメント :

  1. 中央銀行が為替操作出来ないから、政府がやりますってことかな。
    通貨スワップ拒否以降、意地でも1ドル1200ウォンに越えないよう頑張ってるのかも。

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    1. この件は本気でよく分からないのですよね。
      観測気球的な立ち位置での債券発行にしても、なかなかリスキーな話だと思うのですよ。何の意味があったのかと。

      削除
  2. 飛び込み失礼しますー。

    現状、あえて韓国の債券を買う理由はないですし、韓国政府だっていまの国内情勢じゃ債券発行しても買い手がつかないことくらい察していると思うんです。
    10億ドルぽっちのドル建て債券を満足に捌けなかった、なんてことになれば、国の信用の低さが露呈してしまいます。

    とにもかくにも売れなきゃまずいのです。
    でも、まず売れそうにありません。
    …まあ、それはそれとして、もし万が一どこかの物好きが買って、10億ドルが現ナマで転がり込んできたら韓国としては「やったぜうほほぃ♪」ってなるわけで。

    …この状況から察するに、すでに買い手はついているものと思います。
    10億ドルをポンっと出せる誰かが、韓国政府と何かの取引をしようとしているんじゃないかなー、と思うのですよ。
    その誰かも、ウリとナムを理解できる人種のはず!…って韓国人しかいないんですけど、ともかく、超危険な10億ドルの債券を買おうとするなんてウリの認識がなければ絶対にできません。
    だって、信用がないから危険な債券なんですからね。一般的な信用に関する認識では交渉のステージにも立てないはずです。

    なので、韓国系で、韓国政府と交渉する理由があり、なおかつ別に金で困っているわけではない誰かがこの債券を買うのではないかと考えられます。

    そうなると、現状、サムスンあたりが本命かなーって。
    韓国政府が「朴槿恵はもう駄目だから切り捨てるとしても、稼ぎ頭のサムスンはいま崩れてもらっては困る。なんとか朴槿恵から切り離して無実にしてやるから10億ドル用意しろ」とかそんな感じで話を付けたんじゃないかなって考えてます。

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    1. なるほど、そういう解釈は確かにアリですね。

      「誰が買うんだそんな債権!」とか思いましたが、自作自演的に韓国企業の現地法人に買わせれば、節税対策にもなりますしね。
      だからこそ10億ドルという、国が使うにはどうにも微妙な金額設定だったというのも納得です。
      サムスンが買うのか、或いはヒュンダイが買うのか、或いはロッテ辺りが買うのか……。

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