2017年1月11日水曜日

「汚職撲滅キャンペーン」という名の粛正が進む支那

Q.キャンペーンはいつまで続けますか?
A.君が泣くまで殴るのを止めない!

中国、汚職撲滅キャンペーンで約120万人を処罰

2017年01月10日 21:20 発信地:北京/中国
【1月10日 AFP】中国当局が進めている汚職撲滅キャンペーンによってこれまでに120万人近くが処罰されたことが分かった。当局高官が明らかにした。
一口に120万人近くが処罰というが……、文化大革命じみてきたな。



支那において現在の習近平体制が発足したのが2012年のこと。
それから5年程の間に120万人近くが処罰されたと言うから、年間20万人以上がその対象になっているという計算になる。習近平氏が掲げた「汚職撲滅キャンペーン」は、体制発足当初から粛々と処理されているワケだが……、「処罰」と言われても説得力がねぇよ!

まあ、説得力については置いておくとして、ニュースでも不穏当な単語がチラチラと見える。
 またCCDI幹部は、同委員会に報告された汚職の件数が2012年以降で初めて減少したとしているが、具体的な数字は明かしていない。そうした中、2016年には5万7000件の汚職が自白によって発覚したという。
年間20万人換算だと、1/4が自白って事になる。恐ろしい!

何かこう、「自白(物理)」とかいう感じの雰囲気が漂っているのだが。



さらにインパクトが大きかったのがこちら。
 一方、9日付の国営英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)は、2016年に41万人の公務員が処罰されたとし、うち76人は閣僚級以上だったと報じた。
減ってるんじゃ無いのかよ!数字。
えーっと、2016年で41万人の公務員、そして、減少しているというのだから、一体その前はどれだけ大量の人が犠牲になったのか、気になって仕方が無い。

えー、自白は1/8でした。安心してイイ。


……良くないな。
しかし、支那では更にその監視体制を強めるという。

中国 汚職対策に「国家監察委員会」設置へ

1月9日 0時54分
中国共産党は、汚職摘発に関する会議を開き、すべての公務員に対する監視や摘発をさらに強化するため、「国家監察委員会」という新たな組織の設置に向けて準備を進める方針を示しました。
「従わない奴は処罰する!」そんな流れが加速するわけだ。

この話、根拠無くそう言っているわけでは無い。

中国軍現役上将を収賄で摘発 習指導部、綱紀粛正緩めず

2016/12/29 22:50
【北京=山田周平】中国国防省は29日、王建平・連合参謀部副参謀長(上将)が収賄の疑いで摘発されたことを明らかにした。習近平指導部は共産党・政府の反腐敗運動を進め、軍の制服組元トップを摘発した例もあったが、現役上将が対象となるのは初めて。軍の綱紀粛正の手を緩めていないことを改めて示した。
先日、人民解放軍の制服組の元トップが摘発された。
支那において汚職は日常茶飯事。軍部でもまず汚職していない人間はいないと言われるほどだ。つまり、叩けば埃が出るのは誰しも同じという話。

中国、河北省トップを調査 周永康氏の汚職関連か

2015/7/24付
【北京=永井央紀】中国共産党の中央規律検査委員会は24日、河北省党委員会の周本順書記を「重大な規律違反と法律違反」の疑いで調査していると発表した。具体的な内容は明らかにしていないが汚職関連とみられる。習近平指導部が2012年11月に発足してから、現役の省トップが摘発されるのは初めて。

中国前最高指導部の周永康氏 汚職で党籍はく奪、逮捕

2014.12.06 Sat posted at 12:32 JST
(CNN) 中国国営新華社通信は6日、中国共産党の治安部門のトップだった周永康(チョウヨンカン)氏が、汚職の捜査の一環で逮捕されたと報じた。また新華社通信は、共産党が5日に開いた中央政治局会議で、周氏の党籍をはく奪したことも併せて伝えた。

中国の周永康氏元側近に無期懲役、汚職の罪で

World | 2016年 10月 13日 14:13 JST
[北京 13日 ロイター] - 中国広東省広州市の裁判所は13日、周永康・前党政治局常務委員の元側近で、汚職の罪に問われた元海南省副省長の譚力被告に無期懲役の判決を言い渡した。

中国共産党元最高幹部、周永康氏の妻に懲役9年、息子には懲役18年―仏メディア

配信日時:2016年6月16日(木) 11時0分
2016年6月15日、中国共産党最高指導部の元メンバーで、2014年に失脚し15年6月に収賄などの罪で無期懲役の判決を受けた周永康(ジョウ・ヨンカン)前党政治局常務委員の妻と息子に対し、それぞれ懲役9年と18年の実刑判決が言い渡されていたことが分かった。仏RFI(中国語電子版)が伝えた。
一族郎党皆殺し的なやり方で、支那の実力者である周永康氏とその側近、一族が揃って有罪となった。



周永康氏は序列9位まで上り詰めた実力派で、その資金力も凄かったようだ。

蓄財1.5兆円、周永康は中国一の汚職役人か

2014年4月11日(金)
~~略~~
さて、中国共産党による専制統治が65年目を迎えている中華人民共和国に、清朝の和珅と並び称される人物がいるというのである。その人物とは誰あろう、中国共産党の元中央政治局常務委員の“周永康(しゅうえいこう)”である。
周永康氏は電力や石油関係で蓄財したようで、一説には1.5兆円以上もの資産を持っていたと言われる。
2014年に逮捕された際には145億ドル(1兆4500億円)相当の資産が差し押さえられており、その資産の中には60台に及ぶ自動車や総額510億元に上る国内外の再建や株式が含まれていたと言うから、支那経済への影響力たるや想像を絶するものがあるな。

中国の大物財界人 劉漢死刑囚の死刑執行

2015.02.10 Tue posted at 11:14 JST
香港(CNN) 中国国営メディアは9日、殺人罪などで有罪を言い渡されていた大物財界人、劉漢死刑囚(48)の死刑が執行されたと伝えた。
ちなみに、この周氏の右腕と言われていた劉漢氏は死刑となっている。2013年に拘束されて2014年には死刑判決が出て2015年には執行されたというから、日本の司法もみならうべきすびーどだな(棒
劉死刑囚は慈善事業家としての一面も持ち、四川省で2008年に起きた大地震では学校を建設していた。
邪魔な奴は消す、という強い意志を感じる。



周氏の粛正理由は、比較的単純だと推測されている。
それは、支那経済が急成長する中で、エネルギー分野を牛耳っている勢力は特に大きな発言力を持っていたと予想される。当然、政権の座にいる習近平氏にとっては、発言力の大きな権力者の存在は邪魔であり、「足枷になるくらいならば取り除け」くらいの扱いであった事は想像に難くない。

そして、切っ掛けは2012年に薄熙来氏が失脚した際に出てきたテープだと噂されている。テープには習近平氏を批判する周氏の発言が録音されていたとされるが、真相は明らかになっていない。

まあ、不正蓄財は誰でもやっているので叩く理由にするのは簡単だっただろうし、敵に認定されてしまえばもはや逃げ道も用意出来まい。当局の手が回る前に海外に亡命するという手段も難しいだろうから、その結果についてはどうしようも無いのかも知れないな。



この他にも、軍部の大物が相次いで粛正されている話は、軍区再編の辺りで言及している。
こちらの記事でも言及しているが、郭伯雄氏と徐才厚氏は軍部の実質的なトップであり、軍区再編にあたって物理的にも首を飛ばすしか無かった人物である。
郭伯雄氏氏の生死は定かで無いが、徐才厚氏は病院で亡くなっている。

何れも不正蓄財を疑われているが、テンプレ的な話だな。



このキャンペーンがいつまで続くのかというと、支那経済の減速傾向が続く限り、或いは環境問題が悪化し続ける限りは、終わらないと思われる。
中国では、ことし後半、5年に1度の共産党大会が開かれ、指導部メンバーの大幅な交代が行われる見通しで、習近平指導部としては、共産党大会を前に「汚職撲滅」に向けた取り組みを一層強化する姿勢を国民に示すことで、世論の支持をとりつけ、政治基盤を安定させたい狙いもあるものと見られます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170109/k10010832911000.html
習近平氏の政権基盤が不安定であるという話はニュースでは余り出てこないのだが、それでも国内でテロが日常化している状況では、「安定している」とは言いづらいだろう。
年間何十万件とテロが発生している支那では、治安維持費に18兆円以上も投入されていると言われており、ソレは軍事費としてカウントされていない。

支那人民の不満はマグマのように溜まっていて、習近平氏はソレがあちこちで噴出するのを押さえるのに躍起なのだ。
「汚職撲滅キャンペーン」とは、その一端に過ぎない。



ランキングへの応援クリックよろしく!
にほんブログ村 ニュースブログ 時事ニュースへ

4 件のコメント :

  1. 現在支那は現金が不足している様子なので外貨の集金も兼ねているのでしょうね、正に「集金平」。
    邪魔者の物理排除が捗っている様で段々と北朝鮮みたいになって来ました。
    一応機関砲やロケット弾で吹き飛ばさないだけマシですかね?

    返信削除
    返信
    1. 集金平の一番の目玉だったAIIBが不動というのが、悩ましいですよね。

      さて、この不満を対外的にぶつけて晴らしているようなのですが……。

      削除
  2.  粛清の中に、軍人は居ても宇宙開発関係者がいないためか、中国の宇宙開発の順調そうです。
    01/06 通信技術試験衛星2号長征3号B打上げ(中国・CASC)
    01/08 北朝鮮「ICBMを任意の時刻に任意の場所から発射されるだろう」
    01/09 快舟一号A(KZ-1A)打上げ(中国・CASIC)
     快舟は専用トレーラー方式の輸送起立発射機(TEL)で、どこからでも打ち上げ可能。

    1月9日中国快舟シリーズがひさびさ打ち上げられました。
    中国航天科技集団(CASC) 長征シリーズ
    中国航天科工集団(CASIC)快舟シリーズ(旧飛天)
    と一見違いが分かりづらい名前ですが別会社です。
     北朝鮮のICBM発言が、TEL繋がりによる便乗なのか、中国と共謀なのかは不明です。
    CASICのHPではひたすら商業面のアピールをしているので、安直な便乗の可能性が高いと思います。
    快舟打上げが世界ではほとんど報道されなかったことで、意味が無かったようですが。
    2017年1番目と2番目の打上げは中国が持って行きました。
    3番手争いが、ファルコンXと日本の争いになりそうです。

    返信削除
    返信
    1. 支那の宇宙開発関係者は中央部の直轄だと聞きます。
      金はあるところにはあるのでしょうね。

      削除

お気軽にコメントを!ハンドルネームは面倒でもお願いします。