資金貸し渋りで、ジャワ高速鉄道の目処立たず

予想された事ではあるが、現実的にこうした話を聞くとは。

ジャワ高速鉄道、めど立たず=中国が資金出し渋り-インドネシア

(2017/01/22-16:01)
 【ジャカルタ時事】中国が受注したインドネシア・ジャワ島高速鉄道計画が、起工式から1年がたっても建設のめどが全く立っていない。日本と激しい受注合戦を繰り広げた中国が資金を出し渋っているためで、インドネシアでは嫌中感情も湧き上がる。当初予定していた2019年の開業は極めて困難な状況だ。
資金はAIIBが出してくれるぜ?きっと。



インドネシアで日本と支那が高速鉄道の受注合戦をやっていたことはこのブログでも言及した。
いや、受注合戦というよりは、インドネシアと支那との裏取引によって日本が一方的にやられたという話だな。
日本が支那に負けた理由は簡単である。インドネシアは今、一番の成長株ではあるが、しかしながら資金調達に問題があるようだ。
そこで、政府保証無しで鉄道計画を進めたいという、端から聞くとアホみたいな望みを持っていたようである。
まあ、新幹線の敷設計画には何兆円という恐ろしい額の金額が必要になり、台湾はこれで酷い目に遭っている。いや、新幹線の問題では無く、採算の問題で上手く行っていないのだ。単純にマネジメントの問題であるような気がして仕方が無いが、インドネシアがそうした面を恐れていた可能性はある。
 中国が全力を注いだのは資金面での支援だ。数千億円の事業費の大半を融資し、「インドネシア政府の財政支出や債務保証なしで建設できる」との姿勢で最後までインドネシア側の要求をのみ続けた。日本は採算などを考慮して最後の一線でインドネシアに譲歩しなかったため、明暗が分かれた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150930-00000127-mai-asia
支那人は、そのニーズを上手く引き出したと言うべきだろう。



もう一つの動機は、現大統領の実績作りがしたいという不純なものであったと言われている。
これに関してはハッキリした事は言えない。
ただ、インドネシアの大統領は任期が5年間に設定されており、2期10年まで続ける事が可能である。ジョコ大統領は2014年に大統領となっているので、次の大統領選挙は2019年である。

支那が「2018年までに完成できる!」と大見得を切ったらしいが、それが実現するのであればジョコ大統領の大きな実績として、再選へのアピールになる。
まあ、結果はご覧の通りではあるが。
ところが、中国は受注決定後、事業への政府保証がなければ資金を出さないとインドネシア側に伝達。鉄道事業会社幹部は「当初から政府保証が要らないことで合意していたはずだ」と困惑を隠さない。
ハッキリ言って、政府保証無しというのはそれだけ論外な話なのである。



距離にして142kmなのだが、その区間の用地買収も順調ではないようだ。
基本 CMYK
この程度の距離を結ぶ鉄道なのだが、45分で142kmを移動出来る手段があれば、現状2時間程度かかっている距離を短縮できる意義はある。

……あるが、用地買収は遅々として進まないようだね。
このため、今も建設予定地では土地を更地にする作業が行われているだけで、本格的な工事は全く始まっていない。
まあ、この辺りまで込みで、日本人には予想できていた話だ。僕にもハッキリ見えていたが、まあ、それを今さら言っても仕方が無いだろう。
ジョコ氏側近は昨年12月に訪日し、同じジャワ島のジャカルタと第2の都市スラバヤを結ぶ既存鉄道の高速化への協力を要請。日本政府も「基本的に前向き」(石井啓一国土交通相)な姿勢で、共同の事業化調査実施に向けた検討を急ぐ。
このニュースも「またもやインドネシアに欺されるのか」という思いが強いが、どうなることやら。



支那人にとって、高速鉄道が建設出来ないことはメンツに関わる事だろうが、しかし、日本が受注した鉄道が出来てしまえば、日本と支那が直接比較されることになってしまう。
多分それは何としても避けたいだろう。

日本側はこの話、慎重に進めるべきだ、とこの記事は結んでいるが……、ハッキリ言って、相手にする必要すら感じられない。

支那のやっている工事が破綻するまで様子を見ていても、問題無いだろう。



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コメント

  1. この件はインドネシアには支那と完全に手を切らせた後でなければ日本の資金と技術の土台とレールの上を支那の車両が走る事になりかねませんからね。
    支那も自国内ならどんな横車だって自在に走らせて来ましたが流石に国外では勝手が違う様で、共産党の威光もインドネシアでは豆電球並みですな。

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    1. インドネシアに関する不信感は、皆共有している様に思います。同様に政府もあまり乗り気では無いのでしょうね。

      支那にしても、インドネシアで本気で鉄道を作る気なのか、かなり怪しいように思います。
      まあ、そもそものインドネシアが金を出す気が無くて、作る気が感じられないんですけどね。

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  2. 台湾新幹線もほぼフランスで決まりかけていたのを土壇場で日本がひっくり返しましたからね。鉄道整備事業は最後まで何が起きるかわかりません。

    あと、この前の潜水艦の追撃戦の話しですが、こちらがソースです。引用元は韓国メディアですね。
    http://honkan.jp/14051/

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    1. ありがとうございました。

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  3. あるけむ(R.K.M) @fwbc19652017年1月24日 3:27

    台湾高鐵(台湾新幹線)については、色々問題がありました。
    ・政争の具にされた(国民党が戦闘機導入を絡め欧州製推し、民進党?が日本製推し)
    ・土壇場で日本がひっくり返した(シャドー様ご指摘の通り)
    ・最終的に車輌は日本、配電・制御は欧州、土木工事は国際入札
    ・欧州製機器と日本製機器のすり合わせに疑問
    ・韓国企業による軌道(線路)工事の手抜き

    台湾高鐵は、一度実際に乗車しましたが、東海道新幹線と代わりませんでした(ツアーだったので自動券売機は使用せず)

    手抜きした韓国企業は、現代建設(と韓進建設?)のようです。
    現代建設は、このブログの記事「クウェートの橋の床版落下事故、今回だけじゃない?」にも登場しますね...体質なんですね。

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    1. 日本の高速鉄道は高いだけの理由がありますから、安い奴を導入すればそれなりのデメリットは。

      そうですか、台湾高鐵に乗られましたか。
      僕も一度はいってみたいものです。

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