安倍外交は勝利したか?

安倍氏がアメリカで濃密な首脳会談を行ったことは、世界的にもニュースになった模様。

「安倍首相の勝利」「貿易不安」…欧米メディア

読売新聞 2/12(日) 17:14配信
 【ワシントン=岡部雄二郎】欧米メディアは10日の日米首脳会談について詳報するなど、高い関心を示した。
欧米メディアの分析はなかなか面白いな。


冒頭のニュースで気になったのはここ。
米CNNテレビは、トランプ米大統領の過激な言動が影を潜めたことから「他の同盟国を安心させるかもしれない」と評価した。
各国のメディアもかなり信頼性が落ちてきた印象があるので、米CNNの批評をどう捉えるかと言うことは判断に迷う。が、一定の成果があったものと理解して良いのでは無いだろうか。

しかし、日本のメディアはかなり批判的な感じらしい。

日米首脳会談 「蜜月」演出が覆う危うさ

2017年2月12日(日)付
 ここまで世界に注目された日米首脳会談は、おそらく例がないだろう。安倍首相がトランプ大統領と会談した。
朝日新聞は、TPP関連への交渉について日本が主導権を握れなかったことに対して批判を加え、入国管理に関して言及しなかったことに非難の声を上げている。
 安全保障関連法の運用が始まり、防衛費の拡大傾向も続くなか、自民党などでは米国の要求に便乗するかのような「防衛費増額論」も広がる。
 だが「日米同盟の強化」だけが地域の安定を築く道なのか。
加えて、対支那防衛に関して同盟の役割を確認した点にも注文を付けている。支那の主張に屈せよと。
そもそも、「日米同盟の強化」だけをするなんて、誰が言ったのやら。「日米同盟を基軸にする」という話は、「だけ」で済ますという意味ではないだろうに。
 
一体、この新聞、何処の国の新聞なのだろうか。



当然、毎日新聞も批判的だった。

日米首脳会談 厚遇の次に待つものは

毎日新聞2017年2月12日 東京朝刊
 「米国第一」を唱え国際協調に背を向けかねないトランプ米大統領とどういう日米関係を築いていくか、日本外交の難しい挑戦が始まった。
主に経済分野についての言及が多かったようだが、しかし、麻生氏とペンス氏の経済対話創設で合意できたのであれば、寧ろ前進と捉えて良い様に思うのだが。かつて、こうした経済対話の創設など成し得なかった快挙である。
 ただし、これからさまざまな場面で譲歩を迫られることとセットになる可能性もある。先に日本が取りたいものを与え、米側の要求を拒めなくする戦術かもしれない。
一方で、アメリカ側の要求が今後激化することを指摘しているが、そんなのアメリカ側の戦術としては当たり前だろう。アメを一方的に与えるなんてことはそれこそあり得ない。

そもそも、日本が一方的に要求を突きつけて、全部飲んで貰ったという内容では無かった。むしろTPPに関してはアメリカ側のワガママを日本が譲歩した形だ。
それなのに、出てきてもいない「譲歩を迫られる」という条件付けをする意味が分からない。対アメリカ外交では、常にその不安が付きまとう訳で、今に始まったわけでも無い。

更に、毎日新聞も「入国を一時禁止する大統領令」に関して文句を言っているが、あれこそ内政干渉すべきでは無いだろうに。

何というか、政府を批判すればそれでOKみたいな風潮が、今のメディアにはあるのだが、それは民主党政権時代とは明らかに異なる。
何故、客観的評価をするのを忌避するのか、それが分からない。



安倍氏とトランプ氏の会談について、異例づくしであったことは事実だ。

トランプ式握手に安倍首相もびっくり!握手に込められたメッセージを専門家が分析―米メディア

2017年2月12日 14時0分
2017年2月11日、米ラジオ局ボイス・オブ・アメリカ中国語版サイトは記事「安倍首相を驚かせた、トランプ大統領の握手=トランプ式握手がネットで話題に」を掲載した。
2月10日(現地時間)、トランプ大統領と安倍晋三首相の首脳会談が行われた。メディア向けに2人が握手をしている姿の撮影が行われたが、そこで演じられた「トランプ式握手」がネットで話題となっている。
そして、トランプ氏がアメリカの利益を最優先に考える人物である以上、日本が譲歩を迫られるのは必至である。

だが、それ以上に、今回はトランプ氏は安倍氏を「味方だ」と認識したと印象づけた事は大きい。

トランプ氏が大統領就任前に安倍氏と会談したことも、今回、異例の会談を行ったことも、アメリカの国益に叶うとトランプ氏が判断したからこそだと、その様に理解すべきである。



日本が最大限の利益を手に入れられるかどうか?はまた別の問題ではあるが、少なくとも安倍氏が外交面で手痛い失敗をした、と言うことではない。寧ろ、日本は防衛力不足という重荷を背負っているだけに、最小限の痛手で済んだと言えるのでは無いだろうか。

だいたい、会えなければ話もできないのである。電話会談だけでは伝わらないことは多いだろう事は、社会人なら痛感しているはずだ。

アメリカ大統領と会っても貰えない、そんな状況では無かったし、オバマ政権の際には首脳会談をセッティングする事にも苦慮したことを考えれば、寧ろ、「よくやった」と言うべき外交成果だったと、僕は思う。
外交的勝利、等と喜ぶ段階では無いかも知れないが、貶す要因があるようには思えないのだ。
追記 (2017/2/13)
そうそう、愉快な画像を拾ったので、追記しておく。
だめや、コイツ
スルー推奨
ほんま大丈夫か?
当初はオバマ政権に冷遇された安倍政権だが、オバマ氏がこの三人を相手にしていた事を考えると、無理からぬ話。

と、とらすとみー!


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コメント

  1. 現時点では何とも言えませんねえ。
    トランプが今後、考えられる行動は2パターン。①日中を天秤にかけるような外交を展開する
    ②日本の立場を考慮してくれた上で中国と渡り合う
    今回の蜜月を見た後で、①のようなことをされたら日本政府は焦るでしょう。その前兆はあります。日米首脳会談の前日に行われた中国との電話会談ですね。これを見て私は①の可能性が高いと思ってます。
    ひとまず、日米の首脳同士が仲良しなのは良いことですが、油断はしないで欲しいですね。

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    1. トランプ氏が採るのは当然パターン①でしょうが、ただ、習近平氏がトランプ氏とウマが合うとは思えないんですよね。

      ②のパターンは、アメリカの国益に叶えばありうるでしょうが、台湾との関係を見ても、割とトランプ氏は慎重に事を運んでいる気がします。
      ああ見えて策士のような……。
      計算はできても、好き嫌いで動くタイプと、そんな風に感じていますので、そういう意味ではある程度成功したと言えるのでは?

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  2. あるけむ(R.K.M) @fwbc19652017年2月14日 6:58

    こんな記事が先日ありました。

    ソース)産経新聞「安倍晋三首相「私は朝日新聞に勝った」 トランプ大統領「俺も勝った!」 ゴルフ会談で日米同盟はより強固になるか?」
    >昨年11月の米ニューヨークのトランプタワーでの初会談で、軽くゴルフ談議を
    >した後、安倍はこう切り出した。
    > 「実はあなたと私には共通点がある」
    > 怪訝な顔をするトランプを横目に安倍は続けた。
    > 「あなたはニューヨーク・タイムズ(NYT)に徹底的にたたかれた。
    > 私もNYTと提携している朝日新聞に徹底的にたたかれた。だが、私は勝った…」
    > これを聞いたトランプは右手の親指を突き立ててこう言った。
    > 「俺も勝った!」
    > トランプの警戒心はここで吹っ飛んだと思われる。

    自分は、今回の会談で、朝日新聞&CNNを持ち出すかと思っていたのですが、すでに、朝日新聞&NYTを持ち出していたようですね…

    ちなみに、NYT東京支局は、東京築地の朝日新聞東京本社内にあります。
    CNNは日本進出にあたり、テレビ朝日と提携しており、日本語サイトの運営は朝日新聞系の企業が行っています。

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    1. その辺りを突いたは上手いと思いましたね、安倍氏の外交手腕が光った部分だと思います。
      今後、それが生きてこれば良いのですが、そこまでは未だ見通せませんよね。

      しかし、NYTと朝日新聞社はそんな関係だったのですね。CNNといい、NYTといい、なんともorz

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