2017年2月20日月曜日

敵基地攻撃の議論に対する各党の温度差

やれやれ。

自民副総裁、敵基地攻撃の具体化検討も=維新前向き、公明は慎重

時事通信 2/19(日) 11:54配信
 自民党の高村正彦副総裁は19日のNHK番組で、他国からのミサイル攻撃を未然に防ぐための敵基地攻撃能力の保有について、「憲法には違反しないが、現時点で装備体系はない。具体的な検討を開始するかどうかという検討はしていっていい」と述べた。
ここまで来ると病気か宗教だな。



先ずは、この話に対するメディアの反応である。
各新聞で温度差が激しい。
北海道新聞は、何か敵基地攻撃能力の獲得が前提であるみたいなタイトルになっているが、実際は違う。
しんぶん赤旗は、志位氏の発言をトップに持ってきて誤報を垂れ流している。
 一方、自民党の高村正彦副総裁、日本維新の会の片山虎之助共同代表は、北朝鮮のミサイル発射の基地自体を攻撃する「敵基地攻撃」について「具体的な検討を開始するかの検討はいいことだ」(高村氏)などと軍事的対応を容認する姿勢を示しました。
えー、本当に??



冒頭の記事には、
  • 敵基地攻撃能力の保有は憲法違反ではない
  • 現時点で装備体系はない
  • 具体的な検討を「開始するかどうかという検討」はしていって良い
という高村氏の発言が紹介されている。
これって、「敵基地攻撃能力を具体的に検討する」ということを検討する訳でしょ?つまり、敵基地攻撃能力を獲得する判断をしたとか、そういう話以前の問題じゃないのかな。

高村氏の発言の意図は、具体的な作戦を遂行するためには、まず、敵基地攻撃に必要な装備体系の検討をするにあたって、実現可能性など模索するとか、獲得した場合に具体的にどの程度の装備でどんな効果が得られるのかとか、そういう話だろう。
寧ろ、しない理由がよく分からない。
 日本維新の会の片山虎之助共同代表も「検討を始めてもいい。検討を始めることが(北朝鮮への)圧力になるかもしれない」と前向きな姿勢を示した。
タカ派の片山虎之助氏も当然ながらこれに賛成しない理由は無いわけで。



ところが、公明党は腰が引けている。
公明党の山口那津男代表は「日本が具体的にそうした攻撃能力を検討する計画はない」と慎重な立場を強調。
いや、計画がないから検討するんだろう?
何言っちゃってるんだ。
民進党の江田憲司代表代行は「圧力は直接的な軍事オプションでなくても(かけられる)」との認識を示した。
民進党に至っては意味不明である。
圧力は軍事オプションで無くてもかけられる?そりゃそうだろうが、しかしそれは多分、片山氏への発言を意識してのコメントだろう。
だが、待って欲しい。片山氏も「検討を始める」と言っただけで、検討は軍事オプションでは無いだろう?

共産党の志位和夫委員長は「先制攻撃のオプションは絶対に採ってはならない」と強く反対した。
日本共産党の志位氏に至っては、「先制攻撃」とか言い出す始末である。
だが、敵基地攻撃能力は先制攻撃をすることとイコールでは無い。



で、日本共産党の真意はどの辺りにあるのかというと……。
 このなかで日本共産党の志位和夫委員長は「北朝鮮の核・ミサイル開発をいかに止めるか」と提起。トランプ新政権が、オバマ政権時代の対北朝鮮政策(「戦略的忍耐」)の変更を検討している新たな動きに注意を促し、「米国は、北朝鮮との外交交渉のなかで非核化を迫る方針をとるべきだ。そういう方向に向かうように、日本政府は働きかけるべきだ」と提唱しました。
外交交渉を迫れと、そういう事らしい。
しかし、今まで、北朝鮮に対して外交交渉を行って、何か成果が出せたか?というと非常に怪しい。
表向きは非核化に向かった時代もあったが、何のことは無い。裏ではキッチリ実験を進めており、実際に北朝鮮のミサイル技術は進歩している。

これまでの手法で外交交渉を失敗した以上は、「これまでと同じ」という訳には行かないだろう。
そもそも、対話と圧力というのは、軍事的裏付けがあってこそ初めてできるのであって、圧力を失って久しい日本にとっては、未だに対話のみでやられたい放題である。



実のところ、日本共産党という政党は、非常に攻撃的な思想を持った組織である。目的実現のために「革命を起こせ」とし、それは実力行使を伴うことも厭わないというのだ。
それをお題目にテロ事件を起こしてきたのが、共産主義者である事を考えれば、そもそも日本共産党が平和主義を標榜することこそ片腹痛い。

敵基地攻撃能力に関しては、このブログでも以前に触れている。
が、正直な所、既に判明している敵基地を叩くことは可能でも、移動車両を用いてミサイルを撃ち込んでこられれば、それを防ぐことはほぼ不可能である。せいぜい、撃たれた後に発射したと思われる地域を攻撃するのが関の山なのだ。それが現実である。

だがしかし、「いつまでも今のままじゃ無いぞ」と、そういう姿勢を見せることには意味がある。それが何故いけないのだろうか?

攻撃能力は絶対悪ではないのだ。



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2 件のコメント :

  1.  ノモンハン事件がいい例ですが、やってくる敵飛行機だけを撃墜しろ!というのでは現場航空隊は疲弊するだけで損害は防げません。越境にはなるが、敵空港基地を叩いてこそ制空権が確保でき、こちらの損害も防げます。
     ノモンハンの場合は、そもそも満州の不毛の砂漠で、未確定の国境線維持を目論んだことが間違いでしたが、現代の北朝鮮の場合は、日本本土そのものの防衛であり、それ自体が間違いと言うことは絶対ありません。
     ミサイルを撃墜する以上の能力を持つな!という人は、巣を潰さないで白アリ駆除をしろと言ってるようなもので、現実とかけ離れた夢物語に過ぎないと思います。

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    1. 反対派は、議論すらするつもりは無いところが困ったものです。

      「現状を打破することを考える」などという思考回路は彼らにはありません。「現状に如何にして反対するのか」が仕事だと思っている節があります。

      そんな政治家は不要なんですけどねぇ。

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