北京で退役軍人らがデモ

支那でもこのようなデモが可能だったとは。

北京の「反腐敗」拠点前で退役軍人ら千人デモ 待遇改善求め、習近平氏への批判勢力関与か

2017.2.22 23:18

 【北京=西見由章】中国共産党の習近平指導部が進める反腐敗キャンペーンの拠点である「党中央規律検査委員会」が入るビル付近で22日、全国から集まった元軍人らによる千人規模の抗議デモが行われ、当局に対して退役後の待遇改善などを求めた。

「元軍人」というのがポイントだな。


支那の人民解放軍は、共産党が保有する軍隊である。支那政府の軍隊では無いのだ。

一党独裁を貫く支那においては実質は同じ事なのだが、共産党以外の政党が支那を支配する可能性が無いと言う点では大きく異なる。

デモ

さて、このニュース、NHKソースも確認しておこう。

北京 共産党の建物のそばで元軍人たちが抗議デモ

2月22日 20時39分

中国・北京にある共産党の建物のそばで元軍人たちが抗議デモを行い、重要政策を話し合う全人代=全国人民代表大会を前に、退役したあと職に就けない元軍人の待遇改善を訴えました。

NHKではデモの起きた背景についても言及しているな。

中国の指導部は、軍改革の一環として、およそ30万人の兵力の削減を進めていますが、経済が減速する中、退役したあと職に就けない元軍人が増えていると指摘されていて、北京では、去年10月にも、国防省の前で元軍人らによる大規模なデモが起きています。

そう、習近平氏が戦区に再編した際に、軍人を30万人ほど退役させた話はこのブログでも言及した。

このデモはそういう意味では起こって然るべき事態だと考えて良い。


産経新聞は、体制批判する勢力が画策したという風に報じている。

北京の元軍人デモ 習近平体制に不満の勢力が「動員」の見方も

2016.10.12 22:47

 【北京=西見由章】中国の中央軍事委員会や国防省が入る北京市西部の「八一大楼」前で発生した大規模抗議デモには、1979年の中越戦争に従軍した兵士らも参加するなど、幅広い世代にわたる元軍人たちの当局への不満が噴出した格好だ。

おっと、こちらは去年のデモだった。

中国、元軍人の待遇改善を強調 北京の抗議デモめぐり

2017.2.23 22:35

 中国国防省の任国強報道官は23日の記者会見で、北京市中心部で22日に数百人の元軍人らの抗議活動があったことについて「共産党中央と国務院(政府)、中央軍事委員会は、問題解決をとても重視している」と述べ、待遇改善を進める姿勢を強調した。

はい、今回のデモに関しては早速共産党が「待遇改善を進める」とコメントしている。


実のところ、支那で本当の意味でのデモを行うことはできない。

何故ならば言論の自由が保障されていないからである。故に、メディアなどに報道されるデモの多くは支那共産党がそのデモを容認したものに限られる。そうで無ければ早い段階で潰される。

一時期盛んに行われた反日デモは官制デモと揶揄されていたが、警察が暴動を黙認していたりと、明らかに仕組まれた感が強いデモであった。そして、支那共産党が「このままだとブレーキが効かなくなる」と判断したためか、逮捕者が出始めると共に収束していった。共産党の意向が働いて収束に向かったと考えるのが妥当だ。

 

で、今回のデモ、おそらくこれも意図された内容だろうと思われる。

憶測の域を出ないが、30万人からの人民軍の首切りを行って、何の保証も無かったとは考えにくい。当然不満もあっただろうが、「それを手厚く保護する」という手法で、クーデターを回避の布石を打ったのでは、というのが僕の見方だ。

この理由はこちらのリンク先でしてきた通り。

軍関係者のテロは、支那共産党が最も恐れる事態だ。この天安門でのジープ転倒・炎上事件は、共産党員を震撼させたはずだ。だからこそ、デモを演出して、すぐさま「待遇改善」を口にしたのである。


このポーズが吉と出るか凶と出るかは分からないが、少なくとも「わざとらしくも演出」して見せないことには、収まりがつかない事態を迎えている事は事実だろう。

 

前回の10月のデモの後、11月に共産党全国代表大会が開かれ、今回のデモ。その後の3月には全国人民代表大会(全人代)が控えている。2月末にデモをやって見せた理由が分かるというものだろう。

 

これは邪推の類なのかも知れないが……、しかし全人代でテロなど起こされてはそれこそ習近平氏の面子に関わるのである。

やれることはなんてもやるだろう。

支那はそういう時期なのである。



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コメント

  1. こちらも迅速な記事の対応で頭が下がります。ありがとうございます。
    たしか80年代には解放軍は非戦闘員含めてですが400万人とか言われていたような…
    それがどんどんリストラされて、もはや30万人は厳しいのかと。
    テロって本当に怖いのは白色テロですからね。
    軍が暴発されると困るから、意図的にデモさせて和解を打ち出す…非常に納得のゆく解説でありました。
    そういや1928年頃までの支那の軍閥乱立戦国時代は、統治の実力がない孫文の南京政府に対して、袁世凱が北京で実際の政治をしていた事に起因するようですね。
    その袁世凱が皇帝になり損ねて、おっ死んでしまったもので、後継者達が戦国にしてしまったと…まぁ張作霖は馬族出身だから後継者ではないけれども。
    中国の軍区がどれほど軍閥化するかは?ですが、いま習近平が暗殺とかされたら、歴史は繰り返さないか心配です。
    でも習と瀋陽軍区の北を巡る中の悪さは有名でしたね。押さえる蓋が取れれば…。

    支那の分裂を希望する方が多いと思いますが、
    あそこが軍閥乱立の戦国に突入したら、それは日本も困るのでは?
    民主化に成功する国、失敗して独裁化する国、
    最初から軍事独裁政権の国…こういうのが沢山現れて、オセロゲームの盤面みたくクルクル変わる。どう対応したものだか見当もつかない。

    習が独裁的権力を邁進するのは、それが倒れた時に、蜂の巣をつついたような騒ぎとなるリスクが高いと思うのですが。
    春秋戦国の再現になるのは我が国にも困る。
    かといって膨張を続けられてもなぁ…

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    1. 支那の分裂はしばらくは無さそうです。
      可能性を否定はできませんが、共産党が無理矢理にでもまとめ上げている状態です。共産党が私設の軍を持っている状況なので、軍部との軋轢が酷くなってクーデターというシナリオが一番可能性としてはあり得るでしょう。ですが、軍部は再編されてその力を削がれてしまっています。
      クーデターを起こすことも難しいかと。

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