2017年2月3日金曜日

アメリカと豪州で衝突、険悪な電話会談

どうにもおかしな雰囲気だな。
メディアはとにかくトランプ氏を叩きたいらしい。

トランプ氏、豪首相に暴言連発=電話会談、険悪な雰囲気

時事通信 2/2(木) 15:49配信
 【ワシントン時事】米紙ワシントン・ポスト(電子版)は1日、トランプ米大統領が1月28日にオーストラリアのターンブル首相と電話会談した際、難民引き受けに関する米豪合意をめぐり激しい言葉を首相に投げつけ、険悪な雰囲気に陥ったと報じた。
この話、トランプ氏が一方的に悪いような印象を受けるが、おかしな部分も多い。

まず、「難民引き受けに関する米豪合意」とはなんぞや、という話だ。
 豪政府はオバマ前米政権との間で、難民認定を求め豪州へ密航後、国外の施設に収容された人々について、一部を米国へ移住させる一時的措置で合意している。同紙によると、ターンブル氏が電話会談で、トランプ政権もこの合意を守ることを確認しようとしたところ、トランプ氏は「これまでで最悪の取引だ」とこき下ろした。
構図としては日韓合意とダブる部分がある。何しろ、前政権が決めた合意を、トランプ氏は反故にしようとしているような構図だからである。

豪州との難民移住合意、トランプ氏が破棄を示唆

2017 年 2 月 2 日 14:17 JST
 【ワシントン】ドナルド・トランプ米大統領は1日、1250人の難民を米国に受け入れることでバラク・オバマ前大統領がオーストラリアと交わした合意は「ばかげた取引」だとツイッターに投稿し、この合意の取り消しを示唆した。
~~略~~
 難民合意の主旨は豪州沖にある収容所から1250人の難民を米国に移送するというもの。難民の大半がイラン人だが、イラクやソマリアの出身者もいる。この3カ国はトランプ大統領が大統領令で一時的に入国を禁止した7カ国に含まれる。
一体、何を思ってオバマ氏はこんな合意を取り付けたのだろうか。



いや、それ以前に、なぜ、オーストラリアにはこれほど難民がいるのか。
「合意」の内容に触れる前に、その辺りをまず最初に少し解き明かしていこう。

オーストラリア:ナウルの難民にすさまじい虐待

2016年8月10日

オーストラリア政府はこれまで、庇護を求める人びと約1,200人を太平洋に浮かぶ島国・ナウル共和国に強制的に送ってきた。ヒューマン・ライツ・ウォッチとアムネスティは、8月3日、その実態を発表した。彼らは、ナウルで激しい暴力や非人道的な扱いにさらされてきた。政府は、庇護希望者が船でやって来るのを思いとどまらせるために、虐待を故意に放置していると思われる。
それはオーストラリアの周辺国にわだかまる国情が関係しているようだ。

そもそも、様々な国からのオーストラリアは侵略の歴史がある。原住民であるアボリジニー達は今や少数民族であり、オーストラリアを牛耳っているのは後からオーストラリアに移住した白人たちである。そしてそのその多くはイギリスからやってきたのだ。

1851年にシドニーの西、ルイス・ボンズ・クリークで金鉱が発見されると、オーストラリアもゴールドラッシュ時代を迎え、これをきっかけに白豪主義がオーストラリアを席巻する。移民も増える増える。
その後もオーストラリアには多くの国から移民がやってきて、多文化主義国家として知られるようになったが、今やインドあたりからも移民が殺到するようになった。
「移民で成功した国」と、そう認識されるほどオーストラリアは移民が多いのだ。が、その裏ではアムネスティが報告するような実態が見え隠れしている。



今では中東からの移民も多いと聞くが、しかしオーストラリアの人口増加はさほど急激なものではない。
人口推移
移民は増えているにも関わらず、人口増加は穏やかで、ほぼ一直線となっている。2000年頃から若干角度が急になっている気もするな。

が、オーストラリアの内陸部は砂漠になっており、人間が住むに適した場所は意外に少ないという実態がある。少なくともこれ以上の勢いで人が増えるのは嬉しくないらしい。そんな理由もあって、最近ではオーストラリアは移民の受け入れを渋っている。

豪州の難民施設は「地獄」、収容中の子どもたちが調査団に直訴

2014年03月25日 18:13 発信地:シドニー/オーストラリア
【3月25日 AFP】オーストラリア人権委員会は24日、同国領クリスマス島(Christmas Island)にある難民収容施設に収容されている子どもたちが自傷行為に走ったり、夜尿症といった退行現象を起こしたりしている実態を明らかにし、子どもたちが施設の環境を「地獄」だと表現していると報告した。
~~略~~
 オーストラリアの懲罰的な難民政策の下では、ボートで漂着した難民や沖合で拿捕(だほ)された難民は、ナウルやパプアニューギニアの収容所に移送され、難民認定や定住の手続きはオーストラリア国外で行われることになっている。
それにともなって、こんなニュースも見かけるようになった。




さて、ここでまた見慣れない国名が出てきた。「ナウル」である。

ナウル共和国は太平洋南西部に浮かぶ小さな島で、イギリス連邦の加盟国である。まあ、言ってみればオーストラリアの弟分的な存在だ。

この国、1888年に豊富な燐鉱石が発見されてから、豊富な資金力を有するようになった。が、残念なことに1989年に初めて燐鉱石の産出の減少が確認された後、1999年にはほぼ枯渇状態となる。
もはや、独力では立ち行かなくなった結果、オーストラリアから溢れ出る難民を受け入れる見返りに経済援助を受けるような形になる。
1980年台には世界一の国民所得を誇っていたナウル共和国は、今や失業率は90%を超える有様である。

過酷な環境

ナウルに送られた人は、最初の1年あるいはそれ以上を、地域審査センターと呼ばれる収容施設内にある、窮屈なビニールテントで暮らす。テント内は、気温45℃から50℃に達し、豪雨や浸水に見舞われる。
難民や庇護希望者はこの施設での生活を、「刑務所のようだ」と語っている。テント内は、警備員の定期的チェックを受け、食糧や縫い針といったものは「禁止品」として押収される。シャワーの利用は2分間に制限され、トイレは不潔だ。
そんな中でオーストラリアから横流しされる難民受け入れは、数少ない産業となっている実態がある。



オーストラリアは、移民は歓迎していないが技能を持つ移民は大歓迎だ。適度にコントロールして、自らの利益を維持したいのである。故に、技能を持つものはオーストラリアに入国させるが、それ以外の難民はアウトソーシングによって外国に作った収容施設に受け入れさせているのである。

だが、このオーストラリアの難民政策が世界的にも問題視されるようになって、オーストラリアはこれをなんとかしたいと考えていた。

豪州への亡命希望者のカンボジア移住で合意、援助の見返りか

2014.09.27 Sat posted at 16:53 JST
(CNN) オーストラリア、カンボジア両国政府は27日までに、豪州で難民保護の待遇を求める希望者をカンボジアが受け入れる協定に合意した。協定の一環として豪州が開発援助資金を供与することが盛り込まれた。
で、世界のあっちこっちに援助をばらまいて、難民受け入れを求めていたのである。が、これも次第に立ち行かなくなる。
そこに「何も考えず」に手を差し伸べてしまったのが、当時のアメリカ大統領のオバマ氏なのである。



いや、トランプ氏への嫌がらせのつもりだったのかもしれない。

トランプ大統領「ばかげた合意」豪難民受け入れ見直しへ

2月2日 17時20分
アメリカのトランプ大統領は、去年11月に前のオバマ政権がオーストラリア政府との間で合意したオーストラリアからの難民の受け入れについて、「なぜ不法移民を受け入れる合意をしたのか。このばかげた合意を調べる」とツイッターに書き込み、見直す考えを示しました。
なんと、去年の11月、つまりオバマ政権は既にレームダックになって久しく、何も決められない状況で青息吐息、そしてトランプ氏が大統領になることが確定している時期だ。
 
どうしてオバマ氏がそんな合意をしたのか、トランプ氏でなくとも腹が立つというもの。
またアメリカの新聞ワシントン・ポストは、トランプ大統領が先週、オーストラリアのターンブル首相と電話会談し、この合意について「最悪の合意だ」と指摘したうえで「次のボストン爆弾犯をアメリカに送るつもりか」と、難民の中にテロリストが紛れ込んでいるおそれがあるとして非難したと報じました。
この合意の内容はいまいちはっきりわからないので、これ以上言及は難しいが、少なくとも精査する必要はあるだろう。



とはいえ、この合意も1度だけは受け入れる、とアメリカが言ったという報道もあるので、どう転ぶのかはまだハッキリしない。
だが、この合意のどこにアメリカの利があるのかは今のところ分からない。利益が無いからこそ、トランプ氏が激怒したとも理解できる。

まあ、そのうちはっきりはするだろうが、それでも合意は守るべきだよな、アメリカであってもさ。


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2 件のコメント :

  1. オーストラリアでは有色人種の命は鯨類以下ですからね。

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    1. まさに、鯨類以下ですな。

      しっかし、調べてみれば見る程酷いデスねぇ、オーストラリア。

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