スリオンにまたまた欠陥発覚

ああ、残念でした。またですね。
コメントも頂いていたので、早速記事にしてしまおう。

【社説】国産ヘリ「スリオン」の欠陥、適当主義が問題だ=韓国

2016年09月24日11時55分
  国産機動ヘリコプター「スリオン」(KUH-1)にまた欠陥が見つかり軍部隊への納品が全面中断されたが、技術力より慢性的な隠蔽と適当主義がより大きな問題だ。年初に米国で実施した結氷テストの101項目のうち29項目を満たせなかったが、防衛事業庁はこれを国防部に報告もせず、国会の対政府質問の過程で明らかになった。
社説は「またか」と嘆く内容になっている。




えーっと、先ずは記事を引用しよう。

韓国製ヘリ“スリオン”、部品の欠陥でまた運航停止に=「国産兵器はでたらめの詰め合わせ」「使えるのは拡声器しかない」―韓国ネット

2017年2月4日 20時00分 (2017年2月6日 12時10分 更新)
2017年2月3日、韓国・マネートゥデイによると、韓国製ヘリコプター「スリオン」(KUH-1)が、部品の欠陥で全面運航停止となった。

これはレコードチャイナの記事だが、そのソースとなっている韓国・マネートゥデイの記事はこちら。

国産ヘリ「スリオン」また部品の欠陥... 運行全面中断

マネートゥデイ オセジュン記者 | 入力:2017.02.03 18:48
国産機動ヘリ修理きた(KUH-1)が、また部品の欠陥で運行が全面中断された。
防衛事業庁は3日、「今年1月16日、陸軍航空学校での修理来た14号機の検査を実施した結果、メインローターアクチュエータの接続部分品に7㎝程度の亀裂が発生した」と明らかにした。
「メインローターアクチュエータの接続部分品」に欠陥と言うことは、動力を伝える継ぎ手部分に問題が発生したという理解で良さそうだ。
異常が発見されたメーンロータのアクチュエータは、主回転翼を作動させるために必要な部品でヘリコプターの核心部品といえる。
レコードチャイナの記事だと、アクチュエータそのものに問題が発生したように読めるが、どうやらちょっと違う様だ。




さて、どんな話なのかは、想像することしか出来ないが、メインロータのアクチュエータと言うことは、主回転翼を回転させるための動力部分を差していると思われるメインローターの角度を変化させるための機構であるようだ。
注:コメントを頂いたので調べて修正しました。
異常が発見されたメインローターアクチュエータ(MRA)は、主回転翼を作動させるために必要な部品でヘリコプターの核心部品とすることができる。
記事にもそう書いてあるな。
ただ、この部品は主要部品であるが為に、海外から輸入されているものであると、その様に予想される。
2017020512291148739_1
何しろ、このスリオン、フランスのユーロコプター社(現エアバス・ヘリコプター社)から技術提供を受けて作った機体なのだが、その重要部品の多くは技術移転に失敗してブラックボックスのままだ。
そして、先日、ギアボックスに深刻な問題が発覚して運用停止になっていた。
もちろん、このギアボックスも外国製である。

予想するに、ギアボックスを交換した結果、ギアボックスにかかっていた負荷が継ぎ手の方にダイレクトにかかるようになって問題発覚、と言うことでは無いだろうか。

継ぎ手というのは、動力から発生した回転力を回転翼に伝える為の重要部品なのだが、ここには非常に大きな負荷がかかる。
当然、ギアボックスの交換で、伝わる力も変化する事が予想される。その為、通常はエンジンやギアボックスなどを交換する事態になった場合には、伝達系や出力系の部品まで見直し、負荷がどのようにかかるのかを検証すべきなのだが……、韓国にはその技術が無かったと言う、それだけの事だと思う。


記事には、変なことが書いてあったが。
防衛事業庁によると、原因分析の結果、接続部分品の内部に水分が流入し、気温降下による凍結後膨張による亀裂で最終確認された
内部に水分が流入??
UH-1J_see-saw_rotor
これは陸自のUH-1のメインローター部分の写真だが、1番のスワッシュプレートと呼ばれる部品の角度を変更することで、ブレードのフェザリング角を変更し、揚力を変えることができるような構造になっているそうな。
メインローターアクチュエーターは、このスワッシュプレートの調整を行う機構であるようで。

ヘリコプターにより色々なタイプがあるようなので、スリオンが同様の構造を採用しているかは分からない。が、「接続部分品の内部に水分が流入」とあるので、接続されるロッドか、その関連部品の事だろうと思われる。

露出部分なので、内部に水が浸入する可能性はそりゃあるんだろうけれど、それで壊れたというのはイマイチ理解できない。



いずれにせよ、これでスリオンの計画自体は大きく遅れることになる。

スリオン汚染されたKAI ...今年も「欠陥ショック」

入力:2017.02.06 04:15
国産機動ヘリ、スリオン(KUH-1)の量産が遅れ、製造会社である韓国航空宇宙(58,800ウォン上昇2200 -3.6%)産業(KAI)の昨年第4四半期の実績が市場予想に大きく満たないことが分かった。業績発表後の修理きた部品の欠陥の問題が改めて発生し、量産遅延による業績ショックが今年も再燃されているものはないかという懸念まで出ている。
その影響でKAIの業績に大きな影響が出たようだ。

まあ、去年からずっと「不良品・欠陥品」のオンパレードであったことを考えれば、仕方の無いことなのかも知れないね。



コメント

  1. 「空飛ぶ棺桶」とでも呼んでおきましょうかねえ。自主開発は結構なことですが、今後死亡事故が起こらないことを祈るのみですな。
    ところで、日本の軍用ヘリコプターはどこが作ってるんでしたっけ?

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    1. 先日、川重が「CH―47J/JA」を納入していましたが、UH-Xは富士重工に作らせる予定のようですね。
      富士重工ではAH-64Dに纏わるごたごたがあった後だけに、色々と揉めるように思いますよ。

      日本も、ヘリコプターの自主開発がギリギリできるレベルという感じ。世界トップレベルといえる状況にはまだまだ遠いでしょうね。

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  2. 専門ではないのですが、アクチュエーターといっているのは、ローターの回転面の角度を制御する部品の事ではないでしょうか?その取り付け部はおそらく機体のフレームでしょうから、これまでの欠陥からみてありそうな話ではありますし、対策も納得できます。

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    1. 僕はヘリコプターの構造に明るくないので、ご指摘の話は、思い至りませんでした。
      確かに、メインローターの角度を調整する機構があるタイプであれば、その可能性は高そうですね。
      そうだとすると、ギアボックスの話とは無関係かも知れません。
      もうちょっと調べてみますね。
      ご指摘感謝。

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  3.  MRAとなっているのでjetさんの言うとおりメインローターの角度を変える際に作動する部分となります。
     このアクチュエーターは航空機用としては汎用的な部品でもあり、例えばhttps://www.njss.info/offers/view/5226887/で公的機関のヘリの保守部品の入札でも扱われるような部品となのにいったいどんなアクチュエーターを使っていたのでしょうね。

     対策として、(1)水漏れ防止(2)工程改善(3)防錆とありましたが
     水が浸入しないようにシールがきちんとできていないということもあるだろうし、むしろ例えシールから水が浸入した場合でも水がたまることがない構造にして凍結による破損を防ぐようにすればいいのだけど。
     防錆はシールはあったけどすぐ錆びてしまう金属部材を使用していたとか??

     彼の国の失敗はぶっ飛びすぎていて次につながる教訓とかにならないず技術の積み重ねができないのが問題に思えます。(まあ教訓につながる失敗ですら教訓にしないところが最大の欠点ですが)

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    1. ありがとうございました。
      本記事の方も修正しましたが、イマイチ技術的に理解できていないのが(汗

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  4. 今度は、中国から漂ってきた「ドラえもん」風船にスクランブルかけたそうですねF-15K 二機(笑)。軍高官曰く「大型風船が風に乗って韓国の領空に侵入することがしばしばある。だが、風船を軍戦闘機が肉眼で確認することは非常に珍しい」。肉眼確認どころか、風船にスクランブルって非常に珍しい。一体どんな警戒態勢なのでしょうね? アルミ製の風船を数百個も飛ばすだけで防空システムが麻痺しそう(笑)

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    1. ドラえもん風船には笑ってしまいましたが、「あんな風船をレーダーで探知できてスゴイ」という意見もあるようですな。

      ……幽霊の正体見たり枯れ尾花と言うヤツでしょう。

      そう言えば、北朝鮮が風船爆弾をたくさん飛ばしてくるみたいな話もありましたね。日本にも飛んできたとかで、少し騒ぎになっていった気がします。迷惑な話だ。

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