【日本の腹筋を攻撃】朝鮮時代の英語教材

いやもう、どうしようも無いな。

朝鮮時代の英語教材がすご過ぎる!韓国ネットがそのレベルに驚嘆=「センスがある」「韓国の英語教育は日本の統治で駄目になった」

配信日時:2017年3月5日(日) 9時0分
2017年3月3日、韓国・中央日報によると、朝鮮後期に作られたとみられる英語教材が韓国のネット掲示板やSNSで紹介され、現代の教材より「正確」だと注目を集めている。
レコードチャイナは間違いなく狙って記事を書いているな。



中央日報がこの記事を報じたらしい。
この記事に接した韓国のネットユーザーからは、「確かに今のよりも正確だね」「Riceの読みは秀逸」「Smokeの発音表記もセンスがあるなあ」「Learnのゥルロオンが最高だよ」など、それぞれの感激ポイントを伝えるコメントが多数寄せられている。
また「これ1冊あれば4カ国語マスターじゃないか。すごい」「1冊欲しい」「これを使って英語をやり直したい」とのコメントや、「さすがわが祖先たちは偉大だ」「丁若ギョン先生にできないことがあったのか不思議なくらい。ものすごい天才だったみたいだ!」と編者らへの称賛の声も。
さらに「もともとこうだったはずの英語教育が、日本統治時代を経てめちゃくちゃになったんだ」「今は日本式の発音で書かれてることが多いからね」「(現在韓国の英語教育で行われている)日本式発音と読解だと、20年やっても無駄だよ」と、現在の英語教育の問題の一端が日本にあるとする声も目立った。
もう、悪意があるレベルで、こんなコメントを集めているとしか思えない。
  • もともとこうだったはずの英語教育が、日本統治時代を経てめちゃくちゃになったんだ
  • 今は日本式の発音で書かれてることが多いからね
  • (現在韓国の英語教育で行われている)日本式発音と読解だと、20年やっても無駄だよ
  • これを使って英語をやり直したい
  • 丁若ギョン先生にできないことがあったのか不思議なくらい。ものすごい天才だったみたいだ!
現実を見なきゃ!



さて、件の文献がどんな物だったかは、こちらをご覧頂きたい。
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これが中央日報が報じた物と同じである事は、こちらと比較頂ければ一目瞭然であろう。
20170303-03586139
さて、問題点は色々あるが、一番の問題点は日付だろうな。
隆熙二年とあるが、これが大韓帝国で用いられた元号である。1907年8月2日に純宗が即位すると共に改元されているので、隆熙二年は1909年ではなく、1908年が正しい。
そして、それが韓国併合前の朝鮮で用いられていた元号である事は、説明するまでも無いが、純宗は親日派勢力の傀儡であった事を考えれば、その体制下で作られた書籍が日本の影響を受けていないと考えるのには無理がある。
更に、著作者と思われる人物は、この書籍が出版された時点ではこの世に存在していない。1836年にはこの世を去っているからだ。



よって、この辺りの説明に全く説得力を感じない。
タイトルは『兒學編(アハクピョン)』といい、朝鮮後期の実学思想家・丁若ギョン(チョン・ヤギョン。1762〜1836)が1800年代初めごろにまとめ、自ら教える際にも使用していたと伝えられている。
「丁若ギョン」なる人物が、1836年に死去しているのであれば、1908年発行の書籍にその名が「著作者」として記されるはずが無い。

いや、原版が1800年代初め頃にまとめられたという情報が正しいと仮定しよう。

確かに朝鮮では14世紀から17世紀初頭において出版事業が登場し、発展したという説がある。朝鮮王朝が儒教普及の為に出版事業に力を入れ、木版印刷で書物を作ったという話は疑う理由もないが、しかし、この時代の書籍は非常に高価であったため、一般に普及させる目的では使えなかった。両班(貴族に相当する身分の高い人達)が所有する程度の話だった訳だ。
朝鮮後期には身分制度の崩壊に伴い、両班が人口の7割を占めるに至ったようだが、両班が増加することで、知識を広めるための書籍が増えたと考えるのはおかしくは無い。また、朝鮮後期の思想界では「西学」と呼ばれる学問を導入する事が増えていたと言われ、丁若ギョン氏が、書籍を読むために英語を学ぶ教材を作っていたと考えるのはおかしくは無い。
実際に、漢訳の西学書をハングルへ再翻訳される事例もあったようなのだ。
そうした流れで、西学を学ぶために「兒學編」なる英語教材が作られたと考えることは無理がない。

ただ、その上でも、時代背景を考えると印刷技術が未熟だったために書籍は高価だったと考えられるので、果たして丁若ギョン氏が著書としてこれを作ったと仮定しても、民衆にこれを広めるためにハングルを併記したという事は、少々想定しにくい。

そしてこちら。
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記事にもなっているが、その書物の中身を見て頂きたい。
一つ一つの漢字について、意味や読みをハングル・片仮名・英語などで記した漢字辞典のような構成のこの教材。特に注目されているのが、ハングルで記された英単語の読みだ。日本語にない英語の音を平仮名や片仮名で100%表現できないように、ハングルも韓国語にない音を表記するには困難が付きまとうが、この教材の発音表記には現代にはない工夫がみられるという。
……?!片仮名、だと?
確かに、書物の中にはカタカナが書かれている。そして、それは漢字の音と訓を記している。
カタカナが18世紀に朝鮮半島で普及していた、と考えるのはどうしても無理があるし、漢字の音はともかく訓読みは日本独特の読み方である。朝鮮で広める理由は乏しい。



なお、西学は西洋聖職者が漢族にカソリックを伝授する一方、西洋文明を伝える為に西洋の宗教・倫理と地理・天文・数学・科学と技術関係の書籍を漢文に翻訳または著述した書籍、と説明されているが、そうであれば日本の文字であるカタカナが介在する余地は無い。
ちなみに、これと真っ正面から衝突するのが東学と呼ばれる存在で、18世紀に起こった朝鮮独自の思想体系であり、日常的に「侍天主 造化定 永世不忘 万事知」の13文字を唱えることで幸せになれるというお花畑な思想である。

まあ、そんな訳で、そうした書籍が存在した可能性は否定しないが、西学を学ぶには両班達が読み書きできると言われる漢文で十分であり、カタカナやハングルは書かれる必然性が無い。
何故かと言えば、カタカナは日本の文字であるが故に朝鮮内で広められる必要性が無いし、ハングルは14世紀の李氏朝鮮の国王であった世宗が公布した物らしいのだが、15世紀にはその使用が禁止された為に、公に使われる事は無かった。
ただし、表音文字として平易で便利であった事も手伝って、支配層内でも民衆内でも使われる用になっていた模様。
だが、文書に登場するのはずっと後で、18世紀後半になってハングルの普及に尽力した井上角五郎の働きにより、ハングルの活字を作る職人の掘り起こしなどの働きを経て、朝鮮初の近代新聞(官報)である『漢城周報』(1886年創刊)が発行されるのを待たねばならない。

となると、韓国の言語学者であり、朝鮮語の辞典(大韓国語文法、国語文典音学)を出版した周時経辺りが関わっていたと考える方が、納得しやすい。
ちなみに、発行者のところにある「池錫永」なる人物は、日本と関わり合いの深い医者だったらしく、天然痘の治療を行う種痘法を日本人の軍医から学んだ人物とされている。調べる限り多くの書籍を出しているようで、この「兒學編」を発行したという事を疑問に思う必要は無い。



つまり、「丁若ギョン」なる人物が、西学を広めるためにハングルを用いた英語教材を作っていたという仮説を、「カタカナ」と「訓読み」が邪魔をしている訳だ。

「カタカナ」と「訓読み」の両方が記載され、1908年に出版された事実をつなぎ合わせる合理的な発想は、「池錫永」なる人物が、丁若ギョン氏の本を再編集して世に送り出した説だ。
だが、そうだとしてもカタカナ併記した理由はよく分からない。カタカナが書かれていると言うことは日本人がみる事を前提に作られた可能性が高い。
そもそも、漢字が主で、それに読み仮名としてのカタカナやハングルが併記され、英語も付随していることを考えると、そもそも英語教材であったか?という点にも疑念を感じる。

想像するに、日韓併合へ動き出していた時代に、日本語の教材として編纂された日本で言うところの漢和辞典的な使い方をされたものではなかったのか?と、僕は感じているワケだが、どうだろうか。
英語も併記されて一挙両得と、そんな風に作られたとしても不思議は無い。

著作者の所に「丁若ギョン」なる名前が書かれているのは、基になる書籍があったからだろう。それを、日本人を始め親日派勢力が、改めて教材として整備したというのが本当のところの様な気がする。



まあ、正確なところはハッキリしないものの、少なくとも中央日報やレコードチャイナに記載されたようなことが事実では無い事は、容易に想像が出来る。

ファンタジー好きな国民性は、こんな所にも見て取れるんだな。



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コメント

  1. 現代のハングル-英語辞典にカタカナ載せたらマジで生命の危機でしょうからね。
    仮説との矛盾としても、釣り針としても巨大すぎる。
    それとも、かの国の人々はカタカナを見ること(脳が認識すること)を拒否してるのでしょうかね?

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    1. まあ、現代では韓国では漢字すら失われつつあるので、ハングルと英語のみという事になるのでしょうね。
      こんな釣り針に吊られてホルホル出来ちゃう辺りが幸せなのだと。

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