2017年3月26日日曜日

今更、日本へ高速鉄道の建設を依頼目論むインドネシア

ねーよ。

ジャワ島鉄道高速化、日本に決定

2017/3/24 21:54
 【ジャカルタ共同】インドネシアのルフット調整相は24日の記者会見で、首都ジャカルタと東部の大都市スラバヤを結ぶジャワ島の既存鉄道(約750キロ)の高速化計画について、日本へ要請することをジョコ大統領が正式に決めたと述べた。
支那にお願いしろって。



全壊も似たようなツッコミを入れたが、インドネシアは本気らしい。大統領のジョコ氏がOKを出したというから、その信憑性は高そうではあるが……。
確かにインドネシアとしては、前回受注した案件の進捗状況を見ていると支那に頼むのは不安なのだろう。
 ジャワ島でのこれとは別の高速鉄道計画では2015年に中国が日本を破って受注したが、建設工事が遅れており、インドネシアで中国に対する不信感が広がっている。旅客数や輸送量が多い主要鉄道の高速化事業を請け負う「お墨付き」を大統領から得たことで、日本が巻き返した格好だ。ルフット氏はジョコ大統領の側近中の側近。
しかし、前回、土壇場で話をひっくり返された経緯があるので、日本としては今更インドネシアを信用する気にはならない。前回だって、日本の受注は確実だと言われていたのだ。

そもそも、今回だって資金に関する政府保証はしないんだろう?



で、前回の高速鉄道の件なのだが……。

中国が建設するジャワ島の高速鉄道、インドネシアは不満か、満足か

2017-03-26 12:12

 インドネシア・ジャワ島の高速鉄道計画はもともと日本の受注が確実視されていた。だが、後から競争に参入し、インドネシア政府に債務保証を求めないなどの魅力的な条件を提示した中国が結局は受注することになったが、建設工事が予定どおり進んでおらず、中国がインドネシアに提案した2019年の開業は難しい状況となっている。

どんな高速鉄道ができるか、ワクワクしているのだが。
ジョコ大統領が「経済」を重視している点は理解できるが、しかし、「安全」という信頼を置けない高速鉄道を作ったところで、ビジネスに結びつくかは非常に疑問である。

ジャワ高速鉄道、めど立たず=中国が資金出し渋り-インドネシア

(2017/01/22-16:01)
 【ジャカルタ時事】中国が受注したインドネシア・ジャワ島高速鉄道計画が、起工式から1年がたっても建設のめどが全く立っていない。日本と激しい受注合戦を繰り広げた中国が資金を出し渋っているためで、インドネシアでは嫌中感情も湧き上がる。当初予定していた2019年の開業は極めて困難な状況だ。
何しろ、肝心の資金を支那が出さないがために、高速鉄道の建設が一向に進まないのである。



この手の記事は、じゃかるた新聞も扱っていた。

用地収用、融資契約道半ば 高速鉄道 中国案採用から1年 出資企業頼みの現状 (2016年09月09日)

ジャカルタ~バンドン間の高速鉄道計画で、インドネシア政府が中国案に正式採用を決めてから、間もなく1年がたつ。7月中旬にようやく運輸省から建設許可が発行されたが、工事は進んでいない。用地の収用は6割にとどまり、事業資金の75%を融資する中国の国家開発銀行との融資契約は締結できておらず、2019年5月末の開業を危ぶむ声が広がる。      
ただ、支那の問題ばかりではなさそうである。
 当初インドネシア政府は資金面の負担を軽減するため時速200~250キロの中速鉄道を予定していたが、ことしに入り350キロ規模の高速鉄道に変更。鉄道区間の総距離は150キロから142.3キロに、事業総額は55億ドルから51億ドルに縮小している。
あれ?受注時は中速鉄道だったようなきがするよね、たしかに。
受注後に計画変更というのはありなのだろうか?

そして、にも関わらず事業総額が縮小するという意味不明な事態に。



インドネシアの意向はわかるし、日本としても海外の高速鉄道案件を受注することそのものは悪い話ではない。
ただ、時期が悪すぎる。

支那が受注した高速鉄道の工事をどれだけ進められているかは知らないが、伝えられているニュースを拾い集めると、あまり芳しくない様だ。
そんな中で日本が既存路線を高速鉄道化する案件を受注するとどうなるのか?という話だが、そもそも低速の鉄道を「高速鉄道化」ということは、下地が整っていなければなかなか困難になる話だ。
インドネシアの鉄道の保線状況は必ずしも良好でないことを考えると、色々と手を入れなければならない部分も多いと思われる。
支那の鉄道工事を受注した業者が高速鉄道化している路線から資材を盗んだり、技術を盗んだりということも考えられる為、少なくとも支那と一緒に工事をするということ事態にリスクが高い。

海外において、鉄道の高速化を実現した実例は少なくはないが……、その殆どが先進国の事例であることを考えると、インドネシアでの実現はなかなか困難なのではないか?という気がするんだけれど。
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6 件のコメント :

  1. 土地収用のリスクがなくなるので、上手く運ぶ可能性はジャカルタ~バンドン間よりは高いと私は思います。ただ、全路線を電子化するなんて話しも出ていてコストはかなり膨らみそうです。そもそも事業計画がまだしっかり定まっていないのでしょう。
    しかし、高速鉄道は政治的リスクがはらんでいますから目が離せませんね。前回のことで日本はインドネシアには貸しがありますから、より良い条件を引き出せればOKだと思っていますが・・・

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    1. そうですねー。
      インドネシア政府にも色々な要望はあるのでしょうけれど、現実的な路線を選択して欲しいですね。無理しても、維持出来なければ意味が無いですから。

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  2. あるけむ(R.K.M)@fwbc19652017年3月27日 11:44

    とりあえず「中速鉄道」の定義が定まっていないので、「中速鉄道=最高運転速度が150km/h~200km/h」とします。
    (最高運転速度が250km/h以下とすると上越新幹線が中速鉄道になるので)

    多分、在来線の電化+重軌道化では済みそうにはないですね。

    ソース)産経新聞「インドネシア既存路線 日本が高速鉄道受注へ 建設工事遅れで中国に不信感 ジョコ大統領要請」
    >インドネシア側によると、ジャカルタ-スラバヤ間の所要時間は現在、
    >約12時間だが、高速化で約5時間半に短縮されるという。

    750kmを5時間半ということは、表定速度は140km/h弱という感じですね。
    表定速度は「走行距離÷(走行時間+中間駅停車時分)」なので、最高運転速度は、更に高い必要があります。

    東海道新幹線の0系新幹線の最速パターン(最高運転速度210km/h)の東京―新大阪間の表定速度が約160km/hなので、中速鉄道では苦しい気がします。

    目標達成には、曲線緩和などの対応(=線路付け替え・新線建設)が必要だと考えます。
    だとすると、結構難しいと考えます。

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    1. インドネシアの鉄道がどういう状況にあるのかはよく分からないのですが、重軌道化が必要かどうか、複線化が必要だとか、高架にしないとダメだとか、一部作り直し……。
      色々と弄らないとダメな可能性もありますよね。

      予算が決まって「はいやって」というシロモノでは無いと思いますが、その辺りの調査を含めて、果たして日本が関わっていくかは……。前回してやられていますからねぇ。

      用地買収が無いと言うのはメリットかも知れませんけど。

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  3. まずは導入コンサルぐらいに留めておくのが日本にとっても無難だし、インドネシアにとっても導入に必要な初期、建設、運用等のコスト、維持にあたって必要な人員、施設、管理工程などの高速鉄道導入に必要な正しい(ここ重要)ノウハウを身につけられるのでいいのでは。

    インドネシアも「高速鉄道ほしい、安く作ってほしい」だけじゃだめだということを学ぶ必要がある。

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    1. インドネシアは多分、ジョコ大統領を出してきたことから考えても、後期を急いでいると思いますよ。
      彼の実績として、支那からの鉄道受注によって高速鉄道を早期に作る積もりが、あの状況ですからねぇ……。

      日本はここ手でを引くべきかなぁと。
      ただ、日本はインドネシアの鉄道にかなり絡んでいますので、ある程度の情報は持っているでしょう。それを活用すれば、ある程度は有利に立ち回れる可能性はあります。

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