シリアへの攻撃は、北朝鮮への警告を含む

まあ、大方の予想通りではあるな。

シリア攻撃は警告、対北朝鮮行動の必要性で中国と一致=米国務長官

ロイター 4/10(月) 7:34配信
[ワシントン 9日 ロイター] - ティラーソン米国務長官は9日、米国によるシリア攻撃について、北朝鮮を含む諸国への警告だとし、危険をもたらすようなら「対抗措置をとる可能性が高い」という米国の姿勢を示すものだとの認識を示した。
国務長官自ら明言するとは思わなかったが。





さて、アメリカが文字通り北朝鮮に対する攻勢を強めようとしている中、アメリカと支那との首脳会談が行われた。

米中会談、アメリカの目的は中国の北朝鮮「裏の支援」断ち切り

2017年4月6日(木)06時56分
4月6日と7日の両日、アメリカのトランプ大統領と中国の習近平国家主席はフロリダ州のトランプ氏の別荘で初会談を行う。この会談を前に、北朝鮮はまたぞろ中距離弾道ミサイルを発射してみせた。今回の発射はミサイルに核を搭載する技術試験ではないかと目され、北朝鮮が核開発の技術を一層向上させていることが推測される。
こんな話も出ていたが、実際に報じられた内容はそれ程芳しいものではなかった。

米中首脳会談の結果を、中国はどう受け止めたか?

2017年4月10日(月)06時00分
米中首脳会談の開催を目前にした北朝鮮は、4月5日、またもやミサイルを発射した。
トランプ氏が大統領選中に「ハンバーガーでも食べながら金正恩(キム・ジョンウン)と話をしてもいい」という主旨のことを言ったものだから、北朝鮮はトランプ氏が大統領に当選した昨年の11月8日から今年2月12日まで、ミサイル発射を控えていた。ひょっとしたらアメリカの次期大統領が自分と会ってくれるかもしれないと期待していたからだろう。 
~~略~~
それだけでも十分な痛手を負っているのに、今度はアメリカ時間の6日夕方、習近平国家主席夫妻がトランプ大統領夫妻の招きを受けて華麗なる晩餐会をフロリダの高級別荘で披露しているというのに、そのさなかにアメリカがシリアに向けてミサイルを59発も発射していたのだから、習近平国家主席の驚きは尋常ではなかったにちがいない。夕食後にシリア攻撃情報を知った習近平一行は、そそくさと宿泊先に引き上げたと言われている。



支那の態度が煮え切らなかったせいもあって、殆ど会談の成果は得られなかったようなのだ。
結果的に米中間で、おおむね以下のような方向性が確認されたようだ。
●貿易に関しては100日間かけて両国間で協議解決する。
●北朝鮮に関しては米中とも北の暴走を食い止めることでは一致しているが、方法論に関しては平行線。中国はあくまでも米朝が対話のテーブルに着くことを要求し、アメリカは(シリア同様)、いざとなったら軍事攻撃をとることを選択肢の一つとする。同時に北と関係を持っている中国企業を個別に叩いていく。これに対して習近平側は、明確な回答を避けている(後者に関しては、黙認したとも受け取れる)。
正直、両国のトップが話し合って決めたかった内容では無いだろう。



トランプ政権がどれだけの外交的成果を、この首脳会談に期待したかは不明だが、或いは習近平君をアメリカまで呼びつけておいて、脅しをかければ成功だと、そう考えていたのかも知れない。
そして、多分だが、アメリカは習近平体制下の支那との付き合いを考え直す方向で舵を切るだろうと思われる。
その上で、「北朝鮮に関しては、朝鮮半島の非核化を目指す立場を非常に明確にしてきた」と述べた。
これとは別に、CBSのインタビューでは「状況が深刻化し、行動が必要な段階に達したことを、中国の習近平国家主席は明確に理解しており、同意していると思う」と語った。
支那としては、なんとか「外交的努力で結果を出すべきだ」とそういう方向に話を持っていきたかったに違いない。

中国外務省、シリア問題で関係当事国に政治的解決呼びかけ

World | 2017年 04月 7日 17:11 JST
[北京 7日 ロイター] - 中国外務省は7日、米国のシリア攻撃を巡り、シリア情勢のさらなる悪化を防ぐことが喫緊の課題との認識を示した。
また、すべての関係当事国に政治的解決を重視するよう呼びかけた。

実際にこんなコメントを、外務省から出させている。
 
アメリカにしてみれば、支那に「手出しをするな」「黙ってみていろ」と、そういう事を示したに過ぎない。

米空母打撃群、朝鮮半島へ 米軍が確認 空母カール・ビンソンなど

2017年4月9日 11時3分
【AFP=時事】(更新)米国が北朝鮮の核に対する防衛を強化しつつある中、米軍は8日、海軍の空母打撃群が朝鮮半島に向けて航行していることを確認した。
実際に、問題解決に向けて空母を動かしているのだ。
カールビンソン
 朝鮮半島近海に向かっている空母打撃群にはカール・ビンソンの他、空母航空団、誘導ミサイル駆逐艦2隻、誘導ミサイル巡洋艦1隻が含まれている。オーストラリアに寄港する予定だったが、予定を変えてシンガポールから西太平洋に向かった。
この行為は、当然「威嚇」の意味も含まれるが、寧ろ実力行使を想定した行動だと考えるべきだろう。
北朝鮮が暴発しようものなら、即座に対応すると、そういうワケだ。



まさに、習近平氏はアメリカに覚悟を迫られている状況ではあるが、現在、割と四面楚歌の状況になりつつある支那にとっては、このアメリカの対応はかなり厳しいものがあるだろう。
まだ、アメリカの引き金は軽くないと思っている人も多かったと思うが、シリアの一件で、アメリカの本気度が伝わっただろう。

日本としては、この事態がいつ悪化するか?ということを当事者として見守り、備える必要がある。
追記 (2017/4/10)
また、アメリカが一層の圧力をかけてきたな。

リア攻撃の衝撃…中国は米と密約か、国内反発恐れだんまり 北は「斬首作戦」に激しく反応

2017.4.9 18:30
 「ここから非武装地帯(DMZ)まで戦闘機に乗って数分。北朝鮮によるさらなる核実験はいつでも起こり得る状況です」
 米3大ネットワークの一つ、NBCの看板キャスター、レスター・ホルト氏だ。トップニュースとして「トランプ政権は対北先制攻撃論も排除しないとしている」とも伝えられた。
トランプ氏の決定を、韓国がどう解釈したのかは知らないが、大騒ぎにはなっているようだ。
日本のニュースは暢気なものだけれどね。


 
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コメント

  1. あるけむ(R.K.M)@fwbc19652017年4月10日 14:01

    カール・ビンソンを投入し、二個空母打撃群とは切迫しているぞ!と思ったら、ロナルド・レーガンは、横須賀で整備中なんですね。

    さて、シリア攻撃と北朝鮮攻撃の違いは、
    ・シリア=有効な反撃手段が無い
    ・北朝鮮=有効な反撃手段(弾道弾)を持つ
    ということでしょうか。

    もちろん、北朝鮮は、米国の策源地(=北アメリカ大陸)を攻撃することは、現状では難しいと考えます。
    その意味では、WW2での日本の立場に近いと考えます。
    逆に言えば、日本領内を攻撃してメチャメチャにする程度なら可能だと理解してます。

    戦争状態に突入した場合、最終的に北朝鮮は敗北すると考えますが、日本の被害は想像がつきません。
    通常弾頭の弾道弾が数発飛んでくるぐらいなら、御の字だと思ってます。
    (ABC弾頭で無いことを祈るのみです)

    追伸)
    「斬首作戦」ですが、成功したとしても、体が暴れる(=事前指示に基づき反撃する)可能性は十分にありうると考えています。

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    1. アメリカと敵対し、実際に戦闘が始まった場合の北朝鮮の行動は読めませんが……、日本の在日米軍基地を中心に攻撃してくる、或いは日本の首都に向けて直接ミサイルをぶち込んで、日本の中枢を麻痺させるくらいはやりかねません。それは戦略的に考えてもそれ程おかしな行動では無いように思えます。
      日本は殴られても殴り返す手段を持っていませんからね。

      ただ、それで戦局がどうなるものでもないので、果たしてそれをするかどうかは疑問ですね。
      残念なことに相手方が常にベストな選択をしてくるとは限らないので、恐ろしい話ですが。とくに斬首された後は、読めないです。

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  2. 前にも書きましたが、斬首作戦が行われアメリカ指導下の新北朝鮮が産まれた場合、かなりな確率で刈り上げが開発した核が韓国に渡ると思います。
    それはドイツ統一の時に西ドイツですら東ドイツを(事実上の)併合するに当たって、莫大なコストを支払ってます。今の韓国に出来る訳がない。やったら沈没します。
    傀儡にして統一は北との格差が少し埋まってから…という結論になると思うのですね。その際にシナとロシアの影響を退ける為にアメリカは韓国に甘くならざる得ないと思うのです。
    刈り上げの核を韓国に渡すというシナリオは、我が国には危険です。核を韓国にもつ奴等は、ある意味においてシナよりも危険な存在と思います。

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    1. 予断で物事を判断するのは危険ですが、アメリカも支那も朝鮮半島の非核化に合意している状況ではあるので、支那が介入する、或いはアメリカが介入する何れのパターンでも核兵器が韓国に渡るのかなぁ?と疑問に感じます。

      とはいえ、渡ってしまった際のリスクは検討しておくべきですね。

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  3. あるけむ(R.K.M)@fwbc19652017年4月10日 15:35

    けるびむ様

    >刈り上げの核を韓国に渡すというシナリオは、我が国には危険です。
    はい。その状況は危険ですね。核を持つ韓国に「戦時作戦統制権」が返還されるのは非常に問題です。
    その状況下では、日本の核武装は必須でしょう(このブログのコメントに書き込んできたキレイ事では済まないでしょう)

    ただ、「アメリカ指導下の新北朝鮮」というのは、若干疑問です。
    自分は、「習近平政権vs(瀋陽軍区+北朝鮮)」説ではないかと考えてます。
    けるびむ様は、元職のようですので、お分かりだと思います。
    ”空爆や特殊作戦では「占領」「制圧」はできない”
    一時的には行動不能にできると思いますが、斬首作戦だけで北朝鮮全域を制圧するのは無理だと考えます。

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    1. 斬首作戦では北朝鮮の制圧は不可能だ、といのは事実でしょう。
      故に、傀儡政権をおかざるを得ないと思う訳ですが……、一番平和的なのは、北部戦区が北朝鮮を吸収するシナリオですかね。いや、そのシナリオだと支那崩壊の形になるので、更に戦禍は広がるのかも知れませんが。

      習近平氏の手に北朝鮮が収まるシナリオは、僕には想像出来ません。
      また、いわゆる北進統一というのも無理がある様に思えます。

      ……現状維持を望んでいるのは、他ならぬアメリカや支那なのかも知れませんね。

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    2. あるけむ様、
      確かに空爆や特殊部隊だけじゃ制圧して支配は出来ませんね。 すると点や線でなく面で攻めこんでこれる瀋陽軍区てことになる。
      彼らと北の軍部が結託してポスト刈り上げを狙うのが現実的であると私も思います。
      ただ…瀋陽軍区の親北朝鮮派はそもそも習と仲が悪くて、しかも管理人さんの記事によると
      粛清されて骨抜にされてると。
      できるんかな?
      ただ…実現すると東三省から半島~海洋と日本に出る物流と投資のルートが成立します。
      東北が発展するのは間違いがなく、ますますシナの重圧が高まり、すぐ目前にレッドチームが海の対岸で睨んでいる…という嫌なことになる。どっちにしても核を必要とすることになるかも知れませんね。

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