2017年4月27日木曜日

韓国製家電が米国で人気

ふむ、日本の家電業界が軒並みやられてしまった背景には、こうした韓国製や支那製の製品の台頭がある。

ワールプールを抜いた家電韓流、核心で米国人の生活変えた

2017年04月26日10時40分
  今年1-3月期に米国で売れた家電の3台に1台は韓国製だ。市場調査機関のトラックラインは25日、1-3月期の米国家電市場でサムスン電子が19.2%、LGエレクトロニクスが15.8%のシェアを記録し、それぞれ1位と2位を占めたと発表した。106年の歴史を持つ米家電メーカーのワールプールはサムスンとLGに押されシェア15.7%で3位に落ちた。韓国の家電メーカーが米国市場で1位と2位を占めるのは今回が初めてだ。今回の調査は冷蔵庫、洗濯機、オーブン、電子レンジ、食器洗浄器の5大生活家電製品を対象に実施された。
なかなかのホルホル具合だな。しかし、日本製品は淘汰されてしまったことを考えれば、これは素直に称賛し悔しがるべきだろう。


ただ……、ワールプールって知らないんだけど、これって僕が無知だって事かな。

Whirlpool Corporation To Become Majority Shareholder Of China-Based Hefei Sanyo

Accelerating growth in China's emerging market

Aug 13, 2013
BENTON HARBOR, Mich., Aug. 13, 2013 /PRNewswire/ -- Whirlpool Corporation [NYSE: WHR] today announced that it has entered into agreements to become a majority shareholder (51 percent) in Hefei Rongshida Sanyo Electric Co. Ltd. [600983: Shanghai], a leading home appliances manufacturer based in Hefei, China.
(Logo: http://photos.prnewswire.com/prnh/20040202/DETU004LOGO )
Through this transaction, a Whirlpool Corporation subsidiary will acquire all shares currently owned by Sanyo Electric Co. Ltd. and Sanyo Electric Co. (China) Ltd., and purchase new Hefei Sanyo shares via a private placement.
ああ、三洋電機の身売り先らしい。そして、世界的に有名な巨大家電メーカーでもある様だ。

日本国内で余り聞かないのは、日本国内では未だ国内メーカーが力を保っていると言うことなんだろうね。
このワールプールという会社、何やら中国系の資本が随分入っている感じの会社だけれど、米国ではGEなども家電業界から足を洗うとか言う話もあるだけに、米国の牙城と言えるのかも。



で、このワールプールを米国市場で追い抜いたのが韓国企業って事らしい。
でも、記事を漁っていたらこんなのがあったぞ。

ワールプール、韓国2社の洗濯機のダンピング指摘

2015 年 12 月 17 日 02:47 JST
 米家電大手ワールプールは米国政府に対し、韓国のサムスン電子とLGエレクトロニクスが中国で生産する洗濯機に対する反ダンピング(不当廉売)課税を要求した。
もう一本。

米国家貿易委員長「サムスン・LGが貿易詐欺」と非難

登録 : 2017.03.08 01:02修正 : 2017.03.08 07:44

 米国貿易代表部(USTR)が韓米自由貿易協定(FTA)再交渉を示唆したのに続き、今回はホワイトハウス国家貿易委員会(NTC)のピーター・ナバロ委員長が、サムスン電子とLG電子に対し、「詐欺」という表現まで使って不公正貿易行為をしていると非難した。
~~略~~
 ナバロ委員長は6日(現地時間)、米国全国企業経済協会の総会演説で「米国のシンボルのようなワールプールが韓国のライバル2社が犯す『生産国渡り歩き』(country hopping)のために苦戦している」とし、「LGとサムスンはワールプールがこの2社に対する反ダンピング提訴で勝訴するたびに、生産国を移動している」と述べた。さらに、「生産国渡り歩きはすでに2回も行われた。最近の事例で、彼らは中国からベトナムとタイに生産地を移転した。これは明確に根絶されるべき貿易詐欺(trade cheating)」だと主張した。韓国企業が単に生産国を変えて反ダンピング措置を免れる姑息な手を使っているということだ。
なるほど、生産拠点を変えてダンピングを継続しているという訴えか。

アメリカが「ダンピングだ!」と怒るのは別の珍しい話では無いし、今に始まった話でも無い。トランプ氏が保護貿易方針を打ち出した背景にもこうした問題があるのだろう。そして支持を集めた。つまり、これはアメリカの本音でもあるのだろう。



そう言えば、過去にも韓国はホルホル記事を出していたな。

米国で売れたドラム洗濯機の2台に1台は韓国製

2016年07月26日10時28分
  上半期に米国で販売されたドラム洗濯機2台のうち1台は韓国製であることがわかった。特にこの市場で昨年まで9年連続で1位を守ったLGエレクトロニクスは今年に入りシェアがさらに上がったことがわかった。年間800万台程度販売される米国の洗濯機市場でドラム洗濯機は約30~40%を占める。
日本で、韓国製の家電など買ったら、「貧乏なの?」と思われること請け合いだが、安かろう悪かろうを地で行く商品しか未だに見かけないので、仕方が無い。

それでもテレビなどの分野ではサムスンやLGが随分と勢力を伸ばしてきている。性能的にも日本製品とそれ程大きな違いは無い印象だ。

まあそりゃそうだ。こうしたサムスンやLGの工場に収められる製造装置の多くは日本から輸出されているのだから。提供される性能等には大差が無いとというのは仕方が無いところ。あとは細部で何処までこだわれるか?が違うのだが、日本の製品はとかく過剰品質になりすぎて売れない状況になっている。

いや、廉価なものもあるのだが、そうした製品は日本国内では作れず、プロデュースだけしているような状態になっているので、やっぱり競争力が無い。



そんな訳で、後ろに支那がヒタヒタと迫っているのを感じつつも、韓国製品は今、アメリカで売れに売れていると言うことのようだね。データの上では、だが。
  単にたくさん売っただけではない。販売単価が高いプレミアム製品群で韓国製の威力がさらに強かった。米国で1-3月期に売れた冷蔵庫の40.9%が韓国製だ。だが、ドアが4枚のフレンチドア冷蔵庫だけで見ると2台に1台の53.7%がサムスン製かLG製だ。
  洗濯機市場も同様だ。全市場で両社が占める割合は37%だが900ドル以上のドラム洗濯機だけ見れば韓国製が半分以上の56.4%を占めている。
こうした販売が好調な背景には、韓国での新製品の投入サイクルがあると韓国紙は分析している。
  こうした「家電韓流」は韓国式革新速度のおかげだ。サムスン電子とLGエレクトロニクスは競争するように毎年完全にデザインと機能が変わった新製品を出す。この2年間に両社が出した洗濯機の新製品だけ見ても知ることができる。サムスン電子は2015年に手で下洗いができる全自動洗濯機「アクティブウォッシュ」を、昨年には洗濯の途中でも洗濯物を投入できる「アドウォッシュ」を、今年は全自動洗濯機とドラム洗濯機を結合した「フレックスウォッシュ」を発売した。
かつて、日本の車業界が得意としていた販売方法だな。マイナーチェンジとメジャーチェンジを繰り返ことで、消費者を飽きさせない。しかし、プラットホームは殆ど変わっていないので、開発費は新たなものを作り出すほどかからない。
この手法は特にトヨタが酷く、似たような商品を開発する技術は、他の自動車メーカーに嫌われる程だ。後追いで新機軸の車をコピーし、欠点を改良してその市場を奪う。
個人的にもトヨタは面白味の無い車を作る印象なのだが、その信頼性はピカイチであるのも又事実。その辺りを踏まえると、韓国企業と比較するのに持ちだしたのは申し訳無く思う。



日本の車業界の話はさておき、こうしたアメリカでの韓国家電製品台頭の裏にある「商品投入のサイクルが短い」という話を裏返すと、新製品が直ぐに型落ちになる、と言うことになる。

タダでさえ、ダンピング気味に安値で叩き売る攻勢を強めている上に、型落ちによる値引率が高いのだろう。結果的には、安値でそれなりのものが買えるから、韓国製品でも良いか、という話になるのだろう。

大量生産、大量消費を美徳とするアメリカにとってはマッチする話だな。韓国製品のデザインは、軽薄だけれどそれなりに見栄えがするものを作れる印象。売れるワケだ。

安値攻勢に加えて、商品開発サイクルの短縮は、他メーカーにとっては脅威だろう。
そして、それは韓国の国策企業が、国のバックアップを受けてやっている事業なのだ。そさらに、これだけ売れていてもギリギリ黒字にならない程度の状態というのだから……。


ただ、そこで問題になるのは、製品の質だろう。
オーストラリアでサムスンの洗濯機が爆発するニュースを紹介したが、アメリカでも例に漏れず爆発しているようで。

Samsung washing machines recalled for risk of 'impact injuries'

Brett Molina , USA TODAYPublished 8:39 a.m. ET Nov. 4, 2016 | Updated 12:35 a.m. ET Nov. 5, 2016
The Galaxy Note 7 smartphone isn't the only Samsung product consumers need to worry about.
On Friday, the Consumer Product Safety Commission announced a voluntary recall of 2.8 million top-loading washing machines because of a risk of "impact injuries."
According to CPSC, the top of the washing machine could unexpectedly detach during use. Samsung received 733 reports of "excessive vibration" or the top detaching from the chassis of the machine.
去年、280万台の洗濯機をリコールしたというニュースが出ているが、733台が使用中に破裂したみたいなことが書かれている。9人が怪我をしたらしい。

サムスン洗濯機、相次ぐ“爆発”報道 韓国では米国の陰謀説浮上するも、歯止め掛からぬ輸出立国崩壊

2016.10.10 15:00
 激しく身を揺すりながら近づいてくる。まるで飼い主に懐く動物のように-。古い洗濯機を使ったときの昭和時代の「あるあるネタ」だが、米国で最近、洗濯機が激しく震動するだけでなく「爆発した」とのニュースが流れた。
日本でも産経新聞が取り上げていたな。

アメリカでは、「爆発した」「出火した」という騒ぎも起きているようで、数が増えればこうしたリスクも出てくるのだろう。



なお、洗濯機の利用にあたっては、撥水性の高い衣類を洗ったり、カーペットなどの大物を洗ったりすると、壊れるリスクが高くなると言う警告は、日本の家電メーカーの説明書にも書かれている。

アメリカ人が大雑把なことは皆さんご存じの通りなので、洗濯機がアメリカで壊れるという話は、ある程度は仕方が無い部分はあるにせよ……。
コストを落とすために品質を犠牲にしている部分はあるのかなと言う印象だね。

さて、この様な話を踏まえた上で、日本の家電業界が取り得るのは、何なんだろう?という点を考えてみたい。

正直、価格競争、機能競争で、支那、韓国、台湾といったアジア勢に勝てる状況では無い。コンプライアンスの面でも、品質管理の面でも、日本が得意とする分野が足を引っ張る状況なのだ。新機軸を投入して市場を席巻するというのが一番良いとは思うのだが、そうそう実現はしないだろう。
だとすれば、アイリスオーヤマ路線のラインナップの追加を考えるべきでは無いのだろうか。
壊れにくく、シンプルな機能の製品。ライフサイクルの設定を伸ばし、定番商品と呼ばれるものを基軸にする。数は売れないだろうが、常に使い勝手だけに拘って品質を追求するラインナップ。取り敢えず、アレを買っておけば安心、というものだ。

……個人的には是非やって欲しいが、商売になりそうに無いな。
日本の家電メーカーは生き残りをかけてがんばって欲しいものである。



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10 件のコメント :

  1. あるけむ(R.K.M)@fwbc1965_32017年4月27日 14:33

    >ああ、三洋電機の身売り先らしい。

    あれ?そうだっけ...と思って調べて見たら、三洋電機の中国合弁事業(合肥三洋)の売却先だったんですね。
    三洋電機本体の冷蔵庫・洗濯機事業は、中国の「ハイアール」に売却されているので、パナソニックに吸収された部分も含めて、バラバラにされてしまいましたね。

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    1. そうなんですよ、僕も調べるまで知りませんでした。
      三洋電機はバラバラにされて身売りされたのだと、改めて思い知らされる羽目に。
      サンヨーの製品、好きだったのに……。

      ああいう会社がやっていけなくなる日本というのは、何か間違っているのでは?と思ってしまいます。

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  2. 管理人さんの「壊れ難くてシンプル」はバカ売れしなくても、成熟した国で売れ続けると思いますね。
    ただEUみたく、1世紀以上も戦争をしていない北欧のように、地味でも豊かな国々がある事が前提。
    アジアは独裁政権下の開発独裁でテイクオフした国ばかりで(比較的に裕福な台湾、ずっと裕福なシンガポール、かなり格落ちするバカん国。いずれも独裁政権下で発展。)、そういうシックに豊かな国って日本しかないすからねぇ。周辺が民主主義国としても資本主義国としても歴史が浅くて成熟していません。だから難しいでしょうね。

    ところで爆発する洗濯機……
    アメリカが訴状大国なのは管理人さん、コメンター諸氏も御存じですよね。実際21世紀の初頭で、弁護士の人数は陸海空の米軍総兵力を超えたはずです。
    軍隊より弁護士が多い。
    増えすぎた300代言どもは、悪かろう品を買う下層をけしかけてメーカーへの訴訟を狙う。日本が散々にやられてきた事だもの。
    どー考えても日本のメーカーよりバカん国の方が脇が甘いですから、そのうち訴状てんこ盛りになりますよ。あそこは陪審員制度の国ですから、企業の手抜きが原因で事故が起きると、圧倒的に顧客に有利な判決が出ます。億単位とかの賠償ゾロゾロ!
    圧倒的シェアを手にしながら、黒字にならないバカん国の白モノ家電品、果たして維持できるか?
    冷たい目線で白々と見守ってやろうかと思います。

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    1. 北欧ではそうした玄人好みの「壊れにくくでシンプル」というコンセプトがこのまれるとも聞きます。日本でもそういう企業が育って欲しいのですが……。

      爆発する洗濯機の訴訟は、実際に起きているようですね。集団訴訟など、大掛かりな話にならなければニュースにすらならないのでしょうが、それでもいくつかは小耳に挟みました。

      削除
    2. 管理人さんの御意見にハゲシク同意です。
      北欧型の壊れぬシンプルは日本で育って欲しいものですね。
      日本のメーカーがバブル崩壊後に売れなくなったのは過剰装備して高く売るのに庶民が飽きたからだと思います。高性能でも無駄な性能が付き過ぎ!その無駄な性能の為に代金を上乗せさせられるユーザーは迷惑千万!
      でもバブルで余剰人員を抱え込み、本業に関係のない資産を溜め込んだメーカーは、
      廉価に出来ない。
      買って貰うタイムスパンを伸ばす事になる、重厚長大質実剛健路線は出来ない。
      軽薄短小で多機能だけど耐久性に欠ける商品しか作れない(能力でなく)
      「だから買って下さいこれを!」てのが95年くらいまでの大手メーカーでしたと思います。
      「泣きつく前に、おどれの不要な資産を売却して、リストラしてスリムにならんかい!」
      それが当時のユーザーの反応でしたね。
      バイクとか車とか、95年くらいまでの製品は「ガンダム」と呼ばれる「ムダムダ機能てんこ盛り」でした。そよそも多機能の意味のないオフロードまで。なんでハスクバーナやKTMのシンプルで頑丈が出来んのかねぇ?と。
      まぁ、そういう事をしている間に物が売れなくなり、海外から廉価製品が押し寄せるようになりましたけどね。仕方ない事でもありますが、あの辺で日本のメーカーは行く道を間違えたのでは?と疑問に思うことがあります。

      削除
  3. 山田の案山子2017年4月28日 1:11

    米国で支那・韓国製品を使うのは識字も困難な連中で簡単操作で事足りる商品コンセプト。洗濯機なら「回る・止まる」、電子レンジなら電源「入・切」。買うのはご主人様で省エネより値段、決してご主人様自ら洗濯などしません。

    返信削除
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    1. でも、顧客のニーズを正確に理解して、製品を販売するというのは、やはり素晴らしい事だと思うのですよ。
      その点を、日本企業が理解できなかったというのは、はやり販売戦略の見直しが必須なのだと思います。

      だって、家にある家電の大半の機能は使いませんよ?
      使えば便利なものもありますが、使わなくとも特に不便と言うことは無いわけで。
      「差別化」というのはそういう方向で行うべきでは無いと、そう思います。

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    2. 山田の案山子2017年4月28日 13:14

      日本製品の素晴らしい所は「部品」の高性能にあります。 たとえば、洗濯機のパルセーターの軸受けにセットされている「漏水シール」は単体で交換でき、しかも安価で耐久性がある。 トヨタの売りは「壊れない」、家電でも廉価より「高耐久」があっても良いのではないか?

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    3. あるけむ(R.K.M)@fwbc1965_32017年4月28日 15:57

      そう言えば、ルームエアコンの話を思い出しました。

      某社は東南アジアに、日本国内向けの製品と同等品を持って行って、「高くて買えない」と言われた。そりゃ、暖房機能は要らないからね。
      ある企業は、ウィンドウ型(窓に取り付ける安価タイプ)に近い値段だけど機能を削った製品を持ち込んで、隙間から熱気が入り込まないので売れ行きが伸びたとのこと...

      日本の営業はマーケティングが下手(というかデータ分析が下手?)という気がします。

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    4. >山田の案山子さん

      部品等の工作精度は日本の技術の見せドコロですからね。
      安価で耐久性があると言うのは、良い点ですが……。支那や韓国の製品に使われると、製品の品質が上がってしまうと言う。

      ま、そうしたところをケチってしまうのが韓国の製品の特色なのでしょうけれど。

      >あるけむさん

      日本の企業のマーケティング能力は、低い気がしますよ。
      モノがあるのが前提で、如何に売り込むのかというのが日本の販売手法ですが、本来であればニーズを調査してそれに対応できるものを供給するのがベストなんですけど。

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