畑や水田にソーラーパネルの設置を推進するハト

あ、うん。

鳩山由紀夫元首相「畑や水田にソーラーパネルを設置すると、作物がよく育つ」と“珍説” 「信金の相談役が言っていた」に「農業知らない妄言」「思いつきで薄っぺら」と批判殺到も擁護の声も

2017.4.23 22:58
 鳩山由紀夫元首相(70)が「畑や水田の上にソーラーパネルを設置すると、作物を育てながら太陽光発電できる」「そのほうが作物がよく育つ。一挙両得で、農家への所得補償は不要となり、原発も不要となる」などと23日までに相次いでツイート。
流石、直前に聞いた話を自分の知識のようにひけらかすのが大好きなハトだけはある。



さて、ハトを擁護する積もりは無いが、この話はまんざら嘘でも無い。

ソーラーシェアリング

「ソーラーシェアリング」という考え方があり、それ事態は特に目新しい考え方でも無い。ただ、この「ソーラーシェアリング」関連の話には眉唾な考え方も多い様で、詐欺同然の話もあると聞く。
気をつけなければならないように思えるが……。

ソーラーシェアリング2

どのような話かというと、1枚目と2枚目の写真を見て頂きたい。明らかに様子が違うことが分かると思う。尤も、撮影する角度の問題である可能性があるので、この映像が問題であると言う風に言うつもりは無い。見え方、の都合で選んだ写真である事をここで断っておきたい。

で、「ソーラーシェアリング」では「光飽和点」という考え方が大切で、それを無視したソーラーパネルの配置は寧ろ害になる。その辺りがまず知識として必要となる。

harvest_img

よって、「100%の光量が無くても作物は育つから、作物の上にまばらにパネルを配置しようね」というのがこの設備の基本の考え方となる。





ただ、日照量は年によっても場所によっても異なるので、果たしてまともな事業なのか?という点に関しては少々疑問があるケースも。

また、金属のフレームで架台を作って、その上にパネルを配置しているが、ソーラーパネルの重量を受け止めて維持するには、それなりの強度が必要であるのも事実。重量物を、農作業をやる頭上に持ってこようという発想もちょっと怖いものがあるし、農機具を動かすには色々と邪魔になる気がして仕方が無い。

そして、パネル自体はメンテナンスをあまり必要としないが、配線やパワーコンディショナー、或いは変電設備自体はそれなりの頻度でメンテナンスを必要とする。特に、屋外に置く施設であれば更にそうした配慮が必要なことは言うまでも無いだろう。そうした諸々の話を無視していると思われる提案になっている事は、ちょっと危惧すべき話だと思う。
 一般社団法人「ソーラーシェアリング協会」のホームページ(HP)によると、「ソーラーシェアリング」は、耕作地に架台を設け約3m上空にスリット状の太陽光パネルを隙間を開けて設置し、光飽和点を超える太陽光を利用して、営農を続けながら太陽光発電を行う仕組み。
一番の問題は、高齢化に伴って後継者が不足する現状で、放棄耕作地の増加が深刻化している点を無視していることだ。
つまり、空いている土地はそれなりにある訳で、わざわざリスクを冒して農地の上にパネルを持ってくる理由は無いのだ。

ハトは思いつきで発言しただけだろうし、そうした問題点について言及した形跡は無い。
ソーラーシェアリングの考え方そのものは面白いと思うが、そんなことをするくらいならば都会のビルの屋上にでもパネルを増やした方が色々と都合が良い気がして仕方が無い。屋上緑化とかやっているくらいなら、その上にパネルを設置しろと。





そして一番の問題は、構造強度の問題なのである。
以前このブログでも紹介したが……。
台風で飛ばされるパネル災害で見るも無惨なパネル
豪雨にも弱いパネル

設置場所が悪かったり、施工方法が悪ければ、こうした問題が発生するのも、又事実なのである。太陽光発電の真実というヤツだ。日本は台風による災害が割と頻繁に起こる国であり、台風の際に民家の屋根からパネルだけ飛んで行く、なんてケースも報告されている。

これらの情報を知っていると、ソーラーシェアリングの構造強度が十分なのか?については非常に疑問を持たざるを得ない。
下からの風に煽られやすい構造にしてどうする?

農作業をやるのにヘルメットが必要だとしたら、更に農業の衰退に拍車がかかりそうだ。





ハトの頭にはそうした疑問は湧かないのだろうか??



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コメント

  1. またハトですかぁ……。こいつの言う事って、いつも「罪のあるホラ話」ですよね。
    ややこしい時にシナやバカん国やプロ市民に媚びて、事態をややこしくする売国奴!
    今度はエネルギーですかぁ!

    言ってる事の現実性の無さは管理人さんが猿でも解るように説明をして下さってるので、書きませんが。
    こんなんならば、IHIが昨年に発表した高速の藻類増殖プールによるエネルギー計画に税金を投入するべきです。
    絶対にコイツをのさばらせておく背景に、売国な連中がいるような気がする。正価の

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    返信
    1. まあ、ハトの頭の中は、常人には理解が出来ないわけで。

      藻類からアルコール系の燃料を作る話は、未来がある気がします。が、まだまだクリアしなければならない問題が多すぎるので、実用化は先でしょうねぇ。

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    2. あるけむ(R.K.M)@fwbc1965_32017年4月27日 11:04

      けるびむ様
      木霊様

      >藻類からアルコール系の燃料を作る話は、未来がある気がします
      正確には「炭化水素」ですね。アルコールも炭化水素の一種ですが、藻類で生産できるのは、炭化水素のようです。

      デンソーが実証プラントを作っているという話は知っていたのですが、IHIの件は知らなかったので、調べて見ました。
      いくつかの企業がグループを組んで、実証研究中のようですね。

      ・ボツリオコッカス=神戸大・NEDO・IHI・ちとせ研究所
      ・ユーグレナ(ミドリムシ)=JX・日立プラント・(株)ユーグレナ
      ・シュードコリシスチス=慶応大・デンソー・中央大
      ・オーランチオキトリウム=筑波大

      オーランチオキトリウムだけは光合成せず、周りの有機物を取り込んで炭化水素に変換し体内に蓄積するようなので、他の藻類と組み合わせたほうが良さそうですね。
      (同じプールで混合栽培するのではなく、炭化水素を取り出した後の残りをオーランチオキトリウムの餌にする)

      削除
  2. あるけむ(R.K.M)@fwbc1965_32017年4月25日 2:56

    鳩山の記事ですが、タイトルだけ見て無視してました。
    「ソーラーシェアリング」という考え方があるのですね...
    「鳩山の言っていることはヘンテコ」というのは変わりませんが、「ソーラーシェアリング」に関して考えてみました。

    まず、(光合成の)「光飽和点」とは、「植物の光合成において、光の強度が上がると光合成速度が速くなるが、ある強度以上では飽和状態に達し、それ以上速くはならない。その光の強度のこと。」とのことです。
    ソース)大辞泉ーコトバンク「光飽和点」
    この記事に含まれるグラフを見ると「光の強度」とは「照度(ルクス)」のようですね...

    この件では、太陽光が前提だと思うので、光波長などの話は全て無視します。しかし、いくつか疑問があります。
    1.部分的に日陰にすることに効果があるのか?
    2.気温の影響は無いのか?
    3.照度が低い日(曇りや雨の日)の影響は?

    1.ですが、ソーラーパネルで日陰になる部分は照度が下がると思います。しかし、日なたの照度は変わらないと考えられます。ということは、日なたでは相変わらず光飽和点を超えるのではないかという考えです。
    2.に関連して「ソーラーシェアリング協会」のWebページに以下の記述があります。
    >ほとんどの生物は太陽光が過剰な場合の対処として水分を蒸発して体温を
    >下げています。
    ならば、撒水などで温度を下げるほうが効果があるのではないかと考えます。
    3.は直球です。晴れの日はともかく、照度の低い曇りや雨の日の光合成を下げてしまい、全体として収量を下げてしまうのではないかと考えます。

    検証もしていない素人の疑問ですが...

    「ソーラーシェアリング」の考え方を否定するつもりはありません。
    こういうやり方なら、あり得るのかなあ...と考えます。

    「透明な太陽電池」が開発されています。これは可視光は透過し、紫外線で発電するという太陽電池です。
    ソース)産総研「透明太陽電池」
    黒い通常の太陽電池で部分的に覆うのではなく、透明な太陽電池で全体を覆ってしまうという策です。
    こうなると、半分「温室」ということになってしまいますが...
    ああ、簡易なビニールハウスを頑丈な温室に切り替えて、透明な太陽電池を貼るというほうがいいのかもしれません。
    (農業先進国のオランダでは大規模温室が普及している。そのイメージに近い)

    返信削除
    返信
    1. そうそう、先日、ソーラーパネルで面白い使い方を見かけました。

      良くある歩道の上の雨避けなのですが、ガラス製の素材で作られていて、発電用の素子が等間隔で間を開けて並べられているのですよ。
      発電量は当然ながら面積が確保できないのでたいした事はありませんが、可視光を確保した上で発電をするという点では面白い試みかなと。

      ある意味ソーラーシェアリングの考え方と同じですね。

      現在は、樹脂製のパネルに発電素子をプリントする方法で太陽光発電が出来る方向に向かっていますので、こうした技術がもっと進んでくれれば、カーポートの屋根にクソ重いパネルを載せなくても、実用的なレベルで発電可能という時代になる様に思います。

      そう言えば、住宅メーカーが家庭用の壁面素材に発電用素子を組み込んで発電させるというアイデアを出していたことがありますが、こうした取り組みは面白いと思っています。

      まあ、農地の上に、と言う考え方には無理があるので、あるけむさんご指摘の様な温室の上に設けるというあり方が良い様に思いますけどね。

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  3. 1.農地を全てハウス化し、人工照明化する。勿論降水も制御する。
    2.その上で、ハウスの上に太陽電池を敷き詰める。
    3.人工照明の電源を太陽電池でまかない、余りは売電する。
    この程度の事が出来るなら意味があると思います。
    ハウス化すれば天候による不作からも逃れられますし(便宜上ハウスと掻きましたが、台風程度で飛ばない建物である事が条件)。
    赤色LEDが植物を育てるのは、自作の水槽照明で実証中です。
    赤色LEDが当たってるところだけ、カボンバがものすごい勢いで生育してます(笑)
    むしろ、農業工場化(水耕とか)の方が将来性あると思いますがね……

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    1. っと、似たようなコメントを七面鳥さんからも頂いていました。
      やっぱり、建物前提でソーラーパネル設置なら納得できますが、露地栽培の畑の上にというのは、発想として無理がある気がしますよね。

      まあ、家庭菜園くらいであればアリかもしれませんけど……。

      最後の農業工場化については、今のところ成功事例が無いんですよねぇ……。大手も手を出して失敗して撤退と言うところが多い様で。
      やっぱりコストがネックのようです。

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  4. あるけむ(R.K.M)@fwbc1965_32017年4月27日 10:36

    農業工場(植物工場)の成功事例は、LED照明の登場で、業務用については少しづつ出てきたようです。
    (安定供給・サイズ統一・無農薬などのメリットがコストを上回るようになったので)

    一方、コスト的には露地栽培に太刀打ちできないので、一般市場(スーパーなど)での成功事例は無いようです。
    (例外:もやし・豆苗・貝割れ大根などのスプラウト類)

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