2017年4月25日火曜日

【チャイナリスク】支那で電気自動車を販売するリスク

こういう記事も、偶には紹介しよう。

自動車大手が中国でEV生産加速 技術リスクも

奨励策終了後の実需にも懸念

2017 年 4 月 24 日 14:14 JST
【上海】世界の大手自動車メーカーが、中国で電気自動車(EV)の生産を加速させている。しかし、同国ではEVの実需に懐疑的な見方があるほか、知的財産権が十分保護されておらず、技術流出の可能性も憂慮されている。
支那が巨大市場である点は、些かも疑いが無いが、リスクがある市場であると言う点はキッチリと理解しなければならない。


トヨタが支那でEV生産を、という話になっている。

トヨタの電気自動車、数年以内に中国市場に投入へ

2017年4月19日02時06分
トヨタ自動車は18日、電気自動車(EV)の中国市場への投入時期を、数年以内とする方向で検討していると発表した。
トヨタがPHVやFCVを戦略的に売っていく話だったのに、そのPHVやFCVがコスト的な問題で売れていない。
その上、支那に売るには得意のHVが売れなくなるのを防ぎたいというのが、トヨタの思惑らしい。結局、支那の都合でEVに舵を切らざるを得なくなったという話。
もちろん、こうした戦略を採らねばならないのは、トヨタだけでは無く、世界の名だたる自動車メーカーがそうした方針を掲げている。
昨年9月に公表された当局の提案では、各メーカーに販売台数の8%を来年までにEVないしPHVとするよう義務付けた。この比率は2019年に10%、20年には12%まで高められる。
支那のマーケットで車を売れば、そりゃ裾野は広いので売れる可能性はある。だから、挙って世界の車メーカーが押し寄せるわけだが……。



実は、自動車メーカーがEVを普及することは、既存の自動車メーカーが自殺するも同然の話になる。
自動車の開発には莫大な資金が必要で、特にエンジンの開発には膨大なコストを要するのである。足回りの調整や、ボディ剛性などトータルコーディネイトももちろん重要なポイントではあるが、エンジンが作れないような会社は自動車会社を名乗れない。
そういう意味で、トヨタは寧ろ国内メーカーの中でも後塵を拝してきたと言っても過言ではない。
そこで起死回生の一打を狙って開発されたのがHVである。ハイブリッドでモーターとエンジンの良いと取りと言えば聞こえは良いけれど、エンジンがショボくてもモーターでカバーできる、と言うのが実情である。
同じ土俵で勝負すれば、ホンダなどの方が優れた車を作ってしまうあたり、どうしても技術力では劣るのがトヨタ。でも、セールスの旨さで国内市場を席巻し、海外でも高い評価を得た。

……だが、EVの場合はこれが又事情が大きく異なる。制御にしても電池にしてもモーター作りにしても電機メーカーの方が優れているのである。
そして、部品点数が減ることでも、車作りが本業で無いメーカにチャンスが生まれてくる。

米テスラ、時価総額で一時GM抜く

2017/4/11 5:51
【シリコンバレー=兼松雄一郎】米テスラの時価総額が10日、一時米ゼネラル・モーターズ(GM)を超え、米自動車企業で首位に立った。テスラは足元の出荷が順調で、電気自動車(EV)新モデルへの期待の高さから株価が上がっている。
テスラモーターなどの躍進を考えれば、それ程おかしな話でもあるまい。国内で言えば、三菱電気を同じグループ企業としている三菱自動車の方が断然有利である。まあ、三菱自動車の場合は別の場所で不味い判断をやらかしたので、経営的には悲惨な状況ではあるが。



国内でもこんな話があった。

540馬力の超スーパーな電気自動車「GLM-G4」国内発表!

2017年04月25日12時00分
 「トミーカイラ ZZ」など、電気自動車(EV)を開発・販売する新興メーカー、京都のGLM。そのGLMが新型スーパーEV「GLM-G4」の国内初お披露目となる発表会を開催した。
エンジンの作れないメーカーにもチャンスがあると言う話。
 
……ところで、これが支那での話となるとなかなかシビアな話になる。

米テスラ:昨年の中国売上高、10億ドル突破-全体の15%超占める

2017年3月2日 10:47 JST

電気自動車(EV)メーカー、米テスラの中国売上高が昨年、10億ドル(約1140億円)を突破した。前年の3倍の水準に達した。

一件好調に見えるテスラだが、そう簡単ではないようだ。

中国テンセントが米テスラに出資、自動車関連技術で存在感

Technology | 2017年 03月 29日 09:59 JST
[デトロイト 28日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラ(TSLA.O)は、中国インターネットサービス大手の騰訊控股(テンセント・ホールディングス)(0700.HK)が17億8000万ドルを投じ、テスラ株5%を取得したと発表した。
テスラによると、テンセントはテスラ株およそ820万株を保有し、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)や投資会社フィデリティなどに次いで第5位の株主となった。
テスラの戦略もあるとは思うが、支那企業に株を買われている。

テスラ、中国で2年以内に現地生産目指す

2015 年 10 月 24 日 07:18 JST
 【上海】米電気自動車(EV)メーカーのテスラ・モーターズは、政府が低排出車を精力的に奨励している中国で2年以内にEVの生産を開始する計画だ。
このようなニュースも耳にするようになったが、支那の関税は車に関して30%程度もかけられているので、現地生産をする話は自然な流れではあるが……、これは非常に危険な賭でもある。



エンジンで動く車よりも簡単に作る事が出来るEVは、言ってみればプラモデルのような構造になっている。

ボルボが開発した電気自動車は中国で作られ世界で売られる

2017.4.24
プラットフォームを完全一新する大胆なモデルラインアップの整理で注目されているボルボが、コンパクトモデル用プラットフォーム「CMA(コンパクト モジュラー アーキテクチャー)」のバリエーションとなる、ピュアEVシャシーを発表しました。これはモジュラー構造にしてマルチパワートレーン対応という同社の新プラットフォームに最初から織り込まれていた展開です。
モジュラー構造のパワートレインの提供のニュースがあったが、EVはこんな骨組みが全てだ。
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この上にボディを載せる。あとは操縦系統のモジュールをを組み付けてバイワイヤで動く。何のことは無い、ミニ四駆と同じなのである。
 本来なら、環境保護につながる中国の“EV至上主義”は海外から称賛されると思いがちだが、今ひとつ称賛されていない。
 ウォールストリート・ジャーナル日本版は昨年4月20日、独BMWが、EV「i3」「i8」の開発を担当していた主要幹部を新興中国EVメーカー、フューチャー・モビリティに引き抜かれたとする記事を掲載した。また、中国のIT企業、楽視グループが投資している米EVメーカー、ファラデー・フューチャーも昨年8月、米ゼネラル・モーターズからエンジニアを引き抜いた。
http://www.sankei.com/premium/news/170401/prm1704010001-n2.html

エンジニアの引き抜きを行い、EV市場を牽引する支那。その先にあるのは世界中の車メーカーの淘汰と支那のEVメーカーの台頭だ。



支那から事業撤退をするには、工場の施設を全部支那の企業に貸与し、労働者に莫大な給金を支払わなければならない。
チャイナリスクとしてそうした常識が拡散されたが、今なお支那市場を目当てに進出する企業は後を絶たない。

トヨタがEVに目を向けてこなかった理由はそのあたりにあるのだが、しかし商売をする上では舵を切らざるを得なくなった。
しかし、日本国内ですらEVの普及には色々な制約があるのが実情である。

急速充電設備、1年で倍増 EV普及は進まず

2016/6/1 17:15
電気自動車(EV)の充電インフラ普及を目指すチャデモ協議会(会長・志賀俊之日産自動車副会長)は1日、国内の対応充電器の設置台数が今春までの約1年間で倍増したことを明らかにした。充電インフラの整備は進んでいるようだ。だが、EVそのものの販売台数はさえない。2020年にEVとプラグインハイブリッド車(PHV)などの保有台数を100万台にする政府目標はかすんでいる。
色々とがんばってはいるようだが……。

EVの充電時間が3分の1に、CHAdeMOが急速充電器の高出力化に乗り出す

017年04月04日 06時00分 更新
 CHAdeMO協議会は電気自動車(EV)など電動車両のDC充電方式であるCHAdeMO規格を改定し、従来よりも高出力の充電が可能になったことを発表した。2017年3月30日にUL Japan 安全試験所(三重県伊勢市)で開催した技術展示会で、そのデモンストレーションを行った。「この出力レベルの充電器を用いた充電は世界初」(CHAdeMO協議会)としている。
 これまでCHAdeMO規格は、最高電圧500V、最大電流125Aと定めていたが、今回の改訂によって最高電圧500V、最大電流400Aの出力を可能とした。これにより、従来は50kWだった実効充電出力を150kWまで向上させることができ、充電時間を3分の1程度に短縮することが可能となるという。

韓国臭のするこの記事でも、100km走る電気を充電するのに9分弱かかるとのこと。一般的なガソリンエンジン車であれば、1回の給油で300km程度走る。給油にかかるのは1~2分程度(30~50L/min程度の吐出能力)なので、同じ距離走ろうと思うと30分近く充電する必要が……。



500V、400Aだと人が死にかねないレベルなので、果たしてこうした急速充電の設備が増えるかどうかはまだ微妙な状況。

つまり、EVの普及というのはそんなに簡単ではないのである。
買い物に行っている間に充電されるとか、バッテリーカートリッジを入れ替える手法にするとか、そういったタイプの新たな手法でも考えない限りは、まだまだ普及が難しいEV。
支那で売るためだけに力を入れるのは、ちょっとどうかと思うし、実際に売る状況になったら技術が盗まれる事態に拍車がかかるだろう。
なんにせよ、そう簡単な話では無さそうである。



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2 件のコメント :

  1. あるけむ(R.K.M)@fwbc1965_32017年4月26日 16:50

    自動車開発について、車体やエンジンも重要だと考えますが、トランスミッション(変速機)が重要だと思います。
    先日のK2戦車の話題につながってくるわけですね。

    EVの場合、複雑な変速機が不要であるというのは、大きく有利だと思います。
    「複雑な変速機」が不要というだけで、減速歯車や(振動を吸収する)継ぎ手は必要ですが、かなり簡素化出来ると考えます。
    (鉄道車両(電車)に近い形です)

    >買い物に行っている間に充電されるとか、バッテリーカートリッジを
    >入れ替える手法にするとか、そういったタイプの新たな手法でも考え
    >ない限りは、まだまだ普及が難しいEV
    街乗りのコンパクトカーだと、二次電池でも問題なさそうな気がします。問題は充電ステーションの展開でしょうね。
    長距離はどうなんでしょう?高濃度アルコール利用の燃料電池と併用とかどうでしょうね...

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    1. そうでした、変速機の話は確かに重要ですね。
      モーター制御なら、変速機も不要と。
      速度調整はインバーター制御でやれば良い訳で、そこにも機械的な精度は求められませんね。そうなるとハードルもグンと下がりますな。
      もちろん、継ぎ手なんかもそうなんでしょう。部品点数が激減するわけですね。

      これはPHV所有者から聞いた話ですが、「夜間充電して翌日走る分は十分に確保できるので、電気自動車でも問題無い!」と言っていましたが、時折、充電を忘れてドキッとするのだそうで。
      PHVだと余計にそうなのでしょうが、忙しい日には忘れがちなんだとか。EVだと充電忘れは致命的ですよね。

      とはいえ、スマホの充電を忘れることは滅多にありませんので、習慣づけだけなのかも知れません。
      遠出をする人で無ければ、現状でもEVも十分選択肢と言えるのかもしれませんね。車体を軽く出来る分、安全性が増す可能性もありますし。

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