ロシアでテロ発生?その時プーチン氏は

ロシア第2の都市サンクトペテルブルクで、起きた惨劇である。

容疑者は2人か 自爆テロとの報道も 死者11人に

2017.4.4 07:52

 【モスクワ=黒川信雄】ロシア西部サンクトペテルブルクで3日昼に発生した地下鉄での爆発をめぐり、治安当局筋は車両内に爆発物を仕掛けた人物と、不発のまま見つかった爆発物を駅に設置した人物の2人を容疑者として行方を追っていると明らかにした。インタファクス通信が伝えた。

ロシアで何故テロ?と思う人も少なくないと思うが……。


まず、どんな事故だったか?と言う点について、現時点で分かっていることを整理しておきたい。

  • 場所:ロシア西部サンクトペテルブルク 地下鉄
  • 日時:現地時間4月3日14:40頃
  • 状況:地下鉄車内で爆発物が爆破
  • 被害者:死者11人、負傷者45人

現在、2人の人物が捜査当局から追われている模様。そして、その他にも地下鉄駅で爆発物が見つかっている。

インタファクスはまた、地下鉄の車両内で爆発した爆発物には鋭い金属片が詰められており、ブリーフケースの中に隠されていた可能性があると報じている。ロシアの対テロ委員会によると、別の地下鉄駅で見つかった爆発物は爆発せず、安全処置がとられた。

http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/04/10-28_2.php

さて、この事故が発生したときにロシアの大統領であるプーチン氏は、というと、実はテロのあったサンクトペテルブルクに滞在中であった。

 サンクトペテルブルクに滞在中のロシアのプーチン大統領は3日深夜、爆発で破壊された車両が停車している技術大学駅を訪れ、花を供え、犠牲者を悼んだ。しばらく無言で頭をたれてたたずむ姿が、事件の衝撃を物語っていた。

当然、このテロ行為はプーチン氏への宣戦布告であるということは、誰しも考えることだろう。

プーチン氏

静かに慰霊するプーチン氏の胸中や如何に。


さて、プーチン氏はこのテロの前にこんな発言をしている。

プーチン大統領「ロシアの春」断固阻止…反政府デモに危機感、「アラブ」引き合いに抑圧正当化

2017.4.2 22:09

 【モスクワ=黒川信雄】ロシアのプーチン大統領が3月26日に全国で発生した反政権デモを中東の民主化運動「アラブの春」にたとえ、弾圧を正当化する姿勢を鮮明にしている。中東諸国でその後起きた混乱がロシアでも再現されかねないとの懸念をあおり、反政権活動への国民の関心をそぐ狙いだ。デモの引き金となった首相の汚職疑惑には沈黙を続けており、腐敗問題への人々の不満が一層強まる事態も予想される。

実のところ、ロシアの財政状況はかなり宜しくない。

GDP

え?GDPは伸びてるよ?という方もいると思うが、ロシアのルーブルはこんな状況である。

ルーブル

ルーブルは2015年頃に大きく暴落して、少しずつ持ち直しつつある。

ロシア経済:昨年10-12月にプラス成長回復-リセッション脱却

2017年3月31日 22:23 JST

ロシア経済は昨年10-12月(第4四半期)にプラス成長を取り戻し、7四半期にわたるマイナス成長を脱した。

もちなおしたよーというニュースが流れていたしね。


しかし、これにも色々からくりがあるようだ。

露中銀は成長より物価上昇 低失業率背景に「タカ派的緩和」へ

2016.9.21 05:00

 ロシア銀行(中央銀行)は先週、政策金利引き下げを実施し、2017年の経済成長見通しを引き下げたにもかかわらず、年内の金利据え置きを明言した。これについてラボバンクは中銀が「タカ派的な金融緩和」へ政策転換したと評している。ナビウリナ総裁は4%という中銀の17年インフレ目標達成が危ぶまれるリスクが残っているとして、ロシアの金融当局としては初めて金利について明言した。

経済の分析によれば、ロシア国内での消費は低迷しているが、雇用は悪くないようだ。失業率は低く、しかし、消費は拡大しない。

 ロシアでは労働市場の逼迫(ひっぱく)が物価上昇に波及しかねない。アルファバンクによると、ロシア経済は国家の関与が強いことを考慮すると、公共部門の人材需要が国内の労働力供給のさらなる負担となっている。

物価が上がれば、庶民はより生活が厳しくなる。それでも最低限のモノは買う必要があるので、GDP上昇率への影響は軽微だったと。

 

つまり、経済は回復しているように見えるが、ロシア国民の生活は良くなっていないと言うことなのだ。

こうした事を背景にデモが発生した。

「プーチンのいないロシアを!」モスクワなどで大規模デモ 野党勢力の指導者が拘束される

投稿日: 2017年03月27日 10時45分 JST 更新: 2017年03月27日 10時48分 JST

モスクワやサンクトペテルブルクなどロシア各地の都市で3月26日、野党勢力の指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の呼び掛けで、プーチン政権の汚職に抗議する反政権デモが開かれた。

4月2日のプーチン氏の「ロシアの春の断固阻止」とは、そうした現状を踏まえた話なのである。

プーチン氏が大統領を辞めたら、ロシア経済が良くなるのか?と言われたら、首を傾げざるを得ないワケだが、その辺りはこの手のデモをやる人に聞いてはいけないのだろう。

ロシア 汚職抗議デモ呼びかけ30人以上拘束 政権側警戒強める

4月3日 6時11分

先月、ロシアのプーチン政権の汚職に抗議する大規模な集会が行われたモスクワで、新たなデモの呼びかけに応じて集まった30人以上を警官隊が拘束し、政権側は汚職追及の動きが広がることへの警戒を強めています。

そして、このデモを煽っているのが反政府勢力では無いかという分析がある。


ついにはテロまで発生したわけだが、プーチン政権に敵意をもっているのはIS関連組織だと言われる。まあ、ロシアはシリアを空爆しているから、敵意があるのは仕方が無いね。

トルコからも色々とテロリストが入り込んでいる可能性はある。

 プーチン政権に敵意を持ち、テロ攻撃を行いうる勢力はいくつかある。筆頭は、シリア内戦をめぐってロシアと敵対関係にあるイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)だ。ロシア中央との2度の独立紛争を経た南部チェチェン共和国にも、反体制勢力はくすぶっている。反プーチン政権派の一角を成す露民族主義者の一部にも武器が流通している。

 従来、ロシアでは、チェチェンなど北カフカス地方がイスラム過激派の巣窟とされていた。近年の都市部で大規模テロが起きていなかったのは、14年2月のソチ冬季五輪に向けて、露治安当局が過激派一掃に取り組んだことの成果だと宣伝されてきた。

 ただ、ロシアが15年9月、シリア内戦に軍事介入し、イスラム教シーア派系のアサド政権を支援し始めたことで、ISや、イスラム教スンニ派の反体制派を敵に回す構図が生まれた。

テロリズムは戦争に荷担しようとしまいと発生する。特にISの行動原理はイスラム教のそれとも一線を画すようで。

イスラム教のスンニ派もかなり過激な主張が多いが、ISは更に過激だ。そして、イスラム圏の常識は民主主義の国での常識とはまた違う。そうした、常識の通用しない連中を相手にせざるを得ない状況になっていることは、こちらの記事も関係してくる。

Россия - вторая в мире по числу мигрантов

По привлекательности для иностранных рабочих наша страна уступает только США

ロシア語はさっぱり分からないが、書かれているのは、2013年現在で1100万人の外国人労働者を抱えていると言う話。

つまり、イスラム教勢力がロシア国内にも浸透していると言うことだ。そして、不法移民が労働力としてカウントされているのも、問題だ。構図としてはヨーロッパと大差無いんだよね。イギリス、フランス、ドイツでもテロが多発していることを考えると、そうした世界の流れなのかなぁと、考えざるを得ない。


プーチン氏による独裁政権が良いかどうかはなかなか判断に困る話だが、色々な面で低迷しているロシアにとっては、強い指導者が政権を掌握し続ける事はそれ程悪い話では無い。

もちろん、指導者が正しい方向を向いていることが前提ではあるが……。

 

さて、このようなロシアの動きに関して、日本はどう考えていけば良いか?という話だが……。

プーチン氏が大統領でいられるうちは、あまり問題にしないでも良いように思う。あくまで外国の話だしね。

 

ただ、ロシア情勢は、支那の動向を考えればある程度は注視しておきたいところ。日本とロシアとの関係が良好であれば、支那への牽制になる可能性はある。ロシアやモンゴルとの関係はそういう意味で重視していくべきだと思うからだ。

 

 

状況がもう少し詳しく分かればまたお伝えしたい。





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