2017年6月21日水曜日

韓国軍、中距離地対空誘導ミサイルの合格を勝ち取る

はあ。

韓国軍の対北ミサイル防衛の中核兵器 試験評価に合格=量産へ

2017/06/17 05:30
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の弾道ミサイルを下層で迎撃する韓国型ミサイル防衛(KAMD)」の中核、中距離地対空誘導弾(M-SAM)が試験評価で適合の判定を受けたことが分かった。軍関係者が17日、明らかにした。
よかったねー(棒)

さて、この話は先日のニュースの続きだ。
若干、ニュースの内容に信頼性が疑わしい部分があるが、とにかく誘導弾の開発が完了したというのが前回のニュース。

今回は、その試験評価で合格だったという話。

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ニュース性はそれほど高くないのだが、「戦闘用に適する」との判定を受けたらしい。
 適合の判定を受けたことはM-SAMシステムの開発が公式に終了したことを意味する。同システムの開発は国防科学研究所(ADD)の主導のもと、LIGネックスワンが進めていた。
 当初は今年8月に終了する予定だったが、試験評価が順調に進み、約2か月早まった。
喜ばしい話だな!



で、ニュース性が高くないのに何故取り上げたかというとだ、「韓国軍記事の充実」という側面がある事は否定しない。
が、どうやらこのファミリーの報道が意味不明すぎて、整理したかった、というのが動機だ。

当初は「天舞」と「天弓」を混同していたが、2015年時点で「天弓」が「年末に実戦配備」とか報道されていた。

韓国型THAAD「天弓」 年末に実戦配備

2015年07月31日08時42分
  国内の技術で開発された中距離地対空誘導ミサイル「天弓」が年末に実戦配備される。「新宮」「天馬」など射程距離10キロ以内の短距離誘導ミサイルはすでに国内技術で開発が完了し、実戦に配備されたが、中距離誘導ミサイルの実戦配備は「天弓」が初めてだ。
どうやら、この「天弓」の改良版が今回報道されるM-SAMということらしい。
 韓国軍の中距離の地対空ミサイル「天弓」を改良したM-SAMは高度約20キロで敵の弾道ミサイルを破壊する「直撃型」の迎撃ミサイル。実戦と同じ環境で行われた試験評価では5回全て標的に命中したという。
 防衛事業庁は年末に本格的な量産に入る計画だ。実戦配備は2019年から行われる見通しだ。
これに関しては、素直に良かったじゃ無いかと、そう思う。

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ただねぇ……。


正直な話、日本国内でもミサイル防衛はかなり至難の業で、北朝鮮で発射されたミサイルは概ね6~7分で日本に届く。
韓国国内は、まず火砲でやられるという噂だが、それが凌げたとして、次に来るミサイルが迎撃に使える時間は、発射をリアルタイムで検知したとして3分程度だ。

……これって無理ゲーじゃねーの??

おっと話が脱線してしまった。
このミサイル技術がどこから来たのか?が問題なのである。この技術の大元はロシアらしいというのが以下のニュース。

S-400の技術を採用した韓国

2016年7月1日
 北朝鮮からのミサイルの脅威を無力化することを目的とする韓国の潜水艦発射弾道ミサイル (SLBM)と防空システムの中核となるのは、最先端のロシアの技術だ。
 ロシアのS-400「トリウームフ」ミサイル防衛システムに搭載された高度なミサイル技術は、韓国の弾道・防空ミサイル計画にも採用されている。
~~略~~
 部分的には北朝鮮の核ミサイルや潜水艦の配備に対する反応として、韓国はロシアの技術を大規模に採用することで、自国の兵器産業を強化してきた。中でも最重要なプロジェクトは、潜水艦発射弾道ミサイル (SLBM) とM-SAM チョルメ2型中・長距離地対空ミサイルである。
~~略~~
 一方で、M-SAMはサムスン・グループと、フランスの電機企業で軍需企業のタレス・グループにより共同開発されている。ハドソン研究所の政治・軍事分析センター所長のリチャード・ワイツは、次のように論じている。「M-SAMには、S-400の多機能Xバンドレーダーから得られた専有機密情報を含め、アルマズ・アンテイ合弁株式社団から供与されたS-400のミサイル技術が採用されている。LGグループのミサイルの誘導システムでは、ロシアで設計された要素も採用される見込みだ」
ロシアの報道は信憑性がアレだが、この話の手掛かりは他の記事にもある。

「韓国型MD」試験、ミサイル5発全て迎撃成功

記事入力 : 2017/06/18 23:04
 韓国型ミサイル防衛システム(KAMD)を構成する中距離地対空誘導弾(M-SAM、チョルメ2)がこのほど、運用評価システムで北朝鮮の弾道ミサイルに見立てた5発のミサイルを全て迎撃することに成功し、「戦闘用として適合」との判定を受けたことが分かった。
冒頭の記事は総合ニュースだが、こちらは朝鮮日報の記事。
M-SAMの名前がチョルメ2と書かれている。ロシアの報道でも同じ名前が挙がっている。つまり、全く嘘偽りという感じでは無さそうなのだ。

もちろん、「天弓」の時も「独自技術で開発」とか言っていた。

LIGネクスウォン、地対空ミサイル「天弓」の量産

登録2015-10-14 11:32:17   |  修正2016-12-28 15:44:54
中高度を飛行する飛行機を迎撃する中距離地対空ミサイル「天弓」が大量生産される。
LIGネクスウォンは14日慶北亀尾生産本部で国防技術品質院大邱センターと防衛事業庁、国防科学研究所、軍関係者など80人余りが参加した中、「天弓」戦力化を記念してゴールドキー伝達イベントを開いた。
翻訳の精度が怪しいが、独自技術で開発だと嘯いている。これは「韓国基準では」という前提条件付きの話で、国際標準では無い。韓国の場合は、国内で少しでも作れば「独自開発」「国内生産」「韓国型~」と胸を張る傾向にあるからだ。

天弓
そして、このミサイル、どうにも呼び名が安定しない様に思われる。「天馬」「天弓」「鉄鷲」などなど。
下はロシアのS-400に使われる9M96E1系のミサイル。
S-400
似ているかどうかは判断しがたいな。
いやちょっとマテよ……。
S210
日本のS-210にも似ているな……。S-210は東京大学が開発したロケットで、日産自動車が製造した。もちろん、打ち上げ実績もある。これの後継型はSS-520というのが研究されている。
そして、このSS-520には民生技術が多数取り入れられているのだとか。もう、嫌な予感しかしない。
とはいえ、日本の技術が流出していると言う話は何の裏付けもない。まだロシアのS-400の技術が応用されているという方が納得できる。

 そういえば、過去にもこんな記事が。

「500キロ以上」弾道ミサイル発射実験…北朝鮮全域が射程圏

2015年06月04日08時38分
~~略~~
  スクリーンにはもう一つのミサイル(鉄鷹II改良型)が発射台から垂直に発射される映像が表れた。映像のミサイルはしばらく停止したまま本体上段の左右から火花を出しながら態勢を整えると、火炎を噴き出しながら上空に飛んでいき、空中の目標物を正確に打撃した。戦闘機を撃墜するために開発した従来のミサイルをミサイル迎撃用に改良中の誘導ミサイルだった。ADDは鉄鷹II改良型ミサイルも発射する予定だったが、青瓦台で中東呼吸器症候群(MERS)対策会議が予定されているため、映像に代えたという。
玄武IIB改良型の記事に紛れて、鉄鷲II改良型と呼ばれるミサイルに言及されている。記事の内容を見ると、「コールドローンチ」技術を使っていると見られ、ミサイル迎撃を目的として作られている旨の言及がある。


北朝鮮のミサイルもコールドローンチ技術が盛り込まれたものが、先般発射されたとの報道があった。

北朝鮮「北極星2ミサイル量産、配備を」 実験成功と発表

2017/5/22 10:23
【ソウル=鈴木壮太郎】北朝鮮の朝鮮中央通信は22日、中距離弾道ミサイル「北極星2」型の試験発射に再び成功したと報じた。21日夕に発射したミサイルを指しているとみられる。現場を視察した金正恩(キム・ジョンウン)委員長は開発が「完全に成功した」と実戦配備を承認。「今すぐ量産して人民軍の戦略軍に配備しなければならない」と指示した。
~~略~~
 北極星2は潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の「北極星」を改良し、地上発射型にした兵器だ。潜水艦と同じ「コールドローンチ(冷発射)」方式の改良だ。ミサイル発射台で直接燃料を噴射せず、いったん強い圧力をかけてミサイルを空中に放出した後に点火するため、爆風による発射台車の損傷を防げる。
いくら何でも、開発困難といわれるコールドローンチ技術が相次いで成功しすぎである。
それも、北も南も唐突に成功している感が否めない。

「チョロメ2」は、KM-SAMと呼ばれることもあり、LIG Nex1の開発という下りと、ロシアで開発されたという言及がwikiにある。「チョンアン(鉄鷹)」とも呼ばれるようなのだが、ここでは40kmの範囲で15kmの高度まで傍受できるシステムを使っているとか。

もはや、何が本当の話なのかさっぱりである。

ただ、この話は韓国軍が中距離迎撃ミサイルを持ったという事実だけに留まらない。例えばTHAADの配備に関していろいろな影響の波及は考えられるし、今後もいろいろな報道が期待できる。

ただ、北朝鮮へのアピールという側面も有るのだろうが、「技術を盗んで下さい」と言わんばかりの状況なので、ダチが悪い。なにしろ、韓国の酋長はあのムン君である。



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2 件のコメント :

  1. 地対空誘導ミサイルの決め手はレーダーですからね・・・
    対砲兵戦用のレーダーも実戦配備されてから、ロクにメンテもされず肝心な時に使えない状態でした。
    実戦部隊に配備後に色々お笑いネタを提供してくれそうな兵器がまた増えたようですね。
    続報を楽しみにしております・・・何年か先の事でしょうが。

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    1. アーサー君の話ですな!

      これの話題だけでなくとも、韓国軍のネタには事欠かないので、お待たせしないと思いますよ。
      そろそろF-35関連のニュースがあっても良さそうなんですけど、韓国向けのF-35Aって作っていたんでしたっけ??

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