カタール、各国から断交される

一体何が……。

中東4か国、カタールと断交…「テロ支援」主張

2017年06月05日 13時34分
 【カイロ=倉茂由美子】中東のサウジアラビア、エジプト、バーレーン、アラブ首長国連邦の4か国は5日、カタールがテロリストを支援しているとして、国交を断絶すると発表した。
えーっと、なんだ。カタールがどんな国かもあまり知らないんだが。


中東の国、カタールが中心となった今回のお話だが、僕はカタールにドーハがある事くらいしか知らん!

まあ、カタールが、中東の国に良くありがちな主要産業が「石油」と「天然ガス」ってトコロから、中東の成金国家の1つとして有名である様だが、例に漏れずイスラム国家でもある。国教がイスラム教で、国民の7割弱がイスラム教系である。

で、「ムスリム同胞団」や「イスラム国」との関係が噂されている。
 それぞれの国営通信などによると、4か国は自国に駐在するカタールの外交官を帰国させるほか、領海、領空の通行を禁止するなどの措置をとる。サウジアラビアは声明で「テロや過激派の危険から国家を守るため」だとし、カタールがイスラム主義組織「ムスリム同胞団」やイスラム過激派組織「イスラム国」を支援していると批判した。
……噂されているのだけれど、それは本当なのだろうか?判断材料が少なすぎてハッキリしたことはよく分からない。

「ムスリム同胞団」はともかく、テロ組織ISとの関係が取り沙汰されているのは、風評被害としては最悪である。しかしそれに対してカタールは、反論をしているような風ではないようだ。

カタール、ムスリム同胞団への支援見直し 湾岸諸国で孤立脱出の思惑

2015.1.14 21:37
 【カイロ=大内清】エジプト発祥のイスラム原理主義組織ムスリム同胞団のスポンサー的存在だったカタールが、同胞団への支援を見直す姿勢をみせている。カタールは、同胞団と敵対するエジプトのシーシー政権やその支援国であるサウジアラビアなどと険悪な関係にあったが、このところは関係改善を模索。背景には、同胞団と距離を置くことで、外交的な孤立状態を脱したいとの思惑があるとみられている。
実際に、カタールはムスリム同胞団に対して支援を行っていた実績もあったようで、ムスリム同胞団は近年その過激さを増している。



テロ組織ISにしろ、ムスリム同胞団にしろ、イスラム圏で支持される理由があったことは事実だし、その思想が過激であろうが、他から見て奇異に映ろううが、イスラームの世界に生きている人々の集団である事には間違いないだろう。

イスラム教が、コーランの教えを信じ、従う一神教であるという現実を考えれば、コーランこそ真実を伝える預言書であり、イスラム教こそが全てで、イスラム教こそが正しいのだと、そう信じるのは理屈としては頷ける。

欧米から別の考えが流入して、その思想に染まって堕落していくと考えるのは、不思議な事ではあるまい。

特にイスラム教は他の宗教の存在を認めない。これはコーランに多神教を明確に否定する文脈がある為であり、敵意すら向けている。故に、多神教は排除するのが基本なのだ。

だが、もちろんこれに反する考え方も、イスラム教の中には育っている。故に、その葛藤がイスラム圏の中に渦巻いている。

カタールの政策転換の背景には、同胞団を支持する路線が外交的な孤立につながっていたとの事情がある。
 ペルシャ湾岸の天然ガス産出国で豊富な資金を持つカタールはここ数年、中東・北アフリカで強権的な長期政権が相次いで倒れた「アラブの春」の混乱の中、同胞団をはじめとするイスラム勢力を後押しすることで域内の影響力を強める戦略をとってきた。
……カタール、なかなかゲスい政策をとってきたんだな。



しかし、こうした状況はなにもカタールだけではあるまい。

混乱しているシリアでも、政権はイスラム教をうまく利用しようという流れがあったのだと思う。尤も、そのお陰で反体制派との戦いが内戦化して収集が付かない状況になってしまっているが。
 サウジなどは、カタールのタミム首長が5月下旬、イランに融和的な発言をしたと批判し、カタール拠点のテレビ局「アルジャジーラ」の視聴を遮断するなどの措置を取っていた。
 サウジはすでにイランとの国交を断絶しており、この断交により、さらに中東が不安定化するとみられる。
向かう方向は、更なる不安定化といった事になるようだが、既にこれ以上無いほど混乱している地域もあるだけに、一体何が変わるのか?という気はする。

ムスリム同胞団、反政府運動を続行へ

毎日新聞2016年1月15日 19時42分(最終更新 1月15日 19時42分)
 【イスタンブール秋山信一】エジプトのムスリム同胞団の政党・自由公正党のスポークスマン、ハムザ・ザウバ氏(54)が14日、滞在先のトルコ・イスタンブールで取材に応じた。シシ政権との和解を否定し、非暴力主義に基づく反政府運動を続ける方針を示した。
ムスリム同胞団がそれなりに力を持ち、一方で国際的にはその立場を悪くする一方であるという状況は、テロ組織ISの台頭と無関係ではあるまい。
 2013年7月のクーデター以降、同胞団は「テロ組織」のレッテルを貼られ、政権の弾圧で反政府運動も小規模化している。
これがどういうことになるのかは、僕の中で整理し切れていない。



ただ、ムスリム同胞団にせよテロ組織ISにせよ、資金源が凍結されることは望まぬだろうし、その為に先鋭化したという事実があるのであれば、今後、カタールが採る選択肢によってはこの問題は更に複雑化する可能性が高い。

ちなみに、モルジブ、イエメン、リビアも、カタールとは国交断絶宣言をしているそうで。

バーレーン、サウジアラビア、エジプト、アラブ首長国連邦がカタールと国交断絶

2017年06月05日 12:07
~~略~~
最新ニュースではモルジブ、イエメンとリビアもカタールとの国交断絶を宣言している。
カタールにとって、断交にいたる前に散々警告されていたにも関わらずこの選択肢を採った意味は、つまり、断交にいたってなお国益を得られる目処が付いていると言うことだろう。
……あるいは、追い詰められての行動なのか。

残念ながら、表に公然として報道されてはいないけれども、別件で欧米からの資金供給などがテロ組織側に流れているという話が出ている。



この話は確定的では無い。まだ、あまりまともなメディアがそうした報道を行っていないことを考えれば、「真実では無い」か「真実だが伝えるのは適当で無い」と判断されているかのいずれかだろう。
そして、中東の国々が色々な問題に直面していることは間違いない。

英国テロでわかったイスラム国の「弱体化」

2017年05月25日
22日(日本時間23日)に、マンチェスターで22人の死者を出した自爆テロに対し、イスラム国(IS)が素早く犯行声明を出したのは、驚くべきことではない。
~~略~~
ISは残虐な攻撃を行うことで部隊を強化し、先住民と近年のイスラム教徒移住民との間に割り込んで、両者の関係を引き裂こうとしている。そうすることで、過激な中東の帝国だけがイスラム教徒を保護でき、自国地域での戦闘や外国での攻撃を実行するよう新兵を突き動かすことができる、というISの議論を支えているのだろう。しかし、そうはなっていないように見える。
テロ組織はテロ組織なりの理屈があるハズだ。それは理解はできずとも、存在する。

【社説】トランプ氏がリセットする中東政策

2017 年 5 月 22 日 16:45 JST
 イランで行われた見せかけの大統領選で現職のハッサン・ロウハニ氏が再選を果たした先週末、ドナルド・トランプ米大統領は就任後初の外遊先となるサウジアラビアを訪れた。このタイミングは偶然かもしれないが、それが象徴するものは大きい。
トランプ氏がサウジアラビアを訪れたのが5月22日。サウジアラビアも割と反体制派組織に支援の噂の絶えない国である。当然、カタールとは利害が対立する。

カブールで爆発 80人死亡 300人以上けが 日本人2人軽傷

5月31日 19時02分
アフガニスタンの首都カブールにあるドイツ大使館の近くで31日、大きな爆発があり、80人が死亡、300人以上がけがをしました。日本大使館でも窓ガラスが割れて日本人2人が軽いけがをしました。
そして、アフガニスタンの独大使館付近で爆破テロがあったのが5月31日。
アフガニスタンのテロはタリバンの犯行だと報告されている。タリバンを支援しているのはパキスタン。タリバンの指導者がアメリカ軍の爆撃機によって殺されたのが2016年5月21日。

この辺りの構図は、宗教が起因しているのか政治が起因しているのか、複雑に入り組みすぎてハッキリしない。



世界はめまぐるしく動いている。

報道は正しい情報を確実に伝えるとは限らない。

我々は、このカタールのニュースを興味深く見守るしか無い。



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コメント

  1. ジャスミン革命 アルジャジーラ

    アルジャジーラ
    >収益の多くを日本の日本放送協会(NHK)を中心とした海外メディアからの「映像使用料」が占め、特にNHKが払う金額が一番大きく、同局の大きな助けとなっている。

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    1. 個人的な話で申し訳無いのですが、アルジャジーラってテロ組織の名前だと思っていたんですよね、最近まで。
      まさか報道機関の名前だったとは……。

      引用されているのはwikiの一節ですね。
      アルジャジーラは、NHKの出先機関と言っても過言ではないくらいに、資金注入はなされているようですが、それって日本の報道機関としてはどうなんでしょうねぇ?
      税金のような形で放送料をふんだくっていますが……。

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  2. あるけむ(R.K.M)@fwbc1965_32017年6月5日 20:28

    最初、このニュースを聞いたとき、ドーハとドバイ(UAE)を混同してしまい、「航空便が止まるのか?」と思ってしまいました。

    カタールは、液化天然ガス(LNG)の輸入先ですね。
    これで、LNGが止まることはないと思いますが、市況が荒れるかもしれませんね。

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    1. 市況には影響あるでしょうねぇ。
      まあ、その辺りの分析はあるけむさんにお任せいたします。

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  3. カタールはスンニ派、4か国はシーア派。宗派対立ですね。

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    1. さも平然と息を吐く様に嘘をつかないで欲しい。
      サウジアラビア含め4か国とも「スンナ派」である。 勿論カタールもだ。 今回の事は単純な宗教対立では無い事がよく分かる。
      そもそもスンナ派とシーア派以外にもイスマイール派,派生したバハーイ教など、それぞれただ宗教だけで対立している訳では無い。
      テロに対してヨーロッパと同じで政治的に介入するかしないかの延長に宗教があるに過ぎない。
      申し訳ないが、無知と偏見に基づいて勝手な嘘情報を広めないで欲しい、それこそフェイクニュースに過ぎない

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    2. あの上のお二人の「匿名」様は別人ですよね?
      文面からして。
      「匿名」とか「通りすがり」などはハンドルにならないと思うのですね。
      管理人さんは誰が誰で何を言ってるかを判断できるように、ハンドル記載を定めています。
      御意見は御意見として、やはりこのブログのルールである以上、「匿名」は止めるべきではありませんか?

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    3. おおう、匿名さんが匿名さんにコメントを返していますが、自作自演なのか?と一瞬疑ってしまいました。
      何でも良いので、ハンドル名を付けて頂けると幸いです。

      さて、宗教対立色が強いのは事実ですが、そればっかりでも無い所が中東の難しい所ですよね。あそこは宗教と政治は渾然一体となっていますから。

      ただ、この記事では言及していませんが、「スンニ派」とか「スンナ派」とか「~派」という分類は分かりにくいんですよね。派閥によって大きく意見が対立する部分があり、コレが血で血を洗う抗争に繋がっている、そんな話は耳にしますが……。

      この辺りもしっかり勉強が必要なのですかねぇ?
      とはいえ、例えばスンニ派(スンナ派とも言う)でも地域色の強い教えになっていて、一括りで論じるのに適するのかどうか。
      ご指摘の点、例えばサウジアラビアでは、国教がイスラム教でありその他の宗教を信仰することは禁じられていますが、スンニ派は85%、シーア派は15%程度だとされています。
      よって、サウジアラビアではスンニ派が主流であるとは言えるでしょう。

      一方で、「政治的に介入するかしないかの延長に宗教があるに過ぎない」という意見にも少々疑念があります。ただ、それこそ見解の違いというヤツですから、異論は大歓迎です。

      削除
    4. 失礼しました。
      しかし1つだけ言い訳させて頂くとハンドルネームを入れて入力すると何故か書いた文が反映されない現象が多々ありまして、匿名だと何故か反映されたため匿名投稿させて頂きました。

      削除
  4. そう言われればドーハとアルジャジーラしか知らないです。読んでふーん!という感想です。
    ムスリム同胞団も、私がエシプト行った頃は、スラムで学校や病院を開いている慈善団体でしたが、何でテロリストになってしまったのだろう?
    シリアのアラウィー派はメッカ巡礼せずに自派の神殿にお参りすると大学の宗教学で習った記憶があり、その頃はシーア派とされてなかったような…
    他にもドゥルーズ派とか、よく解らない人々がいますよね?
    シーアとスンニの二大抗争と新聞ではよく読むのですが、中東の政治とイスラムの関係は新聞が書くように単純な図式ではない気がします。
    イスラエルにだってエチオピア系ユダヤがいて、主流のアシュケナージが対立していると聞きます。
    スンニVsシーアというほど、解りやすい話なのかなぁ?

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    1. どうなんでしょうねぇ、けるびむさんのお話には、我々と価値願を同じくする人間、という前提が見えていますが、価値観、宗教観は確実に異なるのがイスラム教であります。
      「テロリスト」という概念は、案外彼らにとって、忌むべき存在では無いのかも知れません。

      宗教を信仰し、コーランの教えを体現することは、むしろ神に祝福される、たたえられるべき行為だと。

      まあ、知った風な口を叩いたところで、僕の想像に過ぎないのですけれど。

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    2. 確かに木霊さんの言われる通りです。私らの神も彼らの神も同じ神なのですが、価値観を共有しないというか解らないですねアサッシンの考える事は。
      無学なりに考えるのですが…トルコ帝国が壊れてしまって、それであの辺りは部族社会とかしかなくなってしまったのでは?
      それで汎イスラム主義というか、部族や宗派を越えたムスリムやアラブの大屋がいない。
      フセインとかカダフィがやろうとしたのだけど、どっちもアメちゃんにバラされてしまった。その結果、部族だの氏族だの宗派だのを越えた汎イスラム・アラブを旗標にする奴がいなくなり、無意味に殺しあい続けていると。
      まぁ私の勝手な妄想ですけど。
      やはりアサッシンの連中は理解できません。

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    3. うっかりしていたのですが、アラブ世界の盟主とか、イスラム世界の盟主とかなら、ナセルという大物がいましたね。
      列強とツルんでいた王権を単独で倒して、農地改革してスエズ運河を国有化した。
      フセインもカダフィもモデルにしたのかな?
      コメントの為にググると、彼が倒したアリー王朝も、元はアラブ独立でトルコ帝国に反旗を翻した提督です。似てはいる。
      スンニ派とシーア派の対立とは、ドグマは兎も角として、イスラムをアラブで纏めるか、ペルシア=イランで纏めるか…の争いなのですかね?
      そこに数百年、イスラム世界を束ねてきたトルコが関わると。当然、欧米や旧ソ連も関り、イスラエルも出てくる。
      元々から液状化した地域なのでは?
      長々と投稿していて申し訳ないのですが、ますます解らなくなりました。

      シーア派についてはカクレイマーム問題があり、よーするにアリーの血を引く最後のカリフが亡くなる時に、突如として息子が現れて葬儀を仕切るのですが消えてしまった。
      それはお隠れに(数百年以上)なったので、どこかでハルマゲドンが来た時に備えていると。
      血筋を大事にしたシーア派は、その最後の審判(そうは言わないだろうけど、クリスチャンの私にはそう見える)まで、隠れイマームの代わりにイスラム法を心得た聖職者(ホメイニみたいの)が暫定的に俗世を指揮すると。
      そして隠れイマーム(メシア)が到来して、世界を再復興する時を待っていると。

      管理人さん、匿名様、お答え下さい。

      こいつら(アサッシン)は、本気で「そんな事」を信じて生きているのですか?
      世界の終末や最後の審判は私どもクリスチャンも持ちますが、本気な奴などアメリカのサバイバリスト(田舎にシェルターを作って武装している変な人達→白神山地に物資を蓄積した私が言うのも変ですが!)しかいませんよ!
      本気なのですかね?
      普通のシーア派のイラン人が、そんな事を信じているとしたら、オウムが国を持っているような話ではありませんか?
      私も管理人さんから観れば。かなりな変人ですが、私が白神山地に基地を20年かけて作ってきたのは、狩猟などの趣味の延長でした。
      世界が破綻する事を前提とするよりも、老後に引退してアウトドアライフで過ごそうというロハスの延長ですよ。実は。
      シーア派の人々が全員、カルト教団のような感覚を持っているとは思えない。思えないけど、
      私らとは違う価値観を持ってるならば…有り得る。アサシンの考える事は、同じ神を戴くカトリックの私にも理解できません。
      管理人さんが「価値観を共有できる」を私が前提としている…発言は重いものど知りました。
      唯一神を戴く私共クリスチャンは、普通の日本人よりも彼らに近いと思ってましたが、全く理解できません。

      削除
    4. いやー、なかなか難しい問題提起ですねぇ……。

      イスラム教徒と我々とでは価値観が異なる、僕はそう考えています。
      これは、主観的に彼らに接した体験よりも、ニュースなどから伝わる内容を客観的に考察して導いた結果で、普通に接する分には彼らも普通の人間なのです。

      ただ、我らの神は唯一絶対で、一つラインを越えた先にある彼らの求める世界というヤツは、なかなか理解し難いものがありました。それは実感として肌で感じたことでもあります。

      日本で接するイスラム教徒は裕福な出の人間が多いので随分マイルドらしいのですが、中東に住む彼らの思想はそれとも又異なるらしいので。

      同じ人間だから価値観が理解出来る、と、そう考えるべきでは無いと思うのは、例えば朝鮮人を見ていても理解出来るのかと。
      オウム真理教の事件でも似たような事を感じました。

      残念ながら僕自身はけるびむさんの質問にお答えすることはできません。
      ガイバ(隠れイマーム)の話ですら十全に理解できているとは言いがたいのです。

      キリスト教にも黙示録があったように記憶していますが、失礼ながらこちらもあまり理解が及んでいる状況にはありません。多くの宗教に終末思想はありますが、神道には無いんですよねぇ。

      そんな訳で、他の人に期待、ですね。

      削除

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