平昌五輪の宿泊施設と交通手段の話

気がつけば今年開催の平昌五輪なのだが、まだ宿泊施設がどうとか言う話になっている。

開催地でタクシー不足、宿泊代は5~8倍に高騰 難問は依然として山積み

2017.5.28 16:00
 2018年平昌五輪が外国人観光客の不興を買い、史上最悪な五輪に陥る恐れがある。ソウル市内から五輪開催地までの高速鉄道などのインフラ整備ばかりが注目されるが、開催地での交通手段、不足する宿泊施設の料金高騰といった観光客にとって最も重要な部分が置き去りになっているというのだ。
以前はこの話もネタとして扱っていたが、最近はちょっと笑えない状況になりつつある。


以前も取り上げた事がある平昌五輪の宿泊施設問題だが、今なお混乱中のようだ。
2年も前の話だが、実はこの頃から宿泊施設の問題は取り沙汰されていた。
韓国で開かれる国際大会の場合、大抵はこうした問題がクローズアップされるのだが、一番騒ぎになったのはF1の時である。
サーキットをど田舎に作ったはいいが、泊まる施設が無い。そこでモーテル(日本で言うラブホテル)にスタッフを泊まらせちゃった。が、そこまでは未だ許される範囲かも知れない。問題は、翌年開催したときに、去年のサンドイッチが冷蔵庫に残っているような状態だったと言うことだ。

Mouldy sandwiches, love hotels and no fans – here we are again for the Korean Grand Prix

October 10 2012, 1:01am
The first job will be to check the fridge. That will be one measure of the weekend’s biggest global sporting event: curled up, mouldy sandwiches on a tray left undisturbed for a year.
笑い話で済むのか、どうか。



オリンピック誘致の際には韓国高速鉄道KTXを開通させるという話もあったが、採算が採れないという理由で一回は計画が撤回された。
さらに五輪会場へのアクセスとして重要な高速鉄道は、円周~江陵間(約120キロ)のレール接続工事が今年3月に終了。17年末にはソウル市内から五輪会場の江陵まで1時間12分台に短縮される。これまで高速バスで3時間近くかかっていた。空の玄関口である仁川国際空港から江陵までも直通で1時間52分で結ばれる予定という。
とはいえ、何とかそれなりに高速な鉄道の接続工事が終了したとのこと。
 交通需要や経済性の観点から妥当性に疑問を持たれた鉄道事業だが、五輪という国家的事業の成功と国土の均衡的な発展を狙い、3兆7614億ウォン(約3761億円)の事業費が投入された。聯合ニュースによると、鉄道施設公団は円周~江陵の鉄道事業に約8兆ウォンの経済的誘発効果を試算した。
日本でも疑問視されている経済効果の指標だが、韓国が何に基づいてこの経済誘発効果を算出したのかは謎だ。少なくとも「五輪成功」という前提に基づいて試算するのは止めた方が良かったのでは?

メインアクセスの韓国高速鉄道(KTX)で鉄橋崩落に続きトンネル手抜き工事も発覚…五輪までの開通に黄色信号が!

2016.9.19 15:45
2018年平昌五輪の重要な交通手段である韓国高速鉄道(KTX)をめぐり、またも不祥事が発覚した。円周~江陵間のトンネル工事で測量ミスが生じたものの、発注庁へ報告せずに勝手に補修したことで施工会社の現場責任者ら15人が書類送検された。その際にトンネルの屋根を支える鋼管を密かに切り取り、トンネル崩壊の危機まで招いていたというのだ。
工事中にはこんなミスもやっちまったらしい。
トンネルの測量ミスで最大86cmのズレが発覚、これを報告せずに補修・補強工事をやっちゃった。それもバレないように夜間に工事をした上に、廃棄物1万6500tを不法に埋めたという話。

【コラム】江陵行き列車が見せる韓国鉄道の新技術

2017年06月01日09時49分
  多くの韓国人は、数十年前の友達や家族と共にソウル清涼里(チョンニャンニ)から出発して太白(テベク)山脈を回る江陵(カンヌン)行き鉄道旅行の思い出を大切にしているだろう。夜中に出発して明け方に到着していたため、鉄道を利用して旅することが難しい時期だった。 
2017年末からは清涼里~江陵間鉄道旅行が1時間12分に短縮されるという。韓国鉄道施設公団が建設している原州(ウォンジュ)~江陵間複線電鉄が開通すれば、江原圏の住民たちも高速化鉄道(最高運行速度250km/h)の恩恵を享受することになる。
まあ、そんなことをおくびにも出さずに先日はホルホルしていたが……。



元々の計画は、10兆ウォンを投じて仁川空港ー平昌間を68分で結ぶ計画だったが、建設中の原州江陵線を活用する案を推進したので、仁川空港ー平昌間は93分程度で結ばれる運びとなった。ソウルからは72分なので、まあ、選手がソウルで宿泊して現地入りする事は不可能ではない時間だろう。
ただ、駅からどうやって会場入りするのか?と言う問題は依然残されたままだ。
地元自治体・江原道では平昌五輪期間中に1日最大10万人の来場者が予想されるが、同紙は組織委のデータとして法人・個人を合わせたタクシーの台数は今のところ最大134台という。実際に、テスト大会期間中も携帯電話を利用してタクシーをつかまえようとしても至難の業といえる状況だったという。
……開催期間中は、シャトルバスでも運行するのだろうか。
 移動手段ばかりではない。中央日報によると、宿泊施設は絶対数が足りず、江陵一帯のモーテルがすでに1泊25万~40万ウォンと、普段の5万ウォンから5~8倍に高騰していると報じている。
宿泊施設も足りないが、交通手段の確保もままならない状況であるというわけだ。
ただ、幸いにして、平昌は雪は殆ど降らない地なので、積雪による交通麻痺が起こることは心配しなくて済みそうである。

平昌五輪会場近くの宿代が驚きの「ぼったくり価格」に、韓国観光のイメージに傷と懸念も=韓国ネットからは「他の先進国だって同じはず」の声も

配信日時:2017年6月4日(日) 17時50分
2017年5月27日、韓国・平昌(ピョンチャン)冬季五輪まで残り260日を切る中、現地の施設不足から宿泊料金が高騰している。韓国・YTNが伝えた。
フィギュアスケートなどの競技が行われる韓国東岸の都市・江陵(カンヌン)のあるモーテルでは、来年2月の五輪期間中1泊の料金は50万ウォン(約4万9500円)にもなるという。これは通常の8倍近い金額だそうで、関係者は「需要に対して供給が少ないためどうしようもない」と釈明する。周辺のモーテルも同様で、新築のモーテルではなんと1泊70万ウォン(約6万9000円)の所も。この地域一帯では、今年の初めにすでに旅行会社などとの宿泊契約が終わっているとのこと。
高額な宿泊費だが、これで豪華な施設に宿泊できて疲れがとれるというのであれば、問題にならないレベルだとは思う。
だが、この「モーテル」は日本で言うところのラブホに近い代物で、快適な宿泊状況にほど遠いという話は、冒頭にお話しした通りである。



もちろん、こうした価格の高騰はそれほど珍しい話では無いが……、宿泊代が通常の8倍というのはなかなか凄いな。
平昌冬季五輪の期間中に現地で宿泊する観客は、推算で1日6万人。そのうち、開催都市の江陵、平昌、旌善(チョンソン)一帯のホテルやコンドミニアムで収容できる人数は1万3000人ほどにすぎず、残りの4万7000人はモーテルや民宿、周辺の束草(ソクチョ)、原州(ウォンジュ)に泊まらざるを得ないとされている。これがここまで宿泊料金が高騰している理由だ。現地自治体関係者はこの問題を認識してはいるものの、「料金について行政機関で規定することはできない」と話す。
ぼったくりかどうかは、行った人しか分からない。
そもそも平昌五輪が開催可能かどうか、雲行きが怪しくなってきているので、あまり心配をする必要はないのかも知れない。
朝鮮半島有事が想定される昨今では、振らない雪の心配や、電力需給量を心配するような現実的な問題は置き去りにされている可能性も……。

まあ、一番心配しなければならないのはムン君が政権を維持出来るか?って点かも知れないんだけど。



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コメント

  1. と言うか会場や設備は完成したのでしょうかね?
    色々な意味での凄い大会になる予感しかしませんがきっと北の将軍様が祝砲を鳴らしてくれるのではないでしょうか?もしくはトランプ大統領が派手な花火で祝ってくれるかも・・・

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    1. うわー、そんなキタナイ花火は見たくないところです。

      会場や設備の完成情報は色々と上げられているようでして、ある程度まではチェックしているのですが、どうやら出来上がった会場にも不備があるようですし、全体像は依然として把握できない状況にあります。
      それでも間に合わせるのが通常の国家なのですが、韓国は面子にかけて色々と斜め上の方策で画策することでしょう。

      また、気になるニュースが有れば取り上げていきたいと思います。

      ……今のところ心配なのはジャンプ台の風問題と、ボブスレー関連の会場ですかね。クロカン会場はムリムリ作れるような気はしますが、ボブスレーの方は……。

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  2. 西多摩在住2017年6月6日 7:48

    いつも興味深い記事アップありがとうございます。

    小池都政を見ていると、東京も決して平昌を笑えない状況にあるのではないかと思います。
    マスコミではほとんど報道されませんが、築地市場移転延期により東京オリンピックの重要な交通の要とされる「環状2号線」の工事が中断されています。
    それに伴い「中央区BRT計画(電車の通っていない中央区、港区、江東区の一部をバス路線でつなぐ東京臨海部のインフラ整備)」も延期。築地と豊洲の間にできる2000戸の選手村の建設にも支障が出ている。また、築地市場跡地をオリンピック用の駐車場として利用する計画も、代替地が決まらないまま宙に浮いている(選手輸送用のバスも足りないらしい)。
    どれも、オリンピックを控えた東京にとって重要な工事です。
    また「環状2号線」の開通は、東京都のIOCへの「公約」で、オリンピック後も東京港の基幹道路として利用される予定です(日6万台の交通量を見込)。

    先日の街頭演説で小池知事は 「「国がもたもたしています。決められないのは自民党なんですよ。いくつかの課題もあります。しかし、スピーディーに皆さんの納得がいくように私は解決をする!」などと言っていましたが、都議会を知事に白紙委任の都民ファで固め、自身の意を汲んだ外部委員を重用して、どうやってオリンピックを成功に導くのか・・・不安でしかありません。

    まあ、日頃の言動を見ると「国と森と石原と自民党が悪い」で押し切りそうですけど・・・。

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    1. ご指摘通り、笑えない話ですね。

      寧ろ、クネクネ退場劇すら笑えるかどうか。やったことは舛添氏退場の時と大差無いのでは無いか?という気さえしています。
      まあ、舛添氏がまともな都政をやっていたかというと、その辺りはかなり怪しいんですけどね。

      都知事の仕事は、犯人捜しをする事じゃ無いと言うことが、小池氏には理解出来ないようで。

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